住吉・猿江 石仏巡り


 所属しているテニスクラブの活動で、「猿江恩賜公園」のコート施設を利用することが多いのですが、小春日和に誘わ
 れて石造物を探しに界隈を散策しました。


 毎度利用している都営新宿線住吉駅を起点に、四ッ目通りを南へ500m 小名木橋の橋詰にある「五百羅漢道標」」を訪
 れました。
 正面には「○○○五百らかん江右門/八町○○○○」、側面には「○横通四ッ目橋通亀戸天神」の印刻が読めます。
 江戸時代、この辺りは信仰と行楽の地でもあったので、小名木川は航路になっていて、この道標は舟から上陸した人々
 への道しるべとなっていたのでしょうか。

 
          五百羅漢道標(正面)              同 側面
       文化二年(1805) 造立
 
         小名木橋                   小名木川


 四ッ目通りを戻り、江東西税務署入口の交差点を左に入りると、まもなく「猿江神社」の大きな石灯籠が見えます。
 この「石灯籠一対」と「狛犬」は、江東区登録文化財に指定されています。

 
           明神型の鳥居                  拝殿
 
        拝殿前 和風獅子型狛犬             社殿横に3組の稲荷狐           道路に面して石灯籠一対
      昭和六年(1930) 造立                                   昭和六年(1930) 造立

 境内には、境内社の「藤森稲荷社」「馬頭観音社」がありました。
 藤森稲荷社の「石灯篭一対」と「水盤」は、江東区登録文化財に指定されています。
 競馬関係者・ペットの飼い主らの崇敬が篤いという馬頭観音社には、馬頭観世音の刻印の上に馬の絵が彫られ 馬方の絵
 の石と併わせた 大小1対の珍しい「石碑」が祀られています。


 
          藤森稲荷神社                 同 石灯篭                同 水盤
                            弘化五年(1848) 造立          貞享三年(1686) 造立
 
          同 お稲荷さま                同 社殿
 
            馬頭観音社            同 殿内 馬方(小)と馬(大)の石碑         馬頭観音社の脇に石祠    
 

 猿江神社の斜め前に、真新しい四脚門形式の山門の「不虚山重願寺」があります。
 本堂は、鉄筋コンクリート2階建ての近代建築です。


 
        四脚門型の山門                 五重塔                    社殿
       平成十二年(2000) 造立 
 
      聖観音 (みまもり観音)


 重願寺の裏に、神社名額が摩利支天尊と記載されている「日ノ先神社」があります。

 摩利支天祠跡の日ノ先神社は、江東区登録文化財に指定されています。
 
 
          明神型鳥居              保護されているお稲荷さん                社殿


 小松橋通りを北上し新大橋通りを東へ、今日のテニス活動の場「猿江恩賜公園」に向かいます。
 途中、新大橋通りの居酒屋やる気茶屋の店横に、「弥留気地蔵尊」がありました。


 
        弥留気地蔵尊                 同 拡大画像 
 
         都営新宿線住吉駅              猿江恩賜公園