旭川寺院 石仏巡り(1)

 今回は、故郷旭川市内の寺院を巡るべく、実家に滞在中は早朝より探訪を開始しました。



  2006年06月13日(火) 05:00~06:30 曇り


 「御嶽三吉神社」 旭川市1条12丁目

 神楽岡に向かう途中にあった狛犬です。
 北海道の狛犬を調べている方がいました。


 
          本殿                和風獅子型狛犬


 「上川神社」 旭川市神楽岡公園2番地1

 「神楽岡」は、少年時代の想い出が沢山詰まった広大な自然林を持つ丘陵でした。
 今ではすっかり整備されていて、「急勾配の絶壁をロープを頼りに競争してよじ登ったり‥ バケツを持っ
 てきのこを採りに深い樹林の中をさ迷い歩いたり‥」という事は、想い出の中だけということになってしま
 いました。
 神楽岡の一角に、旭川の鎮守「上川神社」があります。 在郷の時には、必ず初詣に参拝したものです。
 境内には、学業成就・合格祈願の「旭川天満宮」がありました。
 早朝ながら、何人かの参拝者と挨拶を交わし、清々しい気持ちで神社を後にしました。


 
        神明型一之鳥居              神明型二之鳥居 
 
          荘厳な拝殿                 和風獅子型狛犬
                           大正四年(1915) 造立
 
       上川神社境内/旭川天満宮           ガラス張りの社殿             天満宮横の臥牛像



  2006年06月14日(水) 05:00~06:30 晴れ


 「成田山真久寺」 旭川市5条4丁目  

 北海道の寺院は本州の寺院と比較すると、北海道の開拓そのものが明治以降のため、寺院としては歴史が浅
 く、建物としては堂宇・伽藍の数も少なく、石碑・石仏なども少ないと云われています。
 雪対策のためか屋根も銅版葺きのものがほとんどで、庭園などもなく、仏像も古いものは本州から持ってき
 たもののようです。
 今朝は、第一の目的である北海道八十八ヶ所霊場及び北海道不動尊三十六ヶ所の第一番札所「成田山真久寺
 」を訪れました。
 この寺院は、旭川から利尻に至る超広域の「朔北七福神 大黒天」にもなっているようです。
 仁王門の「金剛力士像」は、備州桧の一木造り(樹齢450~500年)とのことです。


    
          全容                   仁王門                 金剛力士像  
 
          本殿                龍の彫りが入った石燈
 
            六角堂              六角堂裏に石仏・石碑              二十二番の石仏 
 
      南無馬頭観世音の石碑             馬頭観世音像                六角堂 北側面
 
          出世稲荷社                同 お社
 
           古い鐘楼                 新しい鐘楼堂                護摩堂

  2007年06月16日(土) 05:00~05:30 晴れ

 比較的実家に近いため、昨年に引き続き「真久寺」を訪れました。
 境内には、北海道八十八ヶ所霊場の第二番札所「六角堂」がありました。
 前回訪れた時には北海道八十八ヶ所霊場の表示がなかったのですが、今回は幟・案内の掲示がありました。
 真久寺の他にも、一箇所に2つの札所がある霊場が5箇所ほどあるようです。
 「六角堂」を横切り本堂の横手に出ると、ひっそりと佇む小さなお堂があり、何体かの石仏が安置されてい
 ました。


 
        霊場の幟が立った仁王門             六角堂の側面                本堂脇の小堂 
 
       同 安置されている石仏             同 不動明王像               同 地蔵菩薩坐像


 「大休禅寺」 旭川市5条4丁目  

 真久寺の本殿に面して道路を挟み、「大休禅寺」があります。 
 表通りから見ると近代的な建物でとても寺院には見えませんが、裏通りから入ると整然とした寺院の佇まい
 を感じました。

 
 
       裏通りの寺院門碑               六地蔵像 
 
           菩提塔                  同 拡大画像              菩提塔脇に四体の石仏 
 
       同 不動明王坐像            同 子を抱いた地蔵菩薩像             同 地蔵菩薩像 
 
          同 地蔵菩薩像              隣に不動明王立像              青銅の馬頭観音像 
 
            鐘楼堂                    お堂                  左右に仁王面 
 
          本殿                表通りの寺院門碑



  2006年06月15日(木) 04:30~06:00 晴れ


 「興隆寺」 旭川市10条通8丁目

 旭川市の中心部を流れる牛朱別川に架かる緑橋の袂に「興隆寺」があります。
 眼病平癒・諸病平癒・厄除けなどで知られる「柳谷観音」立願山楊谷寺の別院となっています。
 一見小さなお寺ですが懐が深く、境内から本堂の脇にかけて沢山の石仏が配置されていました。 


 
          全景                門の上に宗風の狛犬 
 
            鐘楼堂                    本堂
 
    岩谷寺と彫られた不動明王坐像         脇に地蔵菩薩像等の石仏              地蔵菩薩像
 
        不動明王坐像                地蔵菩薩像                地蔵菩薩像
 
        山中芝切地蔵像                馬頭観音像             塀沿いに並ぶ石仏群 
 
           地蔵菩薩像                観音菩薩像                観音菩薩像
 
           月光菩薩像                聖観音菩薩像               地蔵菩薩像
 
           薬師如来像                観音菩薩像                 釈迦如来像 
 
           薬師如来像                弥勒菩薩像

 本山の立願山楊谷寺が新西国霊場の第十七番札所になっている関係上か、「鷹栖霊場 新西国創設記念碑」が設置されて
 おり、塀と本堂に沿って西国三十三箇所を模した三十三体の石仏が配置されていました。


 
         新西国霊場の石碑               第一番                  第二番 
 
            第三番                    第四番                 第五番
 
            第六番                      第七番                   第八番
 
            第九番                    第十番                   第十一番
 
            第十二番                 第十三番                第十四番 
 
            第十五番                 第十六番                第十七番
 
            第十八番                 第十九番                第二十番 
 
          第二十一番                第二十二番                 第二十三番

 この辺りから、本堂に添って整然と石仏が配置されています。

 
 ------------------------------------------------------ 本堂脇の石仏 ---------------------------------------------------
 
         本堂脇の石仏               第二十四番                 第二十五番 
 
          第二十六番                第二十七番                第二十八番   
 
          第二十九番                  第三十番                   第三十一番
 
          第三十二番                第三十三番    

 第三十三番石仏の後には、各種の石仏が続いて配置されていました。

 
          阿閦如来像                大日如来像               虚空蔵菩薩像 
 
     二月堂と彫りのある千手観音像            勢至菩薩像                彌陀如来像
 
       柳谷と彫りのある観音像         善光寺と彫がある三菩薩像

  2007年06月15日(金) 06:00~06:10 晴れ

 境内に、新たに「眼力稲荷大明神」が建てられていました。


 
       眼力稲荷大明神               社殿と九層の石塔


 「善光寺」 旭川市5条通3丁目

 昨日訪れるのを忘れた、我が家の菩提寺「華厳山善光寺」に向かいます。
 善光寺は、真久寺の裏通りに面しており、ひっそりとした門構えでした。
 寺院内は、簡素にしてあり石造物の類は何もありませんでした。


 
            寺院門碑                   本堂                青銅の薬師如来像


 「東本願寺旭川別院」 旭川市宮下通3丁目

 善光寺を南下し、突き当りが「東本願寺旭川別院」です。
 境内は、鬱蒼と樹木が生い茂りカラスの温床になっていました。


 
        山門と寺院名碑                本堂へと続く欅並木                鐘楼堂   
 
          本堂                   水舎                  同 手水鉢         


 東本願寺旭川別院を東に400m進むと、道北の交通の要衝旭川駅に出ます。

 
            旭川駅 



  2006年06月17日(土) 04:30~06:20 曇り


 「延寿山妙法寺」 旭川市6条通19丁目

 今朝は、市内東部に位置する寺院を巡りました。
 最初に訪れたのが、市内にありながら広大な敷地を有する旭川随一の巨刹「妙法寺」です。
 お目にかかった石仏は、小屋に覆われた「馬頭観音像」の一体のみでした。
 

 
          全容                 鐘楼堂と日蓮上人像             題目塔の寺院名碑 
 
            観音堂               同 拡大画像 馬頭観音像             水子観音像
 
       十七層の宝塔と本殿         同 宝塔には日蓮聖人が彫られている
 
         重厚な本殿                 本殿隣の納骨堂            納骨堂の左右に和風の狛犬


 「谷口山金峰寺」 旭川市5条通17丁目  

 妙法寺を西下する途中に、屋根の上に塔を建てたインド様式の建築物が目を引きました。
 表通りに回ると、北海道三十三観音霊場の第十六番「谷口山金峰寺」でした。
 寺院の左側は、三十三観音霊場になっているようです。


 
        寺院門費と本堂                霊場                供養塔と四体の地蔵菩薩像
 
            地蔵菩薩像1                地蔵菩薩像2                 地蔵菩薩像3  
 
           地蔵菩薩像4               青面金剛像の庚申塔               龍吐と手水鉢
                             昭和五年(1930) 造立 
 
            霊場全容
 
          正面の石仏            八十八番~四十四番の石仏          八十八番~八十二番
 
       八十一番~七十五番            七十四番~六十八番           六十七番~六十一番
 
         六十番~五十四番             五十三番~四十四番          四十四番の前に不動明王坐像

 折り返し地点に、石仏群が配置されていました。

 
        折り返し地点の石仏群             六体の地蔵菩薩像                裏側の石仏群
 
      同 拡大画像 馬頭観世音菩薩像             大岩不動の石碑               不動明王坐像
 
      四十三番~一番の石仏               四十三番~三十八番             十七番~三十二番
 
        三十一番~二十九番               二十八番~二十二番             二十一番~十五番
 
         十五番~十番               九番~一番      



 今回は、旭川市内の寺院を巡りましたが、次回訪れる際には郊外にまで足を運び、数少ない北方の石仏・
 石碑類を探訪してみたいと 思います。



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