狭山ヶ丘 寺院巡り

 今回は、西武池袋線界隈の「武蔵野三十三観音」のうち、狭山丘陵に由来する狭山ヶ丘の「妙善院」「松林寺」を
 中心に巡ります。


 西武池袋線狭山ヶ丘駅の西口に降りたったのは、9時40分でした。
 駅を南に、鎌倉街道上道の支道 小手指道 (狭山湖通り) を進みます。


 
        狭山ヶ丘駅西口             小手指道 (狭山湖通り)


 1,000mほどで、小手指道に面して「堅固山能安寺」の山門がありました。
 鉄筋コンクリートの本堂は、柱は黒色で白壁とのコントラ ストが鮮やかでした。


 
          山門と本堂                 石灯篭   


 直ぐ先の変則二叉路の角に、道しるべを兼ねた「石橋二箇所供養塔」がありました。
 供養塔の下部には、「左/青(梅)、中/(不明)、右/川(越)″と陰刻があります。


 
         二叉路に供養塔             同 石橋二箇所供養塔              同 道しるべ部分  
                            安永二年(1773) 造立


 この辺から茶畑との向こうに「小手指ヶ原古戦場」が臨めます。
 道しるべを左に西へと進むと、国道463号線に出ます。
 若狭3交差点で国道を横断し、南へと歩を進めます。 この辺りは、一面茶畑が拡がっていました。


 
       彼方に小手指ヶ原古戦場             国道463号                 茶畑


 茶畑を眺めながら淡々と進むと、県道179号線 (所沢青梅線) に出ます。
 そのまま南下すると「狭山湖」、東へ進むと「北野天神社」(小手指寺院巡り) へ出ますが、今回は西へ向かいます。

     
 
          不動橋             所沢青梅線 大日堂交差点付近 


 大日堂交差点を右折し直ぐに、明治の神仏分離時 大日堂と湯殿神社が移された跡地に創建された「三ヶ島稲荷神社
 があります。
 能安寺からの2,300mあまりを、ひたすら歩き続けましたので一休憩です。
 朱の鳥居を潜ると「大日堂/湯殿神社 跡地」の石碑がありました。


 
          明神型鳥居              二基の稲荷神社の石碑            大日堂の石碑 
 
          境内                  お稲荷様                   拝殿 
 
           境内社


 三ヶ島稲荷神社の前に「諏訪神社」の小社があります。

 
          諏訪神社                  同 拡大画像                同 内部の小社


 諏訪神社斜め前の角に、大きな「馬頭観世音」の石碑がありました。

 
        馬頭観世音の石碑               同 拡大画像  
        文政十一年(1828) 造立


 角を右に折れると、三ヶ島稲荷神社:境内の北東角に「地蔵堂」がありました。

 
           地蔵堂                同 地蔵菩薩像          
                           享保四年(1719) 造立


 地蔵堂前の角 両脇に、「青面金剛像の庚申塔」と「三山百番石橋供養塔」が安置されていました。

 
     稲荷神社の北角に二基の石造        同 青面金剛像の庚申塔    
                           弘化三年(1846) 造立
 
           同 石橋供養塔                同 拡大画像       
       文化四年(1807) 造立 


 茶畑が広がる風景の中を、北の妙善院を目指します。

 
          茶畑                茶畑の先に墓地が


 墓地の地蔵堂に二体の「地蔵菩薩像」が安置されていました。

 
          墓地  
 
           地蔵堂                左側の地蔵菩薩像              右側の地蔵菩薩像


 三ヶ島稲荷神社から600mほどで、狭山三十三観音霊場の結願寺で武蔵野三十三観音第14番札所になっている
 「光輪山妙善院三ヵ島寺」 に出ます。
 十三段の石段を上った惣門の先には「仁王門」が控え、門を潜ると境内が広がります。
 広い境内の左手には「十三層の石塔」、右手には赤子を抱いた4mもの「慈母観世音菩薩像」が控えます。


 
           寺院門碑                 惣門前の地蔵菩薩像               惣門
                             享保十三年(1728) 造立 
 
       仁王門までの参道               仁王門                  阿吽の仁王像
 
       仁王門傍の石灯篭          三山(月山/羽黒山/湯殿山)供養塔       金毘羅大権現の石碑と地蔵堂 
        正徳六年(1716) 造立
 
        本堂までの参道                 十三層の石塔            慈母観音像世音菩薩像
 
           三界萬霊               同 地蔵菩薩像 
 
      三基の地蔵が祀られる小堂            三基の地蔵菩薩像
 
        同 左側の地蔵菩薩像           同 中央の地蔵菩薩像             右側の地蔵菩薩像
 
          水舎             墓地入口 二基の供養塔と地蔵菩薩像
 
      同 左側の供養塔 拡大画像         同 中央の地蔵菩薩像           同 右側の供養塔 拡大画像
 
          本堂                    庫裏                   鐘楼


 妙善院を西へ100mあまり進むと、白の鳥居が鮮やかな「金山神社」があります。

 
      白塗りの木製明神型鳥居              社殿  
 

 金山神社を南下し、県道179号線 (所沢青梅線) を目指します。

 
      小川の縁の椿が鮮やか               茶畑


 県道179号線手前の小路を500mほど進むと、「稲荷山宝玉院」があります。
 ひっそりとした境内には、「三体の石仏を祀る小堂」がありました。


 
           寺院門碑                 本堂                   小堂   
 
        同 三基の石仏          同 第四十七番の袈裟を被った地蔵像       同 地蔵菩薩像と観音像


 県道179号線を西へ、早稲田大学入口交差点へ向かいます。

 
       早稲田大学入口交差点付近    


 宝玉院から170mほど西 早稲田大学入口交差点の右に、「長坂山常楽院薬王寺」の寺院門碑が見えます。
 白玉石尊大権現のお堂への石段の脇には、沢山の石祠が配置されていました。


 
         寺院門碑                   石灯篭                百観音と庚申の石碑
                            正徳六年(1716) 造立
 
         六地蔵像                  同 拡大画像               五百万遍供養塔
 
        白玉石尊大権現               小さな宝篋印塔 
 
           石祠1                  石祠2                  石祠3
 
           石祠4                  石祠5                堂内の社殿
 
          二基の石仏              同 左側 馬頭観音像              同 右側 地蔵菩薩像 
 
           弁財天堂                 本堂 
 
           薬師堂                   水鉢


 更に県道を西へと進んだ脇の道の角に、「秋葉神社」の小さなお堂があります。
 この路を西へと進むと「金仙寺」に出ますが、2005年7月に巡っていますので今回はパスします。


 
         秋葉神社                 拝殿と神社名碑

 

 三ヶ島農協前交差点を北西に、松林寺へと歩を進めます。


 
      三ヶ島農協前交差点付近        茶畑に防霜ファンが回っています

 

 薬王寺から1,200mほど所々にある墓地案内に導かれて進むと、全体が真新しい感じの「願誓寺」があります。


 
         寺院門碑                  本堂               青銅の親鸞聖人行者像


 更に進むと、林交差点に出ます。
 
 
        林交差点付近      


 願誓寺を更に800mほど進むと、狭山観音霊場第30番札所及び武蔵野三十三観音の第15番札所「吟龍山松林寺」の
 山門に突き当たります。
 歩道まで一直線の長い参道には、「阿吽の力士像」「石灯篭」「一葉観音像」などが配置されていて楽しませてくれ
 ます。
 境内の中頃に「玄奘三蔵法師像」が配置されています。 般若心経が玄奘三蔵が訳したお経だからなのでしょうか。

 
          山門                  同 拡大画像
 
         山門前の六面石憧                   同 拡大画像
 
        参道の阿吽の力士像              同 拡大画像  
 
        参道の石灯篭                同 拡大画像            大きな十三層の石塔
       宝暦十一年(1761) 造立
 
        参道の石灯篭                 同 拡大画像            蓮華に乗っている一葉観音像 
                            宝暦十一年(1761) 造立
 
        青銅の玄奘三蔵法師像             同 拡大画像
 
        同 河童と猿像                 同 豚と馬像

 境内の右側、の塀沿いに「三体の地蔵像」と「庚申塔の石碑」が安置されていました。
 塀は通りまで続き、通りに面して寺院名碑が立っています。


 
        三体の地蔵像 
 
        同 地蔵菩薩像1             同 地蔵菩薩像2             同 地蔵菩薩像3
      享保十八年(1733) 造立
 
        庚申塔の石碑                 通りへ続く塀           遍沿いに配置された十二支の石碑
 
         通りに面した寺院名碑

 境内には、「六地蔵像」「閻魔堂」「薬師六角堂」などが配置されています。
 近年改築の本堂の両脇には、四頭背中合わせのライオンを彫刻した「アショカ王柱」が控えていました。
 本堂の軒の下に設置されているスピーカーからは、ポピュラー音楽が流れ異空間に来たような感がしました。

 
           六地蔵像                 同 拡大画像 
 
           閻魔堂                 同 閻魔大王像
 
          薬師六角堂               同 聖観音像             同 薬師瑠璃光如来像
 
          二基の石造                   同 宝塔                  同 ○○如来の石碑  
 
          九層の石塔               聖観世音菩薩像              像の後方に石仏群  
 
        本堂前 アショカ王柱                本堂                  同 釈迦如来像  
 
          鐘楼                   線彫りの僧


 松林寺を北東へ狭山ヶ丘駅へと向かいます。
 程なく二又路の角に、「林追分庚申塔を安置する小堂」がありました。


 
        二又路に小堂            同 青面金剛像の庚申塔               同 拡大画像
                           寛政四年(1792) 造立        


 二又路を路なりに右にとり国道463号線を渡り、トコロードを駅方向へと進みます。

 
           国道463号線            駅から繋がるトコロード


 スーパーマルヒロの横に「和ヶ原地蔵菩薩を祀る小堂」がありました。
 
 
          小堂                同 山ノ神霊神の石碑            同 和ヶ原地蔵菩薩         


 松林寺から2,300mで、狭山ヶ丘駅の西側にマンションを背に建つ「愛宕神社」があります。

 
          明神型鳥居                石灯篭                  水舎
 
          拝殿 


 西武池袋線狭山ヶ丘駅西口に着いたのは、13時丁度でした。

 
       西武池袋線狭山ヶ丘駅        



 狭山ヶ丘の南西凡そ9Kmを巡回した形で武蔵野観音霊場の2院を巡りましたが、茶畑の景観が心をリラックスさせ
 てくれました。