飯能 寺院巡り

 先月の高麗に引き続き、西武池袋線界隈の「武蔵野三十三観音」を巡ります。
 併せて、埼玉県では一番古い七福神札所「武蔵野七福神巡り」も行いたいと思います。
 武蔵野七福神は、埼玉県飯能市・所沢市・入間市の 六つの寺院と一つの神社の七福神めぐりで、全工程が約40Km
 あります。
 今回は、飯能市の4つの福神 ( 毘沙門天の「浄心寺」・恵比須の「飯能恵比寿神社(諏訪神社)」・寿老人の「観音寺」
 ・福禄寿の「円泉寺」) を主に、飯能の寺院・神社を巡ります。
 元加地の弁財天「円照寺」と入間市の大黒天「長泉寺」は、日を改めて巡ることにします。
 所沢市の布袋尊「金乗院」 (「狭山霊場巡り」) は、2005年7月に巡っています。
 

 西武池袋線飯能駅の立派な駅ビル南口に降りたったのは、予定通り10時でした。
 駅前の美杉通りを南西に進み,快晴のなか飯能大橋からの入間川を眺めつつ快適なスタートです。


 
         飯能駅南口                飯能大橋             飯能大橋より入間川を臨む 


 駅から700m 毘沙門天バス停を右折すると、武蔵野三十三所観音霊場第25番札所及び高麗坂東三十三観音第9番
 札所で武蔵野七福神の毘沙門天を祀る「寂光山長寿院浄心寺」です。
 左右の寺院門碑の傍には、「地蔵菩薩像」と「くろかみ地蔵像」を祀る地蔵堂があります。


 
         寺院門碑                地蔵菩薩像 
 
         地蔵堂                 同 くろかみ地蔵像               参道
 
         薬師堂                 六地蔵像                 同 拡大画像
 
          鐘楼                線彫りの観音像 
 
          本堂              本堂脇 七福神を配置した池
  
 境内左側の石段を登った右側に、毘沙門天を祀る「毘沙門堂」があります。
 左側には、十一面観音が安置されている武蔵野観音霊場第23番札所の「観音堂」があります。


 
          お堂への石段                 毘沙門堂                観音堂
 
       観音堂脇に二体の石仏               同 観音像                  同 地蔵像
 
     更に登ると境内社 三社権現宮        同 御犬宮・稲荷宮・天満宮


 駅方向へ700m戻り、稲荷分署の前に「久下稲荷神社」があります。
 道路に面してたつ、朱の鳥居の隣に庚申堂がありました。


 
      道路に面して神明型鳥居             庚申堂                同 庚申の石碑  
 
        拝殿前の鳥居             同 神明型鳥居と拝殿               水舎


 更に西へ350m進むと、同じ敷地内に「秋葉神社・三座宮稲荷神社」があります。
     
 
  三座宮稲荷神社 石灯篭と神明型一之鳥居         同 神明型二之鳥居 
 
         同 拝殿                 同 水舎
 
      秋葉神社 神明型鳥居              同 拝殿    
 
                同 拝殿内 和風獅子型狛犬
 

 道沿いに北へ進むと、途中立派な吉野桜の傍に「子育入子地蔵尊」のお堂がありました。


 
        小さなお堂が                  地蔵堂   
 
          同 二体の石仏              同 左の地蔵像              同 右の地蔵像


 秋葉神社から300m 市立図書館交差点の右横にたつ、「飯能八坂神社」への標識をかろうじて見つけることが出来ま
 した。

 
         入口の標識                 神明型鳥居                 拝殿


 市立図書館交差点の北が、武蔵野三十三所観音霊場第25番札所で武蔵野七福神の寿老人を祀る「般若山長寿院観音寺
 」です。
 寿老人を安置する「福寿堂」の前には、四国八十八ケ所霊場を巡礼したのと同じご利益が得られるというお砂踏所が
 あります。

 
         寺院門碑                5層の石塔              寺院門左右の石灯篭  
                                                正徳ニ年(1712) 造立
 
         13層の石塔              境内の地蔵菩薩像               大黒天像
 
         鐘楼に白像                 水舎                  墓地入口に六地蔵 
 
          本堂                     福寿堂 
 
         お砂踏所             お砂踏所の後ろに三体の石仏 
 
         同 子育地蔵像                 同 地蔵像                同 聖観音像

 駐車場に「鬼子母神堂」がポツリと建っており、奥のほうには「百度石」「愛宕山観音の石碑」「秩父・坂東・西国/
 百番観世音の石碑」などが放置(?)されていました。


 
         鬼子母神堂                同 鬼子母神像
 
          百度石                 愛宕山観音の石碑        秩父・坂東・西国/百番観世音の石碑
                           弘化三年(1846) 造立      
 

 観音寺脇の交通量の激しい道を北西に進みます。

 
          観音寺脇の道


 170mほどで、武蔵野七福神の恵比寿を祀る「飯能恵比寿神社」がある「諏訪八幡神社」です。
 鳥居から直ぐの石段を登ると、境内に「
丹生大明神」「飯能恵比寿神社」「加能神社」の境内社と「山祇神社・荒神
 神社・御嶽神社 ・琴平神社・白山神社」の摂末社があります。


 
      神明型鳥居と神社名碑               境内              境内社 正一位丹生大明神 
 
          水舎                和風獅子型狛犬                拝殿
 .
       境内社 飯能恵比寿神社           境内社 加能神社                摂末社
 
        北側の神明型鳥居              西側の神明型鳥居            南東の神明型鳥居


 郷土館前の道路脇に、「馬頭観世音の石碑」がありました。

 
         馬頭観世音の石碑              同 拡大画像


 天覧山下交差点を右折し 中央公園を右に見ながら進むと、名勝天覧山を背に「武陽山能仁寺」の山門が見えます。
 諏訪八幡神社から450m北にあたります。
 当寺は、室町中期に開かれた古刹ですが、慶応四年(1868)の飯能戦争で伽藍を焼失し再建されたそうで、まだ新しい
 感がします。

 
         寺院名碑と山門              寺院名碑の脇に宝塔 
 
          山門 (仁王門)             同 阿吽の仁王像            参道 左右に24基の石灯篭
 
       参道から鐘楼を臨む           中雀門前の地蔵菩薩像           墓地入口に六地蔵像
 
        中雀門より不動堂               不動堂                 同 不動明王像

 「中雀門」をくぐると、正面に「本堂」左側には「開山堂」右側には人間国宝香取正彦が鋳造した「梵鐘」を吊した
 「鐘桜」があります。

 
           中雀門                  本堂 
 
           開山堂                  鐘楼


 能仁寺を東へ、第一小学校裏交差点の角に「鶴舞地蔵尊」を祀るお堂がありました。

 
       第一小学校裏交差点 
 
          地蔵堂              同 南無観世音菩薩の石碑            同 鶴舞地蔵像


 西武池袋線の高架を潜り 直ぐの交差点を右折し、国道299号線を東へと進みます。

 
        西武池袋線の高架            国道299号線との交差点           国道299号線 
 
        途中 梅が見事


 能仁寺から950m、「萬壽山心應寺」の寺院門は 国道の裏側にあり、探し当てるのに苦労しました。

 
           寺院門碑               門碑脇に地蔵菩薩像               参道 宝塔 
 
         参道 文字塔                参道 石燈籠 
 
         参道 六地蔵像               同 左の三地蔵像             右の三地蔵像
 
          山門                   中雀門                  三層の石塔
 
          水舎                   本堂                   鐘楼
 
          庫裏                   筆塚                 墓地入口の地蔵菩薩像

 
 心應寺参道の南東 即生の池内の満願の島に、朱塗りの「飯能弁財天宮」があります。
 神仏分離がなされる以前は一体だっただけに、敷地を無理に分けた感を受けましました。


 
        明神型一之鳥居           鳥居を潜り右手に弁財天             神明型二之鳥居  
 
        神明型三之鳥居                拝殿                 拝殿左右の石灯篭
 
         琵琶を持つ観音像               石祠
 
         水舎と朱塗りの橋                 即生の池


 飯能弁財天宮から国道を突っ切って250m北上し、バス通りにでると左に「常寂山蓮華院智観寺」の寺院門が見えま
 す。
 この寺院も元慶年間 (877〜885) 創建した古刹ですが、慶応四年 (1868) の飯能戦争で伽藍を焼失し再建されたそ
 うで、山門の脇には「被弾の門」の説明版がありました。
 宝仏殿の前には、高麗坂東三十三霊場第一番「観音堂/千日堂」を示す立札がありました。


 
         寺院門碑                 門前の聖観音像
 
         門前の六地蔵石憧                  同 拡大画像
 
          山門                   鐘楼              被弾の門の説明版と被弾跡    
 
           大師堂           同 左) 弘法大師像 右) 大日如来像            宝篋印塔  
                                                 安永七年(1778) 造立
 
         地蔵菩薩像              亀趺座(亀の台座)               石灯篭
 
          本堂               文化財を納める宝仏殿


 バス通りを東へと向かいます。

 
         バス道路


 400mほど進むと、道路に面して「加治神社」の鳥居が見えました。
 境内は、100m以上も入り込んだ丘陵の中腹にあるといった感じで、背後に緑豊かな森を控え静かで清涼な社域でし
 た。

 
        神明型一之鳥居           100m離れて神明型二之鳥居              参道 
 
          水舎                石灯篭6基の石碑            同 本殿前の石灯篭
                           寛永十九年(1642) 造立
 
          拝殿              拝殿前の宋風獅子型狛犬           拝殿前の和風獅子型狛犬 
 
       拝殿横の石燈篭                  筆塚
     天保十三年(1842) 造立
 
         境内社 三十番神社            境内社 八坂神社               境内社 三峰神社

                  、

 更に進むと、中居交差点付近の道路工事をしている先に寺院の屋根が見えました。
 
 
         寺院の屋根が


 加治神社から500mで、高麗坂東三十三観音第2番札所「青雲山寶蔵寺」に着きました。

 
         寺院門碑と本堂              石仏群の一角 
 
         同 聖観音像                 同 観音像               同 千万遍の石碑
       文化九年(1804) 造立
 
          同 六地蔵石憧                   同 拡大画像 
 
        高麗群第二番の石碑               経塚


 寶蔵寺より300mほど北東に、「清流山清泰寺」があります。

 
        寺院門碑と本堂              地蔵菩薩像 
 
         六地蔵石憧                   同 拡大画像        
 
        石碑・石仏の一角             同 馬頭観世音の石碑              同 地蔵菩薩像
                             天保四年(1833) 造立           安永六年(1777) 造立
 
          お堂             同 左) 地蔵菩薩像 右) 大日如来像 
 
         7層の石塔                  地蔵像


 東へ歩を進め、飯能警察署入口交差点を右折し南へ進むとJR八高線の踏切があります。

 
         JR八高線踏切


 踏切を渡って直ぐの信号の角に、小堂があり「地蔵菩薩像」が祀られていました。

 
          信号角の小堂                同 拡大画像               同 地蔵菩薩像

 同じく道を挟んだ向かいの壁に、「八王子大山道」と陰刻された道しるべの石仏が安置されていました。

 
       向かいの壁にに石仏           同 道しるべの観音像               同 拡大画像


 清泰寺から500m 信号を左折した直ぐ左に、「白子神社」の鳥居が見えます。

 
       神明型一之鳥居と神社名碑           明神型二之鳥居                 境内 
 
          水舎                    拝殿                   境内社


 飯能靖和病院の先に、小堂があり「青面金剛像の庚申塔」が祀られていました。

 
         飯能靖和病院の辺り                 小堂               同 青面金剛像の庚申塔


 白子神社から1,300m、のんびりとウォーキングを楽しむうちに「妙見宮」に着きました。
 右側の門碑に梅松山とありますので、圓泉寺と境内を共有しているのでしょう。
 境内左手の石段を上がった一段高い築山の上に、入母屋造の「妙見堂」が建っていました。


 
          門碑                  妙見堂                   拝殿 
 
         境内社 八坂神社


 境内を同じくして、武蔵野三十三所観音霊場第25番札所で武蔵野七福神の福禄寿を祀る「梅松山円光院圓泉寺」があ
 ります。


 
           寺院門碑                十三層の石塔              参道の六地蔵像 
 
           中門               門前の地蔵菩薩像            同 笠を背負っている  
 
    飯綱大権現と陰刻のあるの石灯篭         宝篋印塔(脇に相輪)             青銅の弘法大師像 
                            宝暦六年(1756) 造立
 
         二体の地蔵菩薩像                観音堂                同 十一面観音像
 
          本堂                    水舎  
 
        供養塔の地蔵像             墓地前の六体の地蔵像 


 来た道を少し戻って左折し、南西の飯能駅めざし強い西日を受けながらひたすらウォーキングです。

 
     国道299号線に行き当たる           国道299号線を西へ          国道を離れて双柳交差点 

 
 圓泉寺から2,000m 双柳交差点の角に「双柳稲荷神社」あり、5人の女子中学生が「だるまさんがころんだ」遊びに
 熱中していました。 


 
         明神型一之鳥居               神明型二之鳥居             鳥居左右の石灯篭 
 
          水舎                 拝殿前のお稲荷様                 拝殿 
 
         境内社 八坂神社              境内社 仲田神社
 
           境内社                青面金剛像の庚申塔


 隣接する、高麗坂東三十三礼所の八番礼所「双柳山三光院秀常寺」の門は閉じられていました。
 路なりに進み、JR八高線と西武池袋線の踏切を渡り更に西へ向かいます。


 
           秀常寺                 JR八高線踏切               西武池袋線踏切 
 
        東飯能駅を臨む


 先ほどの稲荷神社から1,200mほどで、「玲瓏山玉寶寺」に着きました。

 
          寺院門と本堂               弁財天の石祠 
 
         願かけ地蔵尊              同 拡大画像               十三層の石塔
 
          六地蔵像               同 左の三地蔵像             同 右の三地蔵像


 玉寶寺から300m西へ進むと、村社「八幡神社」があります。

 
        神社名碑と神明型鳥居         鳥居左右の宋風獅子型狛犬             参道
 
          水舎              拝殿前の和風獅子型狛犬              拝殿
 
     末摂社 三峰神社 明神型鳥居            同 拝殿
 
  末摂社 真能稲荷大明神 鳥居前のお稲荷様        同 明神型鳥居              同 拝殿前のお稲荷様 
 
          同 拝殿              同 拝殿内のお稲荷様               5層の石塔


 八幡神社前に小さな「稲荷神社」がありました。

 
           明神型鳥居              神社名碑と小社       


 八幡神社を北へ100mほど進むと、「平寿山廣渡寺」があります。

 
          寺院門碑                  境内   
 
          地蔵堂               同 子安地蔵尊像               三個の石碑 
 
       同 馬頭観世音の石碑             同 文字石憧              同 自然石の供養塔
 
          六地蔵像                  参道  
 
          水舎                    本堂 


 交通量の激しい駅前通りの500mを、足を引き摺りながら飯能駅に向かいます。
 飯能駅北口に着いたのは、15時15分でした。

 
          駅前通り               飯能駅北口(西武飯能ペペ)



 走行距離は11Km程度でしたが、巡るところが多くかなりのスピードで歩きましたので、駅につく頃には足が棒の
 状態になっていました。 駅の喫茶店でホット一息してから帰路に着きました。