湯河原石仏巡り1 |
毎年秋には、練馬区の契約施設を利用した夫婦旅行を楽しんでいます。 今回は、湯河原の石仏巡りを目的として「ニューウェルシティ湯河原」を選びました。 初日はホテルから「万葉公園」まで往復2kmの散策、二日目はホテルから湯河原駅まで3kmの石仏巡りを企画しま した。 9月17日(水)13時30分〜15時20分 薄曇り 送迎バスにてホテルに着くや、フロントに手荷物を預け早速万葉公園へと向かいました。 千歳川を渡り 泉公園を抜けて 県道102号を800mほど軽い上り坂を往くと、県道沿いに参道の階段が見えました。 「泉ヶ丘大聖不動明王 入口」の石碑が建っていました。 そして、石段の上り口に「椿寺 身延山湯河原別院参道」 の大看板が掲げられています。 「身延山湯河原別院椿寺」は、昭和初期に ここ泉ヶ丘を開発中に発掘された不動明王を祀る寺院で、境内からの風 景が湯河原新八景に選ばれたほどの名勝です。 老妻を連れての散策でしたので、306段の石段を仰ぎ見た瞬間に 私一人で拝観すべく 急ぎ上り始めました。 石段の途中に、「阿型の狛犬」を見つけホッと一息つきました。 「不動明王像」は拝観適わなかったが、境内からの眺望は、薄曇りながら真鶴半島が見える絶景でした。 予定外の行動でしたので、参道入口で待つ老妻の下へ 石段を駆け下りました。 入口の石碑の横には、日金山(十国峠)東光寺まで 四十二丁の内「一丁目石」が新旧並んで設置されていました。 ![]() ![]() ![]() 県道沿いに椿寺への参道石段 不動明王入口の石碑 一丁目石 (新・旧) ![]() ![]() 306段の石段 石段途中に狛犬 ![]() ![]() ![]() 本堂 動物愛護廟の合葬供養塔 湯河原の街と真鶴半島の絶景 椿寺参道入口を下がっていくと落合橋で、橋の袂に「日金山道起点の石碑」と「釈迦如来像」が配置されています。 ![]() ![]() 落合橋 登山道起点の石碑と釈迦如来像 椿寺参道石段から140mで、日本の歴史公園100選に認定された「万葉公園」です。 ![]() 園に入ると直ぐ「万葉の歌碑」が建ち、すぐ横に「萬葉洞門」のトンネルがあります。 トンネルを抜けると、目の前に滝がほとばしり清涼感が一杯の異次元の世界が広がります。 滝は千歳川に注ぎ、水量豊富な渓流となっています。 この渓流沿いに、情緒豊かな散策路「文学の小径」が続きます。 ![]() ![]() ![]() 千歳川の先朱塗りの橋を渡ると万葉公園 萬葉洞門 50mほどのトンネル ![]() ![]() ![]() 眼前に滝が 千歳川の渓流 もう一つの滝 ![]() ![]() ![]() 文学の小径 渓流散策路 途中に神社が 散策路の途中に、湯河原温泉発見の伝説にまつわる「狸福神社」がありました。 境内には、三体の狸石像が配置されています。 ![]() ![]() ![]() 朱の明神型鳥居 境内 狸石像1 ![]() ![]() ![]() 狸石像2 社殿 狸石像3 ![]() ![]() ![]() 湯河原関係文人の板碑約30点が並ぶ 千歳川の渓流 文学の小径の石碑 文学の小径を抜けてUターンの坂道を行くと、太子堂への標識がありました。 険しい山道を行くと、聖徳太子由来の法隆寺夢殿を模した「太子堂」が陽に映えていました。 太子堂の左側には、「庚申堂」があり「青面金剛像の庚申塔」が安置されていました。 この青面金剛像は、下半身 パンツをはいただけの姿が珍しく、石仏写真集や庚申研究書によく引用されているとのことです。 太子堂横の鳥居を潜ると、湯権現「熊野神社」に出ます。 拝殿前の手水舎は、泉温60℃の源泉です。火傷せずに、どのようにして手を清めるのでしょうかね。 ![]() ![]() 太子堂への道しるべ 険しい山道 ![]() ![]() ![]() 入口の明神型鳥居 庚申堂 青面金剛像の庚申塔 延宝八年(1680) 造立 ![]() ![]() ![]() 手水舎 太子堂 熊野神社への神明型鳥居 ![]() ![]() ![]() 神輿舎 参道 泉温60℃源泉手水の手水舎 ![]() ![]() ![]() 拝殿 拝殿前 和風獅子型狛犬 神明型鳥居 ![]() ![]() 光風荘経由の帰路 史跡二・二六事件光風荘の石碑 帰路は、県道75号線を南東へ宿泊ホテルへ直行です。 万葉公園落合橋辺りの県道沿いに、「温泉場の道祖神と呼ばれる地蔵菩薩像と「西国三十三番観世音菩薩の石碑」 が祀られていました。 ![]() ![]() 県道沿いに石仏・石碑 同 地蔵菩薩像・石碑 9月18日(木)9時30分〜11時20分 薄曇り 湯河原駅までの2km強は、石仏を巡りながらの散策です。 ![]() ![]() 宿泊ホテル 県道75号線 県道75号線を東へ進むと、住宅の角を斫って「馬頭観世音菩薩の石碑」が祀られていました。 ![]() ![]() 住宅の角に石碑 馬頭観世音菩薩の石碑 更に先の宮上の三叉路に、「宮上の道祖神」と呼ばれる 背中合わせに6基の地蔵菩薩像と馬頭観世音の石碑が祀ら れていました。 ![]() ![]() ![]() 三叉路の一角に石仏群 南向き4基の地蔵菩薩像 馬頭観音の石碑と北向き2基の地蔵菩薩像 県道をはずれて千歳川に出ると、福の字が読める茅葺き屋根が見えます。 大橋を渡り本堂の茅葺き屋根を目当てに進みます。 ![]() ![]() ![]() 千歳川から本堂の屋根が見える 茅葺き屋根に福の字 大橋を渡る 川沿いに進むと、首大仏で有名な「青谷山福泉寺」がありました。 階段を上ると、立派な茅葺き屋根の本堂が目に入ります。 境内の正面には、陶器製の釈迦像「首大仏」が配置されています。 名古屋城主の徳川光友が亡き母を弔うために 造ったと云われる、肩から上だけの高さ2m以上ある陶製の釈迦像です。 また、傍らに設置された「馬頭観音像」は、三面六臂の迫力たっぷりの像容でした。 ![]() ![]() ![]() 寺院門碑と石段 境内 青銅の聖観音菩薩像 ![]() ![]() ![]() 大師堂 同 弘法大師 鬼子母神の石碑 ![]() ![]() ![]() 鬼子母神のお堂 同 堂内 同 鬼子母神像 ![]() ![]() ![]() 水子地蔵菩薩像 同 拡大画像 地蔵堂 ![]() ![]() ![]() 同 六地蔵像 同 左脇に 同 右脇に地蔵菩薩像 ![]() ![]() ![]() 茅葺きの本堂 本堂前 石灯籠 本堂軒下 大きな石カエル ![]() ![]() ![]() 境内の一角 樹の洞穴に石仏 同 地蔵菩薩像 ![]() ![]() ![]() 聖観音菩薩像 同 拡大画像 同 一対の仁王像 ![]() ![]() ![]() 首大仏の一角 同 一対の仁王像 同 首大仏 ![]() ![]() ![]() 南無阿弥陀仏の石碑 ガンダーラの石仏 同 拡大画像 ![]() ![]() ![]() 石碑群 猿田彦と西国三十三所観世音の石碑 大きな山灯籠 ![]() ![]() ![]() 宋風獅子型狛犬 三面馬頭観音像 同 拡大画像 境内の奥に、霊場巡りを模したような一角がありました。 九十九折の壁面には幾多の石仏が配置され、高さ10mほどの墓地まで続いていました。 ![]() ![]() ![]() 上り口 ------------------------------- 配置された石仏 -------------------------------- ![]() ![]() ![]() ----------------------------------------------------- 配置された石仏 -------------------------------------------------- ![]() ![]() ![]() ----------------------------------------------------- 配置された石仏 ---------- 中程 ![]() ![]() ![]() ----------------------------------------------------- 配置された石仏 -------------------------------------------------- ![]() ![]() ![]() 最後の上り --------------- 配置された石仏 ----------------------------------------------- ![]() ![]() ![]() ----------------------------------------------------- 配置された石仏 -------------------------------------------------- ![]() ![]() ![]() ----------------------------------------------------- 配置された石仏 -------------------------------------------------- ![]() ![]() ----------------------------------------------------- 配置された石仏 --------- 千歳川に憩い餌食む鳥達を観賞しながら、のんびりと歩を進めます。 ![]() ![]() ![]() アオサギ カルガモの親子 千歳川 東海道新幹線の高架橋手前の交差点を北上すると、左手に鳥居が見えました。 ![]() 鳥居がみえた 県道75号線を挟んで、鳥居の向かいに史蹟「明神の楠」の大木が聳え立っています。 樹の根元の祠に、「青面金剛像の庚申塔」が祀られていました。 ![]() ![]() ![]() 明神の楠 根元の祠に石仏 同 青面金剛像の庚申塔 県道を渡り、1300年前土肥郷の総鎮守として創建された古社「五所神社」の鳥居を潜りました。 室町時代後期の建造である本殿は、神奈川県重要文化財に指定されています。 ![]() ![]() ![]() 寺院名碑と神明型一之鳥居 手水舎 東側の神明型鳥居 ![]() ![]() ![]() 神明型二之鳥居 ------------------------------- 鳥居の左右に石灯籠 ---------------------------- ![]() ![]() ![]() 東側の神明型鳥居 五層の石塔 一対の山灯篭 ![]() ![]() ![]() 拝殿前 宋風獅子型狛犬 拝殿 境内社 山神社 2016年7月14日(木) 晴れ 三度目の湯河原温泉を楽しんだ帰路、五所神社に立ち寄りました。 境内には、2015年6月に寄贈された御影石の「七福神像」が安置されていました。 弁財天像は、境内社湯河原頌徳社に配置されていました。 (布袋像は、見つけることができず転写しました。) ![]() ![]() ![]() 弁財天像 毘沙門天像 恵比寿神像 ![]() ![]() ![]() 大黒天像 福禄寿像 寿老人像 ![]() 布袋像 東海道新幹線の高架橋を潜ると、直ぐに東海道本線の高架橋が見えます。 東海道本線の手前の坂を、線路沿いに進みます。 ![]() ![]() 東海道本線の高架橋 線路沿いに進む 暫らく進んだ路辺に、「宮下の道祖神」と呼ばれるハンチング帽を被った地蔵菩薩像が祀られていました。 ![]() ![]() ![]() 路辺に石仏 同 地蔵菩薩像 同 拡大画像 更に進むと、小さな赤い鳥居が目に入ってきました。 鳥居の後ろに、「石祠と馬頭観音の石碑」が祀られていました。 ![]() ![]() ![]() 赤い鳥居 神明型鳥居 馬頭観音の石碑 注意しながら進むと、民家の間の路地の先にかすかに「薬師堂」が見えました。 お堂の床上に、「奪衣婆像」「閻魔大王像・十王像」が並んでいました。 ![]() ![]() ![]() 路地の先にお堂 境内 地蔵菩薩像 ![]() ![]() ![]() 奪衣婆像 薬師堂 閻魔大王と十王像 ![]() ![]() ![]() 同 閻魔大王像 同 前列の十王像 同 後列の十王像 東海道本線の高架橋を潜り、県道に沿って湯河原駅へと向かいます。 途中湯河原温泉の由来が書かれている「湯河原温泉の碑」がありました。 ![]() ![]() ![]() 湯河原温泉の碑 県道75号線 三叉路の角に神社 駅近くの三叉路の角に、こじんまりした「御嶽神社」がありました。 ![]() ![]() ![]() 明神型鳥居 社殿 境内社 ![]() ![]() 手水鉢 石灯籠 湯河原駅構内に、湯河原温泉発見由来の民話「恩を返した狸の像」が設置されていました。 ![]() ![]() 湯河原駅 狸の像 湯河原には、この他にも「不動滝の身代り不動尊」「ししどの窟の土肥椙山巌窟内観音像群」「城願寺及び城堀八幡 神社の石仏群」など石仏観賞を期待できそうなところが数多くあるようです。 また、路辺の道祖神を捜し歩くのも楽しみですね。 ![]() |