宝仙寺の石仏巡り

 義母の入院見舞いの帰り、最寄の関東三十六不動霊場 第十五番札所「明王山聖無動院宝仙寺」を覗いてみました。


 
                         境内図


 通りの激しい青梅街道から、17時近くになっていてかろうじて明るさの残る「山門(仁王門)」が見えました。
 近くで見る山門は、「阿吽一対の仁王像」が納められた重厚な構えです。


 
          青梅街道より                M 寺院名碑
 
         R 山門 (仁王門)               同 阿吽の仁王像

 山門を入ると、左側に飛鳥様式の「三重塔」そして「御影堂」と華麗な純木造建築が並びます。
 右側には「大師堂」「大書院」が並びます。
 正面の「本堂」前には、日輪の車を横向きの冠とした興味深い「日輪弘法大師標柱」青銅の「弘法大師像」が配置されてい
 ます。
 

 
           境内                    G 三重塔                F 御影堂
 
         J 大師堂                  E 大書院                 石灯篭
 
           D 本堂              本堂前
日輪弘法大師標柱             本堂前 青銅の弘法大師像
                           文化十一年(1814) 造立

 三重塔の脇には、「中野町役場跡の碑」中野蕎麦ゆかりの「石臼塚」がありました。

 
         K
中野町役場跡碑                     I 石臼塚               同 頂頭部は噴水

 御影堂と本堂の裏には、「聖徳太子像」「新四国霊場供養塔」「八十八ヶ所巡拝記念塔」「
八十八大師塔」「宝篋印塔」奇妙
 な「石塔」など石像・石碑が並んでいます。
 「八十八大師塔」は、頂頭部に虚空蔵菩薩像を頂き 四国八十八ヶ所にそれぞれ一体の弘法大師を当てた四段組の石塔で、一面
 二十二体計四面八十八体の石仏が彫られています。。
 更に奇妙なオブジェのような二基の四国霊場塔があり、一つは「四国霊場第五十八番仙遊寺/千手観音」一つは「四国霊場第
 七十一番弥谷寺」と陰刻され 祠内に小さな「弘法大師碑」が祀られていました。


 
         石像・石碑が並ぶ             同 聖徳太子像             同 新四国霊場供養塔
                                               文久二年(1862) 造立
 
         同 水盤               同 八十八ヶ所巡拝記念塔            同 八十八大師塔
                            昭和五年(1930) 造立
 
         同 拡大画像 1・2層            同 拡大画像 3・4層          同 拡大画像 虚空蔵菩薩像
 
          同 宝篋印塔          同 四国霊場塔(五十八番・七十一番)          同 右側祠内 弘法大師碑
       寛政八年(1796) 造立          右)元治元年(1864) 造立
 
 
 三重塔の裏は墓地になっていて、入り口には「六地蔵像」「引導地蔵尊坐像(見送り地蔵)」などの石仏と、二基の「弘法
 大師御遠忌供養塔」が出迎えていました。


 
           H 六地蔵像                 地蔵菩薩像               地蔵菩薩像
 
           見返り地蔵                  手水鉢       弘法大師一千年供養塔・弘法大師一千五十年供養塔
       明和五年(1768) 造立




 東京メトロ大江戸線中野坂上駅に着いたのが、17時30分でした。
 街中の寺院なので見るべきものを期待していなかったのですが、「石臼塚」「八十八仏塔」など楽しく鑑賞させて頂き、
 思わぬ拾い物をした気持ちです。
 更に、墓地には興味深い石仏・石碑・庚申塔などが沢山ありそうなので再訪したいと思います。