八王子七福神巡り(2) |
八王子市は、人口約58万の東京都最大の市で唯一の中核市です。 JR中央線とほぼ平行に、五街道のひとつ甲州街道(国道20号線)が市内を東西に走っています。 今回は、八王子東部に位置する四福神「本立寺(毘沙門天)」「金剛院(福禄寿)」「信松院(布袋尊)」「傳法院(恵比須天)」を中心に、寺院・神社の石仏を巡る計画を立てました。 主に、中央線を挟んで 南大通りの北側&甲州街道の南側を周回するルートです。 ![]() 9時50分、JR中央線八王子駅南口に降り立ちました。 八王子駅から西八王子駅へ東西に走る南大通り(都道160号線)を、西へ向かいます。 八王子駅南口西交差点の次の信号を右折、八王子73号線を北へ進むと寺院塀の一部に組み込まれたお堂が見えます。 ![]() ![]() ![]() 八王子駅南口 同 高架歩道橋(エスカレータ) 南大通りを西へ ![]() ![]() ![]() 信号を右折 寺院の塀が見える 塀に組み込まれたお堂 「佛法山徳善院興林寺」です。 塀の一部に組み込まれるかのように「子育地蔵尊のお堂」が突き出ています。 堂内には、「剥落した石碑」と「地蔵菩薩像」が安置されています。 ![]() ![]() ![]() 地蔵堂 同 剥落した石碑 同 地蔵菩薩像 寺院門を入ると、境内の左側に八王子市有形民俗文化財の「弘安の板碑」を安置する「板碑の覆屋」阿弥陀如来を中心とする大きな「六地蔵像」三界万霊の青銅の「聖観音菩薩像」「鐘楼」が並んで配置されています。 更にその裏には、沢山の地蔵像に囲まれた「水子地蔵像」の一画が配置されています。 参道の右側には、「十三層の石塔」と境内社の「稲荷社」が配置されています。 権現造の「本堂」の欄間彫刻を鑑賞していると、住職が出てこられ「彫刻の造りと作者」「本堂と参道の食い違い」「本堂の横に神社があること」「八王子に電車が通ることに住民が反対したこと」「禅宗のお寺が多いこと」等について、事細かく30分近くお話しくださりました。 ![]() ![]() ![]() 前景 境内の左側 石灯篭 ![]() ![]() ![]() 板碑の覆屋 同 弘安の板碑 石灯篭 弘安六年(1283) 造立 ![]() ![]() ![]() 阿弥陀如来像を中心に六地蔵像 同 阿弥陀如来像 聖観音菩薩像 ![]() ![]() 鐘楼 同 梵鐘 ![]() ![]() 水子地蔵の一画 同 水子地蔵像 ![]() ![]() 境内の右側 十五層の石塔 ![]() ![]() 稲荷社 明神型鳥居 同 社殿 ![]() ![]() ![]() 本堂 変わった水鉢 蹲 南大通りに戻り西へ、二つ目のオリックスレンタカーの角を右折します。 更に 二つ目の角を右折すると、寺院門が見えます。 ![]() ![]() ![]() オリックスレンタカーの角を右折 二つ目の角を右折 寺院門が見える 「清涼山長心寺」です。 所在が寺町と聞き沢山の寺院拝観を期待しましたが、調べてみると二寺院のみでした。 寺院門を入ると、直ぐ正面に唐破風屋根の「本堂」が建っています。 狭い境内に、"西行の草鞋もかかれ栢の露"「芭蕉句碑」「西行塚」蓮華を配した「手水鉢」「五層の石塔」「聖観音菩薩像」「キリシタン灯篭」「三猿の石像」などが所狭しと配置されています。 ![]() ![]() ![]() 前景 芭蕉句碑 西行塚 ![]() ![]() ![]() 本堂 本堂左の石灯篭 本堂右の石灯篭 ![]() ![]() ![]() 百合が鮮やか 蓮華を配した手水鉢 瓢箪のオブジェ ![]() ![]() ![]() 石碑 五層の石塔 聖観音菩薩像 ![]() ![]() キリシタン灯篭 三猿の石像 野猿街道と交わる市立第三小前交差点を直進し、南大通りを西へ進みます。 一つ目の信号を左折し南へ向かうと、石積みの高台に寺院が見えます。 ![]() ![]() ![]() 市立第三小前交差点 野猿街道 南大通りを西へ ![]() ![]() 信号を左折し 高台に寺院が見える 多摩八十八ヶ所霊場74番札所の「南清山一乗院観音寺」です。 室町時代の開創と伝えられる古刹とのこと。 石段を上り、八王子千人同心組頭の居宅の門を移築した「山門」をくぐり境内に入ります。 ![]() ![]() 前景 山門 正面の権現造の「本堂」の屋根には、屋根の両端に擬宝珠が乗っています。 この造りは、関東地方では唯一とのこと。 左側に並んで建つ「薬師堂」の別当寺として観音寺が創立されたようです。 薬師堂の脇には、「文字庚申塔」「光明真言供養塔」「延命地蔵塔」「木食観正/梵字ア字塔」の四基の石塔が並んで配置されています。 薬師堂の左横には、二基の小社が配置され左側の小社には「馬頭観世音像のレリーフ」が祀られています。 墓地の入口辺りには、「六地蔵像」アートな「井戸」が配置されています。 ![]() ![]() ![]() 境内 弘法大師修行像 本堂前 一対の石灯篭 ![]() ![]() ![]() 本堂前 一対の天水桶 本堂 同 屋根の両端に擬宝珠 ![]() ![]() 本堂右横 宝篋印塔 境内より参道を臨む ![]() ![]() 堂前 一対の石灯篭 薬師堂 ![]() ![]() ![]() 堂右横 石塔群 同 文字庚申塔 同 光明真言供養塔 文化三年(1820) 造立 文政二年(1819) 造立 ![]() ![]() 同 延命地蔵塔 同 木食観正/梵字ア字塔 文政二年(1819) 造立 ![]() ![]() ![]() 二基の小社 同 左側 馬頭観世音のレリーフ 石灯篭 ![]() ![]() ![]() 六地蔵像 井戸の覆屋 同 井戸 南大通りに戻り 更に西へ進むと、通りに面して寺院門が見えます。 ![]() ![]() 南大通りを西へ 寺院門が見える 八王子七福神の毘沙門天を祀る「長光山本立寺」です。 八王子市内の日蓮宗寺院では、最も大きい由緒あるお寺とのこと。 ![]() 長い参道を進むと、「浄行堂」と権現造の「本堂」が並んで建っています。 浄行堂には 二体の「浄行菩薩像」が祀られ、本堂には 右手に矛や刀ではなく長刀を持っていることが特徴の 八王子七福神の「毘沙門天像」が安置されています。 本堂の向かいには、北向きに「歴代住職廟」が建っています。 南から北に抜ける参道の途中には、無造作に弥陀三尊種子の「板碑」が配置されています。 ![]() ![]() 前景 南門 境内 ![]() ![]() 浄行堂 同 二体の浄行菩薩像 ![]() ![]() 本堂 同 毘沙門天像 ![]() ![]() 歴代住職廟(裏側) 同 供養塔 ![]() ![]() 永代供養堂(表側) 同 釈迦如来像 ![]() ![]() ![]() 北門 板碑 ユニークな石碑 建武三年(1336) 造立 ![]() ![]() 山門 北門 同 文字念仏塔 本立寺の北門を西へ進むと、直ぐ寺院の塀が見えてきます。 ![]() ![]() 北門を西へ 寺院の塀が見える 「長祐山法蓮寺」です。 門前には、二基の「文字念仏塔」が配置されています。 ![]() ![]() ![]() 前景 寺院門前 文字念仏塔 同 文字念仏塔 境内の正面に、権現造の「本堂」が建っています。 境内の右側には、「稲荷社(?)」青銅の「日蓮上人像」「慈母水子観音像」台座が亀趺ならぬ牛趺になっていてる八王子千人同心組頭「源以寧の墓」「宝塔」に続き「手水舎」が墓所に向かい並んで配置されています。 墓所の入口には、「馬頭観世音碑」朱の衣装を纏った四体の「地蔵菩薩像」蕩けてしまった「石仏」が配置されています。 ![]() ![]() 本堂前 一対の天水桶 本堂 ![]() ![]() 稲荷社 覆屋 同 小社 ![]() ![]() ![]() 本堂右横 同 日蓮上人像 同 慈母水子観音像 ![]() ![]() 同 源以寧墓 同 宝塔 ![]() ![]() 手水舎 同 手水鉢 ![]() ![]() ![]() 墓所入口 同 馬頭観世音碑 同 地蔵菩薩像 ![]() ![]() ![]() 同 地蔵菩薩像 同 蕩けてしまった石仏 同 二体の地蔵菩薩像 再び西へ進み、都道506号線と交差する八王子金剛院前交差点に出ます。 八王子金剛院前交差点からは、通りに面して神社と二つの寺院が対面しているのが見えます。 ![]() ![]() ![]() 西へ進む 神社の建物が見える 八王子金剛院前交差点 右側南西角が、「上野天満神社」です。 向かいの金剛院の開山真清が、境内鎮守として天満社を創建したといいます。 現在は、八幡八雲神社の兼務社となっているようです。 権現造の「拝殿」と神明造の「本殿」の間には太鼓橋のような形の赤い橋が架けられていました。 ![]() ![]() ![]() 前景 神明型鳥居 拝殿 本殿 左隣に寺院が見えます。 ![]() 左隣に寺院 「時鐘山念仏院」です。 権現造の「本堂」が建っているだけのシンプルなお寺です。 塀際に、「地蔵菩薩像」を中心に沢山の石仏が配置されています。 本堂の後ろ側には、八王子市指定有形文化財の大きな鐘楼「時の鐘」が聳えて見えます。 ![]() ![]() 前景 本堂 ![]() ![]() 塀際に沢山の石仏 同 地蔵菩薩像 ![]() ![]() 鐘楼 同 梵鐘(時の鐘) 元禄十二年(1699) 造立 その先は中央線の踏切で、線路に沿って向かいには鳥居が見えます。 ![]() 中央線の踏切 金剛院の境外社「笠間稲荷社」です。 前回巡った八木町の「笠間稲荷神社」とは関係はなさそうです。 ![]() ![]() ![]() 全景 一対の和風獅子型狛犬 一対の石灯篭 ![]() ![]() 神明型鳥居 朱の明神型鳥居 ![]() ![]() 一対の神狐像 社殿 左側に接してしているのが、関東八十八ヶ所霊場63番・武相卯歳観音霊場四十八ヶ所16番・多摩八十八ヶ所霊場73番・八王子三十三観音霊場31番札所そして八王子七福神の福禄寿を祀る「慈高山金剛院」です。 高野山真言宗の別格本山格の古刹です。 向かいの天満神社の別当寺になります。 ![]() ![]() 前景 広い境内の左側には、八王子七福神の福禄寿を祀る「六角堂(福聚堂)」「手水舎」経典と文殊菩薩を安置「宝蔵経堂」が配置されています。 ![]() ![]() ![]() 境内の左側 六角堂(福聚堂) 同 福禄寿像 ![]() ![]() ![]() 手水舎 同 手水鉢 宝蔵経堂 境内の右側の「八王子会館(社務所)」の庭には、「宝塔」「石灯篭」「十三層の石塔」等が配置されています。 ![]() ![]() ![]() 境内の右側 会館前庭 同 宝塔 同 石灯篭 ![]() ![]() ![]() 同 石灯篭 同 石灯篭 同 十三層の石塔 正面の流れ造の「本堂」両脇の「天水桶」は、コンクリートで造られています。 ![]() ![]() ![]() 一対の石灯篭 一対の天水桶 本堂 都道506号線を南下して 八王子消防署入口交差点を右折、南大通りに戻り 更に西へ進みます。 八王子消防署前に、大きなオブジェ「風拓No.4」(大成浩製作)が配置されています。 ![]() ![]() ![]() 八王子消防署入口交差点を右折 八王子消防署前に大きなオブジェ 南大通りを西へ 2021年3月に閉室(移転)した八王子市郷土資料館展示室の建物沿い柵内に、石造文化財(石仏等)が配置(放置?)されています。 これらの展示物の行く末が心配です。 ![]() ![]() 閉室した八王子市郷土資料館展示室 建物沿い柵内に石造文化財 「八王子市郷土資料館展示室の屋外石造文化財」です。 「三界萬霊・文字庚申塔・青面金剛像の庚申塔・馬頭観音碑・二宮尊徳像・徳本念仏塔・郵便ポスト・高尾山道標・宝篋印塔」など二十点弱、手摺に簡単な説明書が貼ってあるので様々な文化財が鑑賞出来るスポットです。 ![]() ![]() ![]() 三界萬霊 同 地蔵菩薩坐像 馬頭観音碑 ![]() ![]() ![]() 手水鉢 二宮尊徳像 地蔵菩薩立像 ![]() ![]() ![]() 如意輪観音像 青面金剛像の庚申塔 馬頭尊碑 明和二年(1765) 造立 明治二十七年(1894) 造立 ![]() ![]() ![]() 地蔵菩薩坐像 庚申供養塔 青面金剛像の庚申塔 江戸時代の造立 宝暦十一年(1761) 造立 天明二年(1782) 造立 ![]() ![]() ![]() 徳本念仏塔 郵便ポスト 青面金剛像の庚申塔 文政十年(1827) 造立 昭和二十五年(1950)~使用 元文五年(1740) 造立 ![]() ![]() ![]() 高尾山道標(断片) 石碑 宝篋印塔 寛政八年(1796) 造立 寛政三年(1791) 造立 更に南大通りを西へ進み 信松院交差点まで来ると、交差点角に地蔵菩薩の一画があります。 ![]() ![]() 第七小学校交差点 信松院交差点 一画には、交通安全祈願の「六地蔵像」「地蔵菩薩像」が配置されています。 ![]() ![]() ![]() 全景 六地蔵像 地蔵菩薩像 信松院交差点の先に寺院門が見えます。 ![]() 寺院門が見える 武相卯歳観音霊場四十八ヶ所43番札所そして八王子七福神の布袋尊を祀る「金龍山信松院」です。 八王子と言えば千人同心の町で、その千人同心達の心の支えとなったのが信松院の開基になる信松尼(織田信長の嫡男信忠と婚約した武田信玄の四女松姫)とのこと。 ![]() 山門の前に、甲斐国から落ち延びて来られた当時が偲ばれる「武田松姫様東下之像」が配置されています。 ![]() ![]() ![]() 前景 武田松姫様東下之像 同 拡大画像 境内左側に続く 信松院カフェ"金照庵"を正面に見ながら、石畳に従い進みます。 Γ字に曲がる参道の左側には、「茶釜塚」「蹲」四諦(苦・集・滅・道)八正道の字句が刻まれた「手水鉢」などが配置されています。 「仏殿」が建ち、正面玄関の脇に「松姫出世地蔵」が配置されています。 ![]() ![]() ![]() 境内 左側が信松院カフェ 石灯篭 金照庵 ![]() ![]() ![]() 茶釜塚 蹲 手水鉢 ![]() ![]() ![]() 仏殿 仏殿(正面玄関) 同 松姫像 ![]() ![]() 地蔵の覆屋 同 松姫出世地蔵像 参道正面の「御所水観音堂標柱」の先には、青い瓦と舎利殿欄干の朱色が目立つ 天守閣をもつような外観の「御所水観音堂(本堂)」が建っています。 本堂の上には、五重塔の五層目を表す仏塔(舎利殿)が建てられています。 更に 本堂前の「大香炉」は、鮮やかな色彩の双龍が取っ手を担っています。 本堂の右横には、八王子七福神の「布袋尊像」を祀る覆屋と「梵鐘」が配置されています。 派手な案内看板に導かれて、地下一階の「布袋堂」に下りると、台湾の寺院より寄贈された「布袋像」が祀られています。 この布袋さまのお腹を撫でて、豪腹多幸を祈念しました。 ![]() ![]() 御所水観音堂標柱 堂前 両サイド龍の大香炉 ![]() ![]() ![]() 御所水観音堂(本堂) 同 堂内 御所水観音(聖観世音菩薩) 同 右側面 舎利殿 ![]() ![]() ![]() 布袋尊像の覆屋 同 布袋尊像 梵鐘 ![]() ![]() ![]() 布袋堂への案内看板 布袋像 同 拡大画像 本堂右横の案内矢印に沿って、松姫さまの墓所へ向かいます。 途中には、「如意輪観音像」「蹲」「双体道祖神」「地蔵願王尊碑」剥落が進む「地蔵菩薩像」が配置されています。 墓地を進むと「開基尼公之墓標柱」と説明板があり、長い石段の先に「松姫さま廟所」が見えます。 墓を囲む玉垣は、千人頭・千人同心らが寄進したものとのこと。 廟所には、八王子市指定史跡の「松姫尼公墓(無縫塔)」が祀られています。 ![]() ![]() ![]() 案内矢印に沿って墓所へ 如意輪観音像 蹲 ![]() ![]() ![]() 双体道祖神 地蔵願王尊碑 地蔵菩薩像 ![]() ![]() ![]() 開基尼公之墓標柱 長い石段の先にお堂 松姫さま廟所 ![]() ![]() 同 松姫尼公墓(無縫塔) 廟所脇 地蔵菩薩像 境内右側、信松院カフェ"金照庵"の向かいに境内社「穴守稲荷神社」が配置されています。 当神社は、2023年3月に「羽田七福いなり巡り」で巡った大田区の本宮「穴守稲荷神社」より 信松院に持ち込まれ鎮座されたのが始まりと云われます。 この一画は前庭にもなっていて、「石灯篭」「双体道祖神」「蹲」「五層の石塔」など配置されています。 ![]() 境内右側 ![]() ![]() ![]() 境内社 穴守稲荷神社 前景 同 明神型鳥居 同 手水鉢 ![]() ![]() ![]() 同 一対の神狐像 同 社殿 同 内部 ![]() ![]() ![]() 石灯篭 双体道祖神 蹲と石灯篭 ![]() 五層の石塔 信松院交差点を南北に走る松姫通り(この先は前回巡った八王子七福神"走大黒天"の善龍寺に至ります)を横切り、南大通りを東へ戻ります。 第七小学校交差点を左折し、八王子市立第七小学校沿いに北へ向かいます。 中央線の踏切を渡り進すむと、鳥居が見えます。 ![]() ![]() ![]() 信松院交差点 松姫通り 第七小学校交差点を左折 ![]() ![]() ![]() 第七小学校沿いに北へ 中央線の踏切 鳥居が見える 「産千代稲荷神社」です。 千人同心の組織化や千人町の成立にも尽力した、所謂八王子の街づくりの基礎をつくった代官大久保石見守長安の陣屋内の鬼門除の守護神として創立されたとのこと。 「千代」に続くようにと、産千代稲荷神社と名付けられたと伝えられています。 当地は、大久保石見守長安の陣屋跡として八王子市旧跡に指定されています。 鳥居の前には、「大久保石見守長安陣屋跡碑」が配置されています。 産千代稲荷神社は大久保石見守長安の陣屋跡にありますが、陣屋の範囲は分からないそうです。 ![]() ![]() ![]() 前景 大久保石見守長安陣屋跡 一対の石灯篭 境内右側には、「石灯籠」とその右奥に「長安陣屋井戸」が見えます。 境内左側には、「手水舎」が配置されています。 正面の各一対の「神狐像・石灯篭」の先に、権現造の「拝殿」が建っています。 ![]() ![]() 神明型鳥居 境内 ![]() ![]() 石灯篭 長安陣屋井戸 ![]() ![]() 手水舎 同 手水鉢 ![]() ![]() 一対の石灯篭 一対の神狐像 明治三十五年(1902) 奉納 ![]() ![]() 拝殿 本殿 境内左側の駐車スペースの奥に、境内社の稲荷社三社が並んで配置されています。 ![]() ![]() 境内左側 駐車スペース奥に境内社 稲荷社三社 ![]() ![]() 稲荷社 社殿 同 上下二組の一対の神狐 ![]() ![]() ![]() 稲荷社 覆屋 同 一対の神狐像 同 社殿 ![]() ![]() ![]() 稲荷社 覆屋 神明型鳥居 同 一対の神狐像 同 社殿 ![]() ![]() 手水鉢 石灯篭 文久四年(1864) 造立 更に北へ進み二つ目の信号を右折すると、小さな鳥居が見えます。 ![]() ![]() 北へ二つ目の信号を右折 鳥居が見える 「三峯神社」です。 八幡町の商店会が商売繁盛を祈願して勧進した小さな神社です。 ![]() ![]() ![]() 全景 一対の石灯篭 社殿 暫く東へ進み、金剛院から続く都道506号線と交差する信号を直進します。 八王子年金事務所の角の信号を右折すると、向かい合って小さな神社と寺院門が見えます。 ![]() ![]() ![]() 都道506号線と交差する信号を直進 都道506号線 八王子年金事務所の角を右折 ![]() 寺院門が見える 八王子七福神の恵比須天を祀る「八王子成田山傳法院」です。 成田山新勝寺の分院です。 ![]() 南側の道路沿いに、伊豆の青石といわれる凝灰岩で作られた八王子市指定有形文化財「傳法院の石塀」を見ることができます。 石の一つ一つに明治後期の商店・旅館・織物関係業者などの名称や店の印などが町名とともに刻銘され、貴重な資料となっているとのこと。 ![]() ![]() 前景 傳法院の石塀 明治三十九年(1906) 造立 境内の左側に、「水子地蔵像(水かけ地蔵尊像)」が祀られ その横に水かけ用の「菊型水鉢」「青銅の水子地蔵像」「石灯篭」「宝篋印塔」「如意輪観音像」などが固まって配置されています。 更にその隣「恵比寿天堂」に、八王子七福神の「恵比寿天像」と「大黒天像」が並んで祀られています。 像にお手綱が縛られ引くと鈴がなるとのことですが畏れ多く遠慮しました。 更にその隣「筆大師を祀るお堂」には、「筆大師像(弘法大師像)」の足元に大きな「石造りの筆」が配置されています。 筆大師像の裏側には、十二支の守り本尊が全て彫られています。 正面には、一対の青銅灯篭の先に入母屋造の「本堂」が建っています。 ![]() ![]() 水子地蔵像 同 拡大画像 ![]() ![]() ![]() 菊型水鉢 青銅の水子地蔵像 石灯篭 ![]() ![]() ![]() 宝篋印塔 如意輪観音像 菩薩像・地蔵菩薩像 ![]() ![]() 恵比寿天堂 同 大黒天像・恵比寿天像 ![]() ![]() ![]() 筆大師を祀るお堂 全景 同 筆大師像(弘法大師像) ![]() ![]() 同 裏側に十二支の守り本尊 睡蓮鉢 ![]() ![]() 本堂前 青一対の銅灯篭 本堂 本堂の左脇に、境内社の「出世稲荷堂」が配置されています。 成田山本山より勧請した荼枳尼天が祀られています。 ![]() ![]() 神明型鳥居 社殿 傳法院の向かいの南西角に、小さな神社が見えます。 ![]() 神社が見える 「恵比寿神社」です。 ![]() ![]() ![]() 神明型鳥居 覆屋 同 社殿 八王子年金事務所の信号に戻り、右折し再び東へ向かいます。 都道160号線と交差する八王子南交差点を直進し一つ目の角右折すると、多摩地域で唯一の花街があった中町エリアになります。 ![]() ![]() 八王子南交差点を直進 都道160号線 ![]() ![]() 一つ目の角右折 中町エリア 織物の街として栄えた八王子で、中町界隈は多摩地域で唯一の花街として賑わいを見せていました。 「八王子花街・黒塀通り」には、現在でも芸者衆を抱える置屋が数軒あり伝統文化を守っているとのこと。 花街黒塀通りの石畳舗装・外壁の黒塀風塗装・街灯の整備などその雰囲気を出しています。 黒塀に赤い差し色の建物「見番(八王子三業組合)」飲食・物販店・演芸場・にぎわい広場など複合機能を備えた施設「桑都テラス」無料の休憩所「まち・なか休憩所 八王子宿」など盛り上げ処も揃っています。 ![]() ![]() ![]() ![]() 八王子花街・黒塀通り 見番(八王子三業組合) 同 猫の芸妓さんが描かれたシャッター ![]() ![]() ![]() 黒塀通り 桑都テラス まち・なか休憩所 八王子宿 通りに戻ると直ぐ中町公園です。 公園のベンチには、ブロンズ彫刻の"ひざし"(高橋洋制作)が配置されています。 公園を横切る JR八王子駅から北西に延びる歩行者専用道路"ユーロード"からは、たくさんの若者が溢れ出てきます。 パーク壱番街通りと交差する信号を直進し、更に JR八王子駅から延びる桑並木通りと交差する信号を直進します。 信号を渡った先からは八王子131号線になりますが、更に進むと路に面して寺院塀が続いて見えてきます。 ![]() ![]() ![]() 通りに戻る 西放射線ユーロード 中町公園 ブロンズ彫刻"ひざし" ![]() ![]() ![]() パーク壱番街通りと交差する信号を直進 桑並木通りと交差する信号を直進 桑並木通りの先はJR八王子駅 ![]() ![]() 八王子131号線を東へ 寺院塀が見える 多摩八十八ヶ所霊場77番・武相卯歳観音霊場四十八ヶ所15番・八王子三十三観音霊場30番札所の「安榮山明王院福傳寺」です。 子安神社の旧別当寺です。 寺院門の左横に「双体道祖神」が配置されています。 ![]() ![]() 前景 双体道祖神 境内の左側には、青銅の「弘法大師像」が配置されています。 境内の右側には、「六地蔵像」「後生車」「大師堂」が並んで配置されています。 ![]() ![]() ![]() 青銅の弘法大師像 石灯篭 岩に二童子像 ![]() ![]() ![]() 六地蔵像 同 拡大画像 後生車 ![]() ![]() 大師堂 同 弘法大師像 ![]() ![]() 本堂 庫裡 墓所入口には、「六地蔵石憧」「地蔵菩薩像」が配置されています。 墓所中央には、永代供養塔が配置され「聖観音菩薩像」が見守りをしています。 ![]() ![]() ![]() 墓所入口 同 六地蔵石憧 同 地蔵菩薩像 ![]() ![]() 墓所中央 永代供養塔 同 聖観音菩薩像 寺院の塀の先に、大鳥居が見えます。 ![]() 大鳥居が見える 八王子市では最古の歴史を持つ「子安神社」です。 天平宝字3年(759)淳仁天皇の皇后の安産のために創建されたと伝えらています。 ![]() ![]() 境内の左側には、重厚感のある権現造の「神楽殿」「手水舎」が配置されています。 正面には、左右に境内社を配した権現造の「拝殿」が建っています。 左側の境内社は、子安神社を創建した橘右京少輔が祀られている「橘社」です。 右側の境内社は、「木花咲耶姫命の御神像」が祀られている「神水殿」です。 ![]() ![]() 境内 神楽殿 ![]() ![]() 手水舎 同 手水鉢 ![]() ![]() 拝殿 本殿 ![]() ![]() 境内社 橘社 歯固め石納所 ![]() ![]() ![]() 境内社 神水殿 同 星形の手水鉢 同 木花咲耶姫命の御神像 境内の右側には、八王子市内でも有数の湧水量を誇る御神池があり、入口の鳥居をくぐると池の右側に 境内社の芸能の神「厳島神社(船森弁天社)」が配置されています。 御神池入口付近には、境内社の英霊を祀る「祖霊社」水みくじの「水鉢」が配置されています。 拝殿の右側には、金刀比羅神社の扁額を掲げる入母屋屋根の回廊があります。 神明型鳥居と回廊下をくぐり、境内の北側にある境内社への参道を進みます。 ![]() 境内の右側 ![]() ![]() 境内社 厳島神社 神明型鳥居 同 一対の石灯篭 ![]() ![]() 同 覆屋 同 社殿 ![]() ![]() 崖の下から湧水 御神池 ![]() ![]() 境内社 祖霊社 社殿 水みくじの水鉢 ![]() ![]() ![]() 北側境内社への入口 神明型鳥居 同 一対の和風獅子型狛犬 同 回廊下の参道 境内の左側には、「手水舎」「 十三層の石塔」及び水子供養を行う境内社「葦船社」が配置されています。 境内の右側には、境内社末社五社の社殿 「第六天社(足腰の神)・御嶽神社(眼病の神)・稲荷神社(商売繁盛の神)・白山社(歯の守神)・石神社(咳止めの神)」が配置されています。 正面には、讃岐国の金刀比羅神社の分霊を勧請した 境内社「金刀比羅神社」が配置されています。 その奥は、甲州街道に通じる北門になります。 ![]() ![]() 北側境内社の入口 一対の石灯篭 ![]() ![]() ![]() 手水舎 同 手水鉢 十三層の石塔 ![]() ![]() ![]() 境内社 葦船社 同 社殿 同 手水鉢 ![]() ![]() ![]() 境内社 末社五社 同 一対の神狐像(外側) 同 一対の神狐像(外側) ![]() ------------------------------------------------------- 同 五社社殿 ---------------------------------------------------- ![]() ![]() 境内社 金刀比羅神社 北側参道 明神型鳥居 八王子131号線を西へ戻り 桑並木通りの信号を左折し、駅へ向かいます。 桑の都「 JR中央線八王子駅北口に着いたのは、12時50分です。 ランチをしてから帰路に着きます。 ![]() ![]() ![]() 桑並木通りの信号を左折 八王子駅へ向かう 路上ライブに人だかり ![]() ![]() モニュメント"絹の舞" 八王子駅北口 前回に引き続き、今回も八王子七福神の残り四福神を巡り終えましたが、八王子を調べていくうちに興味深い寺院・神社が数多いことを知りました。 機会があれば、甲州街道北側の寺院・神社も巡りたいと思います。 今回の巡行で興味深かったのは、 ・観音寺本堂の屋根の「擬宝珠」。 ・法蓮寺の牛趺台座の「源以寧の墓」。 ・八王子市郷土資料館展示室沿いの「石造文化財」。 予定外の出会いでした。 ・信松院本堂の上に建つ鮮やかな色彩を施す「舎利殿」。 及び、長い石段の先の廟所に祀られる八王子市指定史跡の「松姫尼公墓(無縫塔)」。 ・傳法院の筆大師像(弘法大師)の裏側に彫られた「十二支の守り本尊」。 ・八王子花街・黒塀通りと歩行者専用道路"ユーロード"には、渋谷の賑わいを感じました。 ・子安神社境内の豊富な湧水量を誇る御神池。 滝の音に癒されました。 4.5kmほどの巡行でしたが、熱中症を考慮し曇天日を選んで決行したので、快適で然程疲れはありませんでした。 ![]() |