長瀞七草寺巡り |
今回は、秩父鉄道の樋口駅から野上駅・長瀞駅にかけて左右に点在する七草寺巡り (行程約13Km) の企画をたてました。 ルートを決めるにあたっては、西武鉄道発行のパンフレット「秋の長瀞七草寺めぐり」を参考にさせて頂きました。 長瀞町観光協会ホームページの花カレンダーによると、撫子・女郎花のように夏のうちにもう終わってしまった花もあ りますが、 萩・桔梗・尾花・藤袴などは丁度良い時期で、秋らしい花々を見ることが出来るとあります。 2〜3日前の天気予報に反して、曇りながら絶好の旅日和りに恵まれましたので、早速7時発の電車に乗り込みました。 西武秩父線西武秩父駅で秩父鉄道御花畑駅まで歩き、10時に秩父鉄道樋口駅に到着しました。 樋口駅は国道脇にある駅で、島ホームの中に簡素な駅舎がありました。 ![]() ![]() ![]() 乗り換えの御花畑駅 スタートの樋口駅 樋口駅の構内 樋口駅近くの荒川にかかる白鳥橋を渡り、県道82号線を目指します。 この橋は、県道と国道を結ぶ主要な橋ですが交通量は少なかったです。 橋の上から眺める荒川の流れは、緩やかで青く淀んでおり、両岸に岩肌が続き壮大な風景が望めます。 ![]() ![]() ![]() 白鳥橋 青く淀んだ荒川 露出した岩肌 樋口駅から10分進むと、県道に面して 尾花の寺「吉祥山道光寺」がありました。 尾花とはススキのことで、ススキの花穂が咲いたときは尾花と呼ぶのだそうです。 開花時期は7月から10月下旬で、境内には白とピンクの尾花が方々に起立していました。 山門では、土産屋さんがキノコやおまんじゅうなどを販売していました。 ![]() ![]() ![]() 山門 山門を入ってすぐ右脇に六地蔵像 白とピンクの尾花に包まれた本堂 ![]() ![]() ![]() 尾花越しの鐘楼 鐘楼に地蔵像が 同 拡大画像 ![]() 尾花とススキ 樋口駅まで戻り、線路際の道を国道140号線沿いに野上駅方向に30分ほど進みます。 ![]() ![]() ![]() 線路際の路 線路の傍に魚の供養等 電車とすれ違う 途中、線路の向こう側に「下野上神社」がありました。 ![]() ![]() 神明型鳥居 社殿 ![]() ![]() ![]() 大黒天の石碑 摩利支天の石碑 御嶽山大神の石碑 線路を離れ国道140号線を渡って、やがて山道に入ります。 ![]() だらだらとした上りの山道 道光寺から50分、間瀬峠に向かって行く途中の山腹に葛の寺「野上山金剛院遍照寺」がありました。 開花時期は8月中旬から9月下旬で、寺の横の畑一面に葛が植えられていましたが今年はもう終りのようです。 ![]() ![]() ![]() 寺院名碑 六地蔵像 本堂 ![]() ![]() ![]() 境内の石仏 葛のトンネル 葛の花の名残り ![]() ![]() 推定三十年の葛の根 境内の石仏 ![]() ![]() ![]() 境内社の稲荷社 朱の神明型鳥居 同 お社 同 お社内に沢山の狐像 洞昌寺へ向かう山道は、暗く険しい下り坂でした。 ![]() ![]() 暗く険しい坂 社殿の屋根が見える 山道を抜けると「天満天神社」に出ました。 ![]() ![]() 神社名碑 神明型鳥居 ![]() ![]() 社殿 社殿脇の石碑 遍照寺から15分で、関東三十六不動霊場二十九番札所 萩の寺「不動山洞昌院」に着きました。 開花時期は7月から10月下旬にかけてで、100段もの石段を登り見晴らし所に辿り着くと、1万5千本といわれる紅白 の萩が境内から裏山にかけて植えられていて、壮観な眺めが望めました。 ![]() ![]() ![]() 寺院名碑 階段の上り口に如意輪観音像 本堂 ![]() ![]() ![]() 奥の院 境内の石仏 萩と多重塔 ![]() ![]() 見晴らし所から観た一面の萩 境内社の稲荷社 山道そして民家脇の細い道を進むと、また国道140号線に出会いそのまま県道に沿って線路を渡りました。 県道沿いにひっそりと神社 (神社名不詳) がありました。 ![]() ![]() 分かりずらかった山道の入り口 山道 ![]() ![]() 神明型鳥居 社殿 洞昌院から25分、桔梗の寺「金王山観音院多宝寺」がありました。 開花時期は7月下旬から9月下旬。 寺の前に桔梗畑があり、見事な咲きっぷりを見せてくれていました。 ![]() ![]() ![]() 寺院名碑 桔梗畑より臨む本堂 参道に並ぶ石仏 ![]() ![]() ![]() 同 石仏1 同 石仏2 同 石仏3 ![]() ![]() ![]() 同 石仏4 同 石仏5 同 六地蔵 ![]() ![]() ![]() 本堂 本堂左手に猿像 本堂右手に居眠り小坊主像 境内の外には、県道拡幅のために移転された石仏類が配置されていました。 ![]() ![]() ![]() 一石六地蔵像 同 拡大画像 聖如意輪塔 文化元年(1804年) 造立 ![]() 如意輪観音浮彫像 長瀞ライン下りの終点高砂橋を渡ります。 ![]() ![]() 高砂橋 岩畳 途中の県道82号線沿いに「○○○日神社」(神社名読み取れず) がありました。 ![]() ![]() ![]() 神社名碑 傍に庚申塔 脇に小さな石仏 多宝寺から15分、県道に面して 藤袴の寺「金嶽山法善寺」がありました。 開花時期は9月上旬から10月下旬です。 花は寺の境内にもありましたが、鐘楼裏の藤袴園では一面に咲き誇り見応え 充分でした。 ![]() ![]() ![]() 寺院名碑 如意輪尊の石碑 子育地蔵像 ![]() ![]() ![]() 山門 本堂 鐘楼 ![]() ![]() 鐘楼の裏は藤袴のお花畑 同 拡大画像 野上駅方面に向かう途中に「春日社」の鳥居がありました。 昭和五十六年に、歩道を兼ねて水道用鋼管を敷設した「金石水管橋」を渡りました。 ![]() ![]() ![]() 春日社の明神型鳥居 金石水管橋 蒼く淀んだ荒川 法善寺から10分で、女郎花の寺「東谷山真性寺」に到着しました。 開花時期は7月から9月で今が丁度見頃でした。 女郎花は、参道左手の花畑一面に咲き誇っていました。 本堂の奥に、約3億年前の地層から発見された天然石「岩猿」が置かれていました。 ![]() ![]() ![]() 寺院名碑 女郎花畑より社務所を臨む 女郎花畑 ![]() ![]() ![]() 六地蔵像 本堂 同 堂内 岩猿 ![]() ![]() ![]() 石仏・石碑群 同 左より 如意輪観音像 同 長瀞町指定有形文化財の青石塔婆 ![]() ![]() ![]() 同 地蔵像 同 二十二夜塔 東谷山稲荷大明神 観光用と思われる整備された桜並木の通りを、長瀞駅に向かい進みます。 ![]() ![]() ![]() 綺麗に整備されている桜並木 馬頭観世音の石碑 瀟洒な白壁の塀 長瀞駅を横目に、宝登山方向へ進みます。 ここも観光用か、路が整備されていました。 宝登山神社への表参道を進み、宝登山ロープウェイの駐車場方向に左折すると、不動寺への上り坂になります。 ![]() ![]() ![]() 明神型の一之鳥居 宝登山並木参道 不動寺への上り坂 ![]() 駐車場のキバナコスモス 真性寺から35分かかり、七草寺最後の 撫子の寺「長瀞山五大院不動寺」に到着しました。 開花時期は7月下旬から8月下旬ですので、もう花は終わっている筈です。 寺の境内から横の山腹にかけて撫子が植えられています。 僅かに白い撫子が残っていました。 ![]() ![]() ![]() 寺院名碑 途中に小さなお堂 本堂 ![]() ![]() ![]() 本堂の裏手 僅かに撫子が咲いていました 白の撫子 「宝登山神社」まで下り坂を戻りました。 境内に入ると観光地とは思えない静寂と壮重さに包まれます。 宝登山神社の境内は、「宝玉稲荷神社・天満天神社・日本武尊社・藤谷淵神社・招魂社・水神社」の6つの小社が祀ら れています。 ![]() ![]() ![]() 荘厳な記念館 明神型二之鳥居 本殿への石段 ![]() ![]() 権現造りで重みのある拝殿 本殿前の和風狛犬 ![]() ![]() ![]() 拝殿右側に大黒天像 長瀞町招魂社 同 御社 ![]() ![]() 日本武尊社 藤谷淵神社 ![]() ![]() 天満天神社の明神型鳥居 菅原道真公を祀っている天満天神社 ![]() ![]() ![]() 宝玉稲荷神社への道 倉稲魂命を祀っている宝玉稲荷神社 同 社殿前の稲荷像 宝玉稲荷神社前の坂を下ると、「會慶山地蔵院玉泉寺」に出ました。 同一境内にあるこのお寺は、神仏分離以降も暗黙の了解で残っているとのことです。 ![]() 玉泉寺への下り坂 ![]() ![]() ![]() 本殿 本殿横に古樹の灯篭 寺院名碑と仁義門 終着の長瀞駅には、ほぼ予定通りの14時10分に到着しました。 ![]() 長瀞駅 お寺によっては、花の盛りを過ぎていましたが、ツアーバスも出ていて訪れる方も多く雰囲気は十分堪能できました。 「白鳥橋・高砂橋・金石水管橋」と三つの橋を渡り、それぞれの橋から眺める荒川の流れは素晴らしいものでした。 また、長瀞町にある日本最大の一枚岩、岩畳は見事でした。 今回は、秋の風物詩を満喫しようと思い立った企画でしたので、各寺の石仏・石碑類の少なかったことは想定の範囲内 でした。 ![]() |