八王子七福神巡り(1)

八王子は、江戸と甲州とを結ぶ唯一の交通路「甲州街道」の途次にあった宿場町でした。 また八王子は、甲州(山梨)・武州(埼玉・東京・神奈川東部)・相州(神奈川中部・西部)の3州を背景に織製品の集散地として賑わいました。 横浜国際市場へと通じる「絹の道」の起点で、前回巡った町田駅前の「絹乃道」の石碑に名を残し、原町田地区を縦断しています。
「八王子七福神巡り」は、八王子の「八」に因み 又「末広がり」の意味も込めて、吉祥天が入った「八福神巡り」となっています。
今回は、八王子西部に位置する四福神「吉祥院(吉祥天)」「宗格院(寿老人)」「善龍寺(大黒天)」「了法寺(弁財天)」を中心に、寺院・神社の石仏を巡る計画を立てました。





9時55分、JR中央線西八王子駅北口に降り立ちました。
駅の右側の路を左折し、北西に進みます。 
駅近くを東西に走る甲州街道(国道20号線)と交わる西八王子駅東交差点を渡った山梨中央銀行の前に「馬場横丁」の標柱が立っています。 この地点から千人町二丁目交差点の区間を馬場横丁と呼ぶようです。 千人町は、八王子千人同心の拝領屋敷が並んでいた場所で、この付近に馬場があったようです。
その千人町二丁目交差点の手前に寺院門が見えます。


         八王子駅北口               右側の突き当りを左折               北西に進む 

      西八王子駅東交差点に標柱             同 馬場横丁の標柱                寺院門が見える



八王子七福神の寿老尊を祀る「良价山宗格院」です。




           前景                     境内 


境内左側には、「聖観音菩薩像」小さな「地蔵堂」開基山本弥衛門忠房の娘のせき供養の為つくられた「咳地蔵像」と七福神の「寿老尊」を祀っている八角地蔵堂の「寶珠閣」「二宮尊徳像」「水子地蔵像」などが配置されています。


          境内左側             聖観音菩薩像・地蔵菩薩像

         地蔵堂                 同 地蔵菩薩像

         寶珠閣                  同 堂宇内                  同 咳地蔵像

       同 勢至菩薩像             同 七福神の寿老人像              堂前 二宮尊徳像

        水子地蔵像                 同 拡大画像                 右脇 石祠


参道右側には、北海道開拓に尽力した千人同心隊士河西祐助を顕彰した「河西祐助知節顕彰之碑」「慈光観音菩薩像」そして山門の奥に「お堂」が配置されています。


          境内右側             山門右奥 堂前 一対の石灯篭               お堂

          境内右奥              河西祐助知節顕彰之碑              慈光観音菩薩像


正面の「本堂」の前には、立派な青銅灯籠が一対配置されています。


        本堂前 一対の青銅灯篭              本堂

       二体の地蔵菩薩像               石灯篭



千人町二丁目交差点の宗格院北角に「馬場横丁」の標柱が立っています。 ここが終点のようです。
更に北西に進み 突き当りを左折し、南浅川(多摩川の支流浅川の支流)の土手沿いに南西に進みます。
南浅川に架かる五月橋を渡り、南浅川通りを南西に進みます。
睦橋手前の二又路を右へ、目印の白百合幼稚園を目当てに西へ進みます。
突き当りを右折し八王子市幹線2級7号線を東へ向かうと、寺院門が見えます。


      千人町二丁目交差点               馬場横丁の標柱                 北西に進む

         土手を上がる            南浅川の土手沿いに南西に            園児と一緒に五月橋を渡る

         南浅川              南浅川通りを南西に進む              睦橋の手前を右折

    白百合幼稚園を目当てに西へ    突き当りの八王子市幹線2級7号線を東へ         寺院門が見える



多摩八十八霊場67番札所で八王子七福神の吉祥天を祀る「一乗山久松寺吉祥院」です。
通常七福神に吉祥天は入りませんが、八王子の「八」に因んで仲間入りしたとのこと。
吉祥天は鬼子母神の娘で、毘沙門天の妃と云われています。




入り口の坂道を上ると「如意輪観音像」と「地蔵菩薩像」が出迎えてくれます。
その右側には、鉄筋コンクリート製二階建て一般住宅のような「本堂」が建っています。


           前景                  参道の先に二仏

         如意輪観音像                同 拡大画像                  地蔵菩薩像

           本堂                     参拝は二階               七福神の吉祥天(転写)


更に急角度の石段を上ると、四国八十八ヶ所霊場の境内から持ち帰った土が埋められている「百観音霊場巡拝御砂踏」及び「毘沙門天」と八福神の「吉祥天」その間にお二人の子供「善膩師童子」が並び、更にその右側には弘法大師を祀る「大師堂」が配置されています。


         急角度の階段                  石仏群

      百観音霊場巡拝御砂踏               同 合掌菩薩像                 三体の石像

       同 毘沙門天像               同 善膩師童子像                同 八福神の吉祥天像

       堂前 金剛力士像                堂前 砂踏場        堂前 弘法大師一千五百年御遠忌報恩塔

         大師堂                   同 弘法大師                   石灯篭


更に上り坂を進むと、「身代り地蔵像」「子安地蔵像」「児育地蔵尊(児育六地蔵像)」の石仏群が配置されています。


          更に上る               身代り地蔵の小堂                同 拡大画像

        子安地蔵像                小さな地蔵菩薩像

         六地蔵の覆屋               同 児育六地蔵像

----------------------------------------------------- 前列の三地蔵像 --------------------------------------------------

----------------------------------------------------- 後列の三地蔵像 ---------------------------------------------------


更に進むと、路はちぐはぐに二手に分かれます。
手前にある「吉祥院二十三夜堂址碑」を右側を進むと、「稲荷堂」に向かいます。
神明型一之鳥居をくぐり階段を上ると、神明型二之鳥居から八王子市街が展望できます。
狭い境内にひっそりと「社殿」が配置されています。
木々の間から鐘楼の赤い屋根が見えます。


       吉祥院二十三夜堂址碑              稲荷堂への道                 神明型一之鳥居

       神明型二之鳥居               八王子市街を展望                稲荷堂 社殿

         道祖神                   鐘楼が見える


「吉祥院二十三夜堂址碑」に戻ると、その後方には赤い屋根の「鐘楼」が配置されています。


           鐘楼                    同 梵鐘


今度の二手の道は、まず正面に直線的に並んで配置されている十三仏の仏様と十二支の守り本尊様を合わせた仏様「十五仏像」を鑑賞します。


         十五仏                  同 一~三仏                  同 四~六仏

         同 七~九仏                  同 十~十二仏                同 十三~十五仏


十五仏の先頭に戻り、左側の「高尾山飯綱大権現」に向かいます。
「神明型鳥居」があり高尾山揺拝所となっています。 正面には高尾山が見えている筈です。 分からなかったが・・・。
その両側に「烏天狗像」鳥居の中央に「剣」脇に「飯綱大権現碑」が配置されています。
鳥居の向かいには、「延命地蔵尊碑」と「延命地蔵像」が配置されています。


       左側の路を行く               鳥居が見える                高尾山遥拝所

       両側に烏天狗像                  中央に剣                 脇に飯綱大権現碑 

         高尾山を遥拝                延命地蔵尊碑                  延命地蔵像


高尾山飯綱大権現の先に見える階段を上ると、「呆無観音二十三夜堂」が現れます。
勢至菩薩像が大勢至呆無観世音菩薩として、延命観世音菩薩と供に奉安されているようです。
お堂の前には、「二十三夜碑」大きな「宝篋印塔」が配置されています。
この周囲には、「トトロやネコバス・カンタのおばあちゃ」んなどトトロのキャラクタが点々と配置されています。


        階段を上るとお堂                石灯篭                     宝篋印塔

      呆無観音二十三夜堂            同 堂宇内 勢至菩薩像               二十三夜碑

-------------------------------------------------- トトロのキャラクタ -------------------------------------------------


呆無観音二十三夜堂から本道に出て更に進むと、正面に「護国観世音菩薩像」が出迎えこの先は墓所になります。
「無縁塔の石仏」「吉祥天像」等を鑑賞して下山します。


        本道に出る                この先は墓所               護国観世音菩薩像

         無縁塔                     同 石仏群                  地蔵菩薩像

        地蔵菩薩像                   吉祥天像                 八王子市街の展望



八王子市幹線2級7号線を辿って東へ進み、突き当りを右折し南東へ。
次の突き当りは左折し北東へ暫く進むと、寺院門が見えます。


     八王子市幹線2級7号線を東へ             突き当りを右折              次の突き当りは左折

   八王子市幹線2級7号線を北東へ           寺院門が見える



八王子八景の一つで八王子三十三観音霊場13番札所の「桃源山龍泉寺」です。
八王子三十三観音霊場第13番札所の由来となっている聖観世音菩薩は、「しもの世話にならずにぽっくりと極楽に往生できる」というご利益があるとされ、「ぽっくり寺」の異名をとっているとのこと。
入口左側に「水崎観世音碑」(ぽっくり観音=聖観音菩薩)が配置されており、側面には「第十三番札所」と刻まれていました。
「本堂」は、赤い屋根に二個の三つ葉葵が描かれたやぐらが乗った変わった構造になっています。
墓所の入口には、時代を感じる「六地蔵像」と新しい「六地蔵像」が並んで配置されています。


           前景                   水崎観世音碑

       本堂前 一対の石灯篭                 本堂             同 赤い屋根に二個の三つ葉葵

          墓所入口                同 文字念仏塔

     同 時代を感じる六地蔵像           同 新しい六地蔵像            同 新旧の六地蔵像が並ぶ

       同 左側の石仏群                同 右側の石仏群



寺院前の路を直進し南東に向い、突き当りを左折すると南浅川通りにでます。
南浅川通りを北東に進み、陣馬街道(都道521号線)と交わる水無瀬橋西交差点を右折します。
陣馬街道を東へ、南浅川に架かる水無瀬橋を渡り直ぐの水無瀬橋東交差点を右折します。
一つ目の角を左折すると、幟が見えます。


        寺院前の路を直進              突き当りを左折                  南浅川通り

     キバナコスモスが眩しい            先に水無瀬橋西交差点

          水無瀬橋                     南浅川

     水無瀬橋東交差点を右折           一つ目の角を左折                   幟が見える



日吉八王子神社」です。
八王子城落城に伴い八王子権現を勧請したのが起源とのこと。 八王子の地名は、八王子権現を奉ったこの神社から起こったとも伝えられています。
住宅に挟まれた参道の入口左側には、浅川の鮎を供養した「あゆ塚」が配置されています。


           前景                   神明型鳥居                   手水鉢

         あゆ塚                       境内

      拝殿前 一対の天水桶                 拝殿               拝殿-幣殿-本殿(覆殿)


「社殿」の右奥には、境内社の「日吉伏見稲荷神社」が配置されています。
「社殿」の左横の「地蔵堂」には、八王子城に祀られていたものを落城の際に運び出し この地に安置したと伝えられる「延命子育地蔵尊」が祀られています。


        日吉伏見稲荷神社                 同 社殿                 同 一対の神狐像

         地蔵堂                 同 延命子育地蔵尊               堂前 小さな地蔵菩薩像



路を戻り、水無瀬橋東交差点を直進し北へ向かいます。
一つ目の角に、小さなお堂が見えます。


     水無瀬橋東交差点を直進            覆屋が見える



「日吉町3の小堂」です。
お堂には、剥落が進む「馬頭観世音碑」が祀られています。


           覆屋                  同 馬頭観世音碑



更に進むと、元本郷公園の右隣に神社の玉垣が見えます。
玉垣に沿って東へ進み左折すると、鳥居が見えます。


        元本郷公園を右折          神社の玉垣に沿って東へ          左折すると鳥居が見える



旧郷社の「多賀神社」です。
多賀神社は、八幡八雲神社が八王子の東の鎮守であるに対して西の鎮守と云われています。
本社は全国の多賀神社(七十八社)のなかの旧郷社四社のうちの一社で、関東最大の規模を誇っており、「新撰組(甲陽鎮撫隊)解散の地」としても知られています。 私は知らなかったが・・・。
鳥居の前に、珍しい「一対のガス灯風の街燈」が設置されています。
八王子市内の御影石の鳥居では最大のものという高さ5.60mの大鳥居をくぐると、境内の左側に入母屋造の「神楽殿」と大正天皇の即位の礼を記念した「御大典記念碑」が配置されています。
境内の右側には、赤い屋根が目立つ「手水舎」が配置されていています。
広い境内のゆったりとした参道を進むと、「一対の石灯篭」の先が玉垣に囲われた社殿エリアになります。


           前景              一対のガス灯風の街燈                 明神型大鳥居
                                                    大正十年(1921) 造立

          広い境内                   神楽殿                 御大典記念碑

         手水舎                 同 手水鉢               一対の石灯篭


社殿エリアの石段を上ると、新旧の狛犬2対がガードを固めるように配置されています。
神札所と祈祷待合所に挟まれる空間の先に、入母屋造の「拝殿」(「本殿」は朱塗りの一間社流造)が建っています。


      社殿エリアの玉垣          新しい一対の宗風獅子型狛犬         年代の宗風獅子型狛犬
                                              大正十五年(1926) 奉納

         石灯篭                    神札所                   祈祷待合所

      拝殿前 一対の天水桶                拝殿                  本殿-幣殿-拝殿


境内社は、拝殿の右側に「第六天神社」「日枝神社」と 少し離れて「大鳥神社・天満神社・稲荷神社・厳島神社」を合祀している春日造の「機守神社」があります。


       拝殿右側 境内社(右は祓処)             同 第六天神社                    同 日枝神社

       境内社 機守神社                    同 側面



山門を出て暫く東へ進み、北大通りに架かる市立第2小学校歩道橋を渡ります。
更に東へ進み 秋川街道(都道32号線)に出た処で左折すると、元本郷地域安全センター前交差点の前に寺院名碑が見えます。


           東へ                 北大通りに出る            市立第2小学校歩道橋を渡る

  歩道橋より追分町交差点方向を臨む               更に東へ                 秋川街道を左折

        寺院名碑が見える



八王子七福神の走大黒天を祀る「興榮山善龍寺」です。
解体した本堂の跡を捜したところ、米俵に乗って右足を踏み出した大黒天が本堂から発見され、そのお姿から「走大黒天」と名付けられたとのこと。
国定忠治の一の子分の「清水のガン鉄」は、赤城山から八王子に流れて、当寺の寺男になったという逸話もあります。



境内の左側には、五基の「文字念仏塔」が並び その先にポンプ式の「手水舎」が配置されています。
境内の右側には、「浄行堂」配置されて 堂内に「浄行菩薩像」が祀られています。
正面には、入母屋造の「本堂」が建っています。


           前景

        五基の文字念仏塔                手水舎                    同 手水鉢

         浄行堂                   同 浄行菩薩像                 同 手水鉢

       本堂前 天水桶                   本堂                  七福神の走大黒天(転写)

         報恩塔                       石灯篭 

日天/月天/金神/水神の銘を刻む妙法守護碑          九層の石塔



元本郷地域安全センターを挟んで北隣りに、寺院の塀が見えます。


        寺院の塀が見える



攝取山護念院善能寺」です。
開山した勇観空栄は落城した八王子城主の長子で、処刑されるべきところ一命を取り留め僧籍に入ったと云います。
隣接する善龍寺と名前が似ているので、計画の段階では見落としていました。 両寺は、宗旨宗派が違います。
境内の正面には、入母屋造の「本堂」と切妻造の「太子堂」が並び建っています。


           前景                     山門

         手水鉢               街灯のような常夜灯

        本堂前 天水桶                    本堂                      手水舎

      太子堂前 天水桶                   太子堂



秋川街道を南へ進むと、朱の鳥居が見えます。


        朱の鳥居が見える



伏見稲荷社」です。
ブロック塀で囲まれた朱の神明型鳥居の奥に社殿が見える、小さな神社です。


           前景                     社殿                     同 内部



西へ道を一本隔てた処に、似たような朱の鳥居が見えます。


        朱の鳥居が見える


「稲荷神社」です。
宅地の一画に建てられたかのような、小さな神社です。


           前景                      社殿                   同 内部


更に西へ向かい、
八王子市立第二小学校北西の十字路を左折します。
甲州街道に出る手前に、社殿の屋根が見えます。


        先の十字路を左折            社殿の屋根が見える



笠間稲荷神社」です。
八王子十五宿のひとつ八木宿の鎮守としてお寺の敷地に鎮座していたそうですが、お寺のみが移転して神社だけが残されたそうです。 だからこのような狭小な形で鎮座しているのでしょうか。
神社の裏側だったようで、閉扉されています。
いささか疲労もあり、スルーしてしまいました。 後で調べると、甲州街道沿いの"なの花ちびっこ広場"から入れたようです。 悔しいので神社の全景画像を転写させていただきました。


           閉扉(裏口)                 社殿(裏側)                   全景(転写)



甲州街道(国道20号線)を西へ向かうと、追分町交差点に出ます。
追分歩道橋からは、東から西に走る路(追分町交差点までは甲州街道・以降は陣馬街道)と北東から南西に走る路(追分町交差点までは北大通り・以降は甲州街道)が交差するのを見て取れます。
追分歩道橋を渡り少し西へ、陣馬街道と旧陣馬街道の二又路に挟まれた三角形の狭い区域の中に石碑が見えます。 


       甲州街道を西へ               追分歩道橋                   東からの甲州街道

  西(水無瀬橋方面)へ向かう陣馬街道          北東からの北大通り         南西(西八王子駅方面)に向かう甲州街道

     陣馬街道と旧陣馬街道の二又路             石碑が見える



千人同心屋敷跡碑」です。 
この場所は、約7,000坪もあったという千人頭原家の屋敷跡とのこと。



        千人同心屋敷跡碑                同 拡大画像



この辺りから甲州街道に沿って西の方に千人頭や同心の屋敷が建ち並んでいました。
この辺りから国道20号線は甲州街道⇒野猿街道に呼び名が変わります。
野猿街道を南西に少し行くと、道沿いに高さ2m程の大きな道標が見えます。
道標の手前に、陣馬街道起点の標識が立っています。


       道沿いに道標が見える             陣馬街道起点の標識



追分の道標」です。
江戸の足袋屋清八が、江戸から高尾までの甲州道中の新宿・八王子・高尾山麓の三箇所に立てた道標の一つです。
「道標」の正面と右側面には、「左 甲州道中高尾山道」と「右 あんげ道」の陰刻があります。


           道標                  同 正面と右側面
      文化八年(1811) 造立



野猿街道を更に進むと、寺院名碑が見えます。


        寺院名碑が見える



八王子七福神の吉祥弁財天を祀る「松榮山了法寺」通称 萌え寺 です。



入り口の案内看板・自販機・送迎バスまで萌え系キャラクターで描かれております。 境内や本堂などを会場に、コスプレイベントが行われる「萌え寺」とのこと。
弁財天を祀る寺ですが神仏習合の風習を残しており、宇賀神であり稲荷神である宇迦之御魂神を祀る「稲荷堂」が配されている稲荷信仰の寺でもあようです。
甲州街道に面した町中にありながら、参道が長くゆったりとしています。
正面の「本堂」の手前には、一対の眩しいほど金ピカな「天水桶」が目を惹いています。
また本堂の前には、レリーフの「新護弁財天御前立」宝珠を抱く白蛇の「宇賀神像」「合掌菩薩像」が配置されています。


           前景                   文字念仏塔                萌えキャラの案内看板

          長い参道              自然石の文字念仏碑                  石灯篭

     本堂前 一対の天水桶                   本堂                 七福神の弁財天(転写)

      本堂前 新護弁財天御前立             同 新護弁財天のレリーフ              同 宇賀神像 

       同 合掌菩薩像                  ペット墓                    水鉢

    墓所 一対の和風獅子型狛犬            同 歴代上人供養塔


境内右側の「稲荷堂」には、「熊谷稲荷・於岩稲荷・文護稲荷・最上稲荷・笠間稲荷・豊川稲荷」から御分霊を勧請され祀られています。


           堂前 手水鉢              堂前 一対の神狐像 


            稲荷堂                    同 堂宇内


更に南西に進み直ぐの信号を渡り南東に向かうと、左折した先に寺院の屋根が見えます。


        直ぐの信号を渡る                南東に向かう               寺院の屋根が見える



萬松山興岳寺」です。
開基以来、千人同心頭であった石坂氏の菩提寺です。
境内の右側は ちょっとした回遊式庭園の様になっていて、「水子地蔵像」風格のある「蹲」「十三層の石塔」モダンな「手水鉢」などが整然と配置されています。
正面には 入母屋造の「本堂」が建っていて、その前に「如意輪観世音菩前立」が配置されています。



           前景                     境内

      境内右側 水子地蔵像                同 拡大画像 

            同 蹲                 同 十三層の石塔                 同 手水鉢

      本堂前 如意輪観世音菩薩前立             同 石製香炉               同 如意輪観世音菩薩像

      本堂前 一対の天水桶                本堂


本堂左側の小堂には、家内安全・商売繁盛を叶えてくれると崇められている「興徳稲荷」が祀られています。 


       興徳稲荷の小堂                 同 社殿



南西に向かい 駅前の十字路を左折、12時20分八王子駅北口に戻りました。
駅舎に付属するファミレス"サイゼリヤ"で一休みして帰宅します。


         南西に向かう                 十字路を左折              駅前広場が見える

         八王子駅北口                   ホームへ




丘陵を上るように配置されている「吉祥院」のお堂・石仏などは見ごたえがあり、特に高尾山飯綱大権現からのまた頂上の墓所からの眺めは絶景でした。 八王子を2回に分けて巡るのは正解で、充分時間をかけて鑑賞することができました。
追分町交差点の追分歩道橋は四方に跨っているので、東から西に走る路(追分町交差点までは甲州街道・以降は陣馬街道)と北東から南西に走る路(追分町交差点までは北大通り・以降は甲州街道)が交差するのを良く見て取れました。