練馬石仏巡り(下石神井地区)

先日、杉並区の上井草駅を起点にした石仏巡りを調査した折、駅の北側 東西を「環状八号線・都道444号線」南北を「所沢通り・千川通り」に囲われた練馬区下石神井地区にも興味を引く石仏が点在しているあることがわかりました。
再び、上井草に向かいます。


13時、西武新宿線上井草駅南口を出発します。駅前には、ガンダムのモニュメントが設置されています。
西側の西武新宿線踏切を渡り、千川通り(都道439号線)を西へ進み 都道444号線に出ます。
右折し。都道444号線を北へ進みます。


       上井草駅南口            ガンダムのモニュメント

        千川通りを西へ            都道444号線を北へ


上井草駅から650mで、木曽御嶽山信仰の神社「御嶽神社」に着きました。
境内は、都道444号線脇にありながら静寂に包まれています。
境内の正面は、「狛犬」龍の彫り物が見事な「石灯籠」の先に「拝殿」があります。
境内の右側には、「手水舎」「御嶽大神の碑」「一山霊神の碑」が配置されています。


         明神型鳥居                 境内                  手水舎

       御嶽大神の碑              一山霊神の碑                 手水鉢

        宗風獅子型狛犬             一対の石灯籠               同 竿部に龍の彫刻
      大正十五年(1926)奉納

         拝殿                  本殿覆屋


拝殿の右側には、境内社「稲荷神社」があります。
社殿の左脇の小屋に、お稲荷さまが収まっています。


         拝殿の右側                 神明型鳥居                   社殿

      小屋に収まったお稲荷さま

拝殿の左側には、境内社「一山神社」があります。
社殿の奥に都内有数の大きさの「木曽御嶽塚」があり、山頂付近に祭神の三体の石像が立っています。
御岳山に見立てたというボク石で築かれた3m程の塚には、「御嶽三尊(座王権現・三笠山刀利天・大頭羅神王)」が周りを睥睨しています。


         神明型鳥居                 社殿               社殿奥に木曽御嶽塚

    ボク石に覆われた登山道            頂上付近に三体の石像
  
       同 三笠山刀利天像            同 主尊御嶽座王権現像          同 大頭羅神王像


更に、都道444号線を北へ進みます。
新青梅街道を突っ切り更に北上し、下石神井小西交差点まで来ました。
交差点左側の練馬下石神井通
郵便局の横に小舎が見えます。


      新青梅街道を渡る           下石神井小西橋交差点           郵便局横に小舎が見える



通りに面して、「地蔵菩薩像」が祀られています。
帽子・前垂れが施され、お賽銭で小舎も建てられているようで、地域に大切にされているお地蔵さまのようです。


         地蔵菩薩像               同 拡大画像



下石神井小西交差点を右折し、東へと向かいます。
住宅街の角に、覆屋が見えます。


      下石神井小西交差点を右折           覆屋が見える


覆屋の中には、練馬区登録有形民俗文化財「丸彫青面金剛像の庚申塔」が祀られています。
この像は、1本の石から丸彫りした 邪鬼も三猿も彫られている大変珍しいものです。
この辺りが、昔から往来のある場所だったのでしょうか。


     丸彫青面金剛像の庚申塔             同 拡大画像
     享保十二年(1727) 造立



更に東へ進むと、角の一角に剥き出しの個人墓地がありました。
道なりに進むと、やがて杜が見えてきて道路沿いに神社がありました。


      住宅街の角に墓地            中に剥落した聖観音像


         杜が見える               道路沿いに神社


御嶽神社から1,000.mで、「下石神井天祖神社」に着きました。
境内は広々として、野球ができるほどの空間です。
境内の左側には、「八紘一宇碑」「手水舎」が配置されています。
境内の右側には、「常夜灯」とその奥に「三猿の庚申塔」練馬区登録有形民俗文化財の「廿三夜待供養塔」「地蔵菩薩立像」三基の石造物が並んでいます。
正面には「狛犬」が控え、遠くに「拝殿」が見えます。


         神明型鳥居                広い境内                椿が映えている

       八紘一宇の碑                手水舎

          石灯籠                 奥に三基の石造物
     安政四年(1857) 造立

       三基の石造物               同 廿三夜待供養塔            同 蓮台(勢至菩薩像)
                         文化十三年(1816) 造立

        同 三猿の庚申塔             同 地蔵菩薩像
      延宝二年(1764) 造立           享保二年(1717) 造立

        宗風獅子型狛犬                拝殿                 拝殿横に境内社


拝殿の右側に、境内社「八幡神社」「稲荷神社」が並んでいます。
八幡神社の土台付近に、四十五貫目と陰刻がある「力石」がありました


      境内社 八幡神社 社殿            社殿下に力石

    境内社 稲荷神社 明神型鳥居            同 社殿



神社の横を走る路を右折し、南西に向かいます。
やがて、新しい造りの小堂が見えました。


       前の路を右折               お堂が見える



上久保不動尊」のお堂です。
中には「地蔵菩薩像」と「不動明王像」が安置されています。


       真新しいお堂

         二体の石仏               同 地蔵菩薩像                同 不動明王像
                          元禄十一年(1698) 造立

更に南西に進むと、新青梅街道(都道245号線)と交差する下石神井四丁目交差点にでます。
交差点を左折し、新青梅街道を東へ進みます。
やがて、千川通り・八丁通りと複雑に交差する井草四丁目交差点にでます。
千川通りを東へと進み、石神井住宅公園を左折します。
石神井住宅公園の終わりの角を右折した先に、石仏が見えます。


     下石神井四丁目交差点      この先で千川通り・八丁通りと複雑に交差         井草四丁目交差点

        千川通り            石神井住宅公園の横の通りを北へ        公園の終わりの角の先に



住宅のブロック塀に同化して、「青面金剛像の庚申塔」「馬頭観音像」二体の石仏が安置されています。


         二体の石造              青面金剛像の庚申塔             馬頭観音像
                           元禄十三年(1700) 造立           宝永三年(1706) 造立



千川通りを戻り井草四丁目交差点を通過し、南西へ上井草駅を目指します。
上井草駅入口交差点を左折すると、西部新宿線上井草駅北口に着きました。
下石神井天祖神社からぐるっと回って2,000m、時刻は14時40分でした。


      井草四丁目交差点            上井草駅入口交差点             上井草駅北口



前日に比べ6℃も高い4月半ばの陽気になりましたので、3,600mほどのウォーキングでもうっすらと汗をかきました。
富士塚を思わせる「御嶽神社の木曽御嶽塚」とか、珍しい一石丸彫りの「青面金剛像の庚申塔」蓮台が勢至菩薩像の「廿三夜待供養塔」など短時間ながら見ごたえのある石仏巡りでした。