江戸五色不動巡り (3)

 テニスの練習会で日比谷公園に向かう途中、1時間半ほど時間がありましたので「目青不動尊」に立ち寄りました。
 今回は1社のみの拝観です。
 

 JR山手線渋谷駅経由で、東急田園都市線三軒茶屋駅に着いたのが13時30分です。
 連絡路を進み三茶パティオの地下広場を上がると、交通量の激しい三軒茶屋交差点に出ます。
 キャロットタワーを右に折れると、東急世田谷線三軒茶屋駅のホームが見えます。


 
          三茶パティオ             東急世田谷線三軒茶屋駅


 踏切を渡り、線路際の細道を少し行くと、関東三十六不動霊場第十六番「竹園山教学院最勝寺」(目青不動尊) の寺院門に
 出ます。
 境内の左側には、塔身に四方仏が彫られた「九層の石塔」が配置されています。
 また右側には、「五輪塔」「地蔵菩薩像」と三基の「馬頭観世音の石碑」が安置されています。

 
         寺院門碑                九層の石塔
 
         5基の石造物              同 左より 五輪塔           同 宝珠を抱いた地蔵菩薩像 
 
        同 馬頭観世音の石碑             同 馬頭観世音の石碑            同 馬頭観世音の石碑
      大正八年(1919) 造立            大正十年(1921) 造立 

 門前を、東急世田谷線 通称「玉電」の低床バリアフリーのユニークな路面電車が走っています。


 
          門の内側から

 参道の正面に「閻王殿」の額が掛かった「不動堂」があり、堂の奥に恐ろしげな形相の「不動明王像」が睨みを利かせてい
 ます。 目青不動尊は、秘佛としてお厨子に納められており公開されていません。 このお前立の不動明王は、座高1m余
 りの青銅製とのことです。
 本堂の斜め前に、珍しい「夜叉塚の石碑」がありました。

 
 
           不動堂                    同 不動明王像                 夜叉塚
                            寛永十九年(1642) 造立          寛延二年(1749) 造立 
 

 不動堂に並んで、「宝塔・聖観音像・地蔵菩薩像」が配置されています。


 
          4基の石造物              同 左より 宝塔                同 地蔵菩薩像  
 
         同 聖観音像                  同 宝塔  

 境内の奥に、柵が施された「本堂」があります。
 西側の旧参道からは正面にあたります。


 
            本堂                  旧参道               


 不動堂は大きな銀杏の木に囲まれて、素朴に、まさに庶民のオアシスのような佇まいをしていました。
 グリーンとかワインカラーの玉電が、頻繁に門前を行き来して、その意味でも楽しい空間でした。