練馬石仏巡り (練馬駅北口地区)


 毎年正月は、お墓がある練馬「信行寺」に墓参りにでかけます。
 今回は、白山神社への初詣も兼ね、路傍の石仏なども鑑賞しながと思い 練馬区教育委員会発行「練馬の石造物−路傍
 編」を片手に出かけました。


 西武池袋線練馬駅南口を10時に降りたち、東側のガードを潜って弁天通りを北進しました。


 
      西武池袋線練馬駅北口               弁天通り


 狭い商店街を頻繁に横行する大型車を気にしながら、360mほど進むと北西の角に「庚申塔」が祀られていました。

 
           庚申塔              同 青面金剛像の庚申塔
                            宝暦三年(1753) 造立


 西へ70mほど進んだ、パブの脇の路地奥に「豊島弁財天」がありました。


 
         豊島弁財天の看板               神明型鳥居
 
            社殿                   同 石祠


 更に西へ、南町小学校のうらを通り抜け240mほど進むと「龍王山信行寺」にでます。
 信行寺は、大正9年東京市西巣鴨町池袋不動堂に信行寺出張所として開教、その後昭和3年現在地に信行寺として
 移転し、昭和30年に本堂が建立されたまだ新しいお寺です。
 「本堂」は、築地本願寺に模して古代インド・イスラム仏教様式の造りで、屋上に「梵鐘」を配置しています。
 石仏はほとんど見当たりませんでした。
 唯一、墓地入り口の壁のはめ込みに安置された 本尊の「阿弥陀如来菩薩像」のみが目を引きました。
 縁あって1996年に同寺の浄苑内に寿墓を建て、父の位牌を安置していますので、今回も墓参をいたしました。

 
   コンクリート打ち放しの斬新な山門        古代インド洋式風の本堂            重厚な春日灯篭
          
       6m近くある十三重塔           阿弥陀如来菩薩像


 練馬駅方向に戻る路の突き当りを右折し、140mほどで住宅の庭の一角を仕切った「馬頭観音の小祠」がありまし
 た。

 
        馬頭観音の小祠               同 一面六臂馬頭観音像


 更に100Mほど緩やかな坂を下りきったところに、東京都内で一番大きな欅を有する「練馬白山神社」があります。

 
          明神型一之鳥居                神楽殿                明神型二之鳥居
       寛政九年(1797) 造立                                
 
         手水舎                  和風獅子型狛犬                拝殿
                           文政元年(1818) 造立

 本殿前の石段を上がった左手に、睨みのきいた狛犬を据えた「三峰神社の小祠」がありました。
 また、「左○○井」と陰刻された道しるべ石が石段の脇に置かれていました。

           
 
            小祠               宋風獅子型狛犬                道しるべ石
                                                明治十一年(1878) 造立
 
 本殿の右奥に、境内社の「正一位三社稲荷神社」がありました。


 
        明神型の鳥居                 お社             お稲荷さま (左狐のみ補修)


 白山神社の東隣りに、ひっそりとした感じの成田不動尊」があります。
 白山神社の喧騒に見落としそうになりましたが、「聖観音」「馬頭観音」「不動明王」が祀られていました。


 
            全景              左) 一面四臂馬頭観音像 
                             安永四年(1775) 造立
                            右) 水子供養聖観音像
                             天明八年(1788) 造立
 
            お社               同 お社内 不動明王像


 白山神社の前の狭い通りに、寺院門入って直ぐに本殿という「慈光山阿弥陀寺」があります。
 康暦二年(1380)創建と伝えられる歴史のある、練馬区唯一の時宗の寺院です。
 本堂の階段の前まで進むと、右側の塀の前の小堂に 眼病治癒の「ひぎり地蔵尊」が祀られていました。

 
            本殿                 ひぎり地蔵像
                           享保十四年(1729) 造立


 西へ270m進み、白山神社入口の交差点で左折した道沿いに「道標」がありました。
 前面は剥落が激しく、判読することができません。


 
            道標                 同 拡大画像
                            文政七年(1824) 造立


 道なりに進み千川通りを左折し、400m先の西武池袋線練馬駅西口に着いたのは丁度12時でした。

 
           千川通り                 練馬駅西口



 練馬地区2Km弱の散策は、年の最初としてはウォーミングアップとして充分、そろそろ本格的な石仏巡りを企画し
 ていきます。