赤坂氷川神社巡り |
4日前の「山王日枝神社」に続き、700mほどのご近所の東京十社「赤坂氷川神社」に詣でました。 港区内には氷川神社が3社あって、赤坂・麻布・白金と夫々鎮座している地名の頭に付けて区別しています。 赤坂台地の南部丘陵に鎮座する「赤坂氷川神社」を始め、どの神社も東京の一等地に鎮座している神社ばかりです。 都営大江戸線を利用し六本木駅6番出口を出たのは、9時50分でした。 六本木通りの上を首都高速3号線が走り、セレブな街のイメージがありません。 通りを東へ進み三河台公園の信号を左折すると、248m都内で最も高いミッドタウン・タワーが眼前に広がります。 更に一つ目の信号を右折し、高級マンションの間を進むと本氷川坂と氷川坂に挟まれて深い緑に包まれた神社が見えてきました。 ![]() ![]() ![]() 六本木駅6番出口 六本木通り 三河台公園 ![]() ![]() ![]() ミッドタウン・タワーを見上げる 高級マンションが立ち並ぶ 神社が見えた ![]() 都心にありながら緑の豊かな境内で、大きな道路から離れていることもあって、東京の真ん中にあることを忘れさせるような空間です。 通りからは、社殿まで一直線に表参道が通っています。 「表参道一之鳥居」の左側には、各町内の「神輿庫」があります。 神輿庫の前に、「庭石銘の石」「山灯籠」「三拾五貫目銘の力石」が置かれていました。 ![]() ![]() ![]() 表参道 神社名碑 入口の石灯籠 鳥居前 石灯籠 明冶三十六年(1906)造立 ![]() ![]() ![]() 表参道 明神型一之鳥居 神輿庫 神輿庫前 三個の石造 ![]() ![]() ![]() 同 庭石の銘 同 山灯籠 同 力石 境内右側の広場では、お祭りの準備で大勢の人が出ていて賑やかでした。 ![]() ![]() 広場で祭りの準備 境内 石灯籠 明治三十六年(1902)造立 境内の左側に、境内社の「九神社」「山口稲荷神社」「桶新稲荷神社」が並んでいます。 「九神社」は、「天祖神社・春日神社・鹿島神社・八幡神社・諏訪神社・秋葉神社・金刀比羅神社・塞神社」の 九社が合祀されている神社です。 覆屋で保護されている「山口稲荷神社」は、由緒は不明ですが赤坂3丁目の山口邸から戦後遷したものとのこと。 小ぶりながら味のある「狛犬」がいました。 社殿の築地塀の横奥、見落としそうな所に「桶新稲荷神社」がありました。 ![]() ![]() ![]() 九神社 同 手水鉢 同 社殿 宝暦五年(1755)奉納 ![]() ![]() 山口稲荷神社 同 明神型鳥居 ![]() ![]() ![]() 同 鳥居左横 手水鉢 同 鳥居右横 手水鉢 同 覆屋脇 和風獅子型狛犬 文政八年(1825)奉納 文化十年(1813)奉納 文政八年(1825)造立 ![]() ![]() ![]() 同 覆屋 同 社殿前 お稲荷さま 同 社殿 ![]() ![]() ![]() 桶新稲荷 同 明神型鳥居 同 社殿 表参道の左右に子連れの「狛犬」が配置されており、参道の正面には「表参道二之鳥居」が構えています。 鳥居の左横に「手水舎」、右横に「都重宝氷川神社社殿の石碑」が配置されています。 ![]() ![]() 表参道 子連れの獅子型狛犬 表参道 明神型二之鳥居 弘化三年(1846)造立 ![]() ![]() 鳥居左横 手水舎 鳥居右横 都重宝氷川神社社殿の石碑 社殿の周りは、神社には珍しい丸窓つきの「築地塀」で囲われています。 築地塀の前には、左右対で港区指定有形文化財の「石灯籠四基」・東京で二番目に古いとされる「狛犬」などが配置されています。 築地塀の右側には、社務所に通ずる冠木門様式の「黒門」があります。 正面は、格式高い「楼門」の入口になっています。 ![]() ![]() ![]() 築地塀前 石灯籠 同 石灯籠(港区指定有形文化財) 同 石灯籠(港区指定有形文化財) 文化六年(1809)造立 享保十五年(1730)造立 ![]() ![]() ![]() 楼門横 和風獅子型狛犬 同 銅製天水桶 楼門 延宝三年(1675)造立 天保十二年(1841)造立 ![]() ![]() ![]() 築地塀 左側 同 右側 黒門 楼門をくぐり築地塀に囲われた神域に入ると、左手に「宮神輿庫」・右手に「社務所」があります。 正面に構える都指定重要有形文化財の「社殿」は、安政の大地震や関東大震災・空襲を免れ江戸時代の姿のままで残っています。社殿は、本殿・幣殿・拝殿の3つの建物が一体となった権現造の形式です。 ![]() ![]() ![]() 宮神輿庫 同 拡大画像 石灯籠 享保九年(1724)造立 ![]() ![]() 社殿 社務所 一旦氷川坂の東参道に出て、改めて社殿に向かいました。 江戸時代の頃にはこちらが表参道となっており、江戸時代からの名残を残していると云われています。 両側生垣の東参道の正面には、「東参道一之鳥居」とその前に堂々とした古代系の「狛犬」が配置されています。 ![]() ![]() ![]() 氷川坂から東参道 東参道入口 石灯籠 東参道 ![]() ![]() ![]() 鳥居前 和風獅子型狛犬 東参道 明神型一之鳥居 東参道 昭和十一年(1936)造立 ![]() 同 石灯籠 大正四年(1915)造立 参道の左側には、枯れかかった池に架かる朱の「太鼓橋」があります。 橋を渡ると、岩組された丘の上に、神社再興に尽力された方を顕彰するオブジェがありました。 ![]() ![]() ![]() 朱の太鼓橋 枯れそうな池 オブジェ 参道の右側には、勝海舟によって名付けられた「四合稲荷神社」があります。 明治に「古呂故稲荷・地頭稲荷・本氷川稲荷・玉川稲荷」の4社を合祀し、その後大正に「鈴降稲荷・縁起稲荷・明徳稲荷」が合祀され、現在は7社の稲荷が合祀されています。 ![]() ![]() 四合神社 明神型鳥居 同 手水舎 ![]() ![]() 同 社殿前 お稲荷さま 同 社殿 大正五年(1916)造立 四合稲荷の向かって左側の岩を組んだ斜面に、火災除のご利益があると言われている「西行稲荷神社」(別名「火伏せの稲荷」)があります。 石段の途中に、風化が進み元の表情を失って別の立体造形になっている「トルソー狛犬」がいました。 ![]() ![]() ![]() 西行神社 明神型鳥居 同 岩組の境内 同 手水鉢 ![]() ![]() 同 左側 トルソー狛犬 同 右側 トルソー狛犬 ![]() ![]() ![]() 同 社殿前 お稲荷さま 同 社殿 同 社殿左横 剥落したお稲荷さまと祠 ![]() ![]() ![]() 同 石祠 同 布袋像 同 お稲荷さまの祠 社殿に繋がる石段を上ります。 石段の両脇には、一見出目系のどっしりとした「狛犬」が配置されています。 ![]() ![]() 石段両側 和風獅子型狛犬 東参道の石段 大正四年(1916)造立 石段を上りきると、両側に「獅子山」が配置されています。(対の獅子山は珍しいのでは…。) 子獅子は吽形に一頭、阿形に二頭いました。阿形の磐下に霊窟らしき洞穴がありました。 ![]() ![]() 対の獅子山 同 右下 霊窟 明治十五年(1882)造立 ![]() ![]() 同 左側 阿型親獅子 同 子獅子 ![]() ![]() ![]() 同 右側 吽型親獅子 同 子獅子 同 子獅子 獅子山の先に、「東参道二之鳥居」が迎えてくれます。 鳥居の右側には、地元の赤坂青山料理飲食業組合連合会が建立した「包丁塚」があります。 東参道を進むと表参道と交差し、右側が社殿になります。 ![]() ![]() 鳥居前 石灯籠 東参道 明神型二之鳥居 ![]() ![]() 包丁塚 東参道 石灯籠 大正二年(1912)造立 帰路も、ミッドタウン・タワーが眺望できます。 赤坂氷川町パークマンション辺りで左折し、来た時とは別の道を進みます。 ![]() ミッドタウン・タワーを望む 途中、こじんまりした「法輪山妙像寺」がありました。 境内には、「権六堂」がありました。 ![]() ![]() ![]() 寺院門 本堂 権六堂 尚も進み、首都高速3号線の高架と併走する六本木通りに出ます。 正面に六本木ヒルズを見ながら、出発と同じ六本木駅6番出口に着いたのは10時40分でした。 テニス会場の日比谷公園には、東京メトロ日比谷線(霞ヶ関駅)を利用して行きます。 ![]() ![]() ![]() 六本木通り(上は首都高速3号線) 沿道の平戸ツツジ 六本木駅6番出口(正面に六本木ヒルズ) 先週の「山王日枝神社」と比べ華麗さはありませんが、江戸時代からの重厚さを残した「社殿」等歴史を感じました。 「築地塀」に囲われた社殿の領域は、初めての感覚でした。 今回も余裕をもってきましたので、境内に点在する夫々雰囲気が異なる7対の狛犬と、剥落が激しくやっと原形を留めているトルソー狛犬は、時間をたっぷりかけて拝観する事ができました。 ![]() |