山王日枝神社巡り

今年に入って、「富岡八幡宮」「品川神社」と格式高い神社を詣でて、清々しい気持ちになりました。
ふと目を転じると、週一テニスで通っている日比谷公園(東京メトロ丸の内線霞ヶ関駅)の二つ先に、「東京十社」の一つ「山王日枝神社」(丸の内線赤坂見附駅)があると気が付きました。
テニスの練習日、2時間早めに家を出て神社巡りを決行しました。


9時30分、赤坂見附駅11番出口に着きました。
初々しい新入社員の一行が、外堀通り(都道405号線)を神社に向かって歩いています。


     東京メトロ赤坂見附駅             外堀通り




日枝神社のご神域に通じる鳥居は、3ヶ所あります。
一つ目は、外堀通りを進み信号の前に聳える「西参道」の山王大鳥居。
明神型鳥居の上に破風を載せている、日吉山王権現独特の形状です。
鳥居の傍には、大きな「狛犬」が鎮座しています。
大鳥居をくぐると横型の神社名碑があり、その両脇に左側が「稲荷参道」右側が「西参道」の標識がありました。
石段を上り切ると、「社務所」「南神門」に出ます。


        山王鳥居             鳥居脇 和風獅子型狛犬              神社名碑
                          昭和九年(1934)造立

       西参道の石段                社務所                 南神門


二つ目は、更に進み山王下交差点の前聳える山王大鳥居。
鳥居の先には、神社へと続く「山王橋(参道)」の大きな石段がありました。
脇にエスカレータが併設されていますが、石段を上り切ると西参道と合流します。
                            

       山王下交差点               山王鳥居           石段を上り切って鳥居を見下ろす

更に外堀通りを進むと、工事中の山王パークタワーの脇に石段がありました。
石段を上ると、三つ目の山王大鳥居が見えます。
その先には、社殿へと続く「表参道の石段(男坂)」がありました。


    工事中の山王パークタワー            脇の石段

        山王鳥居               石段前の石灯籠             表参道の石段(男坂)

男坂を登りきると、左側に「手水舎」「宝物殿」「さざれ石」があります。
右奥には、「車祓所」があります。



        手水舎                  宝物殿                 さざれ石

       駐車場への下り口              車祓所      

神門(隋神門)」の正面から見て、右側に「左大臣」・左側に「右大臣」が並んでいます。
神門の境内両側には、鳥帽子を被り幣を担ぐ日枝神社の神使である「神猿」が配置されています。

社殿手前の両側には、日枝神社の神使である「夫婦の神猿像」が祀られています。右側に「夫猿」・左側に「妻猿と子猿」で、妻猿をなでると運気が上がるとされます。
神社の神使といえば「狛犬」ですが、日枝神社では「猿」です。そのほか、稲荷神社は「狐」・天満宮は「牛」・春日神社は「鹿」・八幡神社は「鳩」・三峰神社は「狼」・伊勢神宮は「鶏」・熊野三山は「鴉」など様々のようです。
かつて国宝だった社殿は東京大空襲で焼失し、朱塗りの重厚な「社殿」は昭和33年に再建されています。
日枝神社は、江戸城本丸の裏鬼門(南西)を守る神様としての役割もしているようです。因みに、対をなす鬼門(北東)に位置しているのは東京十社の一つ「神田明神」です。江戸時代以降は皇居の鎮守で、変わらず日本の中枢・皇城を守護しています。
今日はお日柄が良いのか、神前結婚式が行われていました。
また、ビジネス街ということもあり、仕事の運気を高めるためかフレッシュな社会人の一行が揃ってお参りしていました。


         神門                  同 左大臣像              同 右大臣像

       神門(境内側)            同 右 子を抱いた牝の神猿像          同 左 雄の神猿像

         境内                 同 右側の藤棚             同 左側の手水舎(南神門側)

       同 銅製灯籠                拝殿前 神猿像

         拝殿                祈願所(山王夢御殿)

西参道を下り、改めて稲荷参道」を上ると、途中から外国人に人気のスポット「千本鳥居」が展開します。


        稲荷参道                 千本鳥居              同 上から下を望む

      参道の明神型鳥居              同
境内側から

稲荷参道を上ると、末社の立派な建物があり中に二つの社殿が並んでいます。
左側が日枝神社の地主神「山王稲荷神社」、右側が物事を良い方向に導く神様「猿田彦神社・八坂神社」が祀られています。
社殿の両脇には、「神田神社」から移設された千代田区指定有形文化財の「狛犬」が配置されています。


       明神型鳥居               末社両側 石灯籠                手水舎

     末社 左側 山王稲荷神社             同 社殿                 末社 中央

   末社 右側 猿田彦神社・八坂神社            同 社殿              末社 両側 和風獅子型狛犬
                                              文政三年(1820)奉納



東京メトロ国会議事堂前駅に着いたのは、予定より随分早い10時10分でした。


      石楠花の花が見事           東京メトロ国会議事堂前駅



神社への入り口が4箇所(含む、稲荷参道)あり、各々から上りましたので、合計400段あまりの石段を上り下りしたことになります。テニスの前の準備運動としては、些かハードでした。
更に、東京メトロ国会議事堂前駅の入り口から丸の内線ホームまで、2回下りエスカレータを乗り継ぎ-千代田線ホームを端から端まで渡り-4回上りエスカレータを乗り継ぎ-階段を下りる目の回る運動を余儀なくさせられました。歩いて日比谷公園まで行ったほうが精神的に良かったかなと思いました。後で調べてみると、山王日枝神社から日比谷公園まで、高々1Kmほどの距離でした。



2018年4月18日(水)10時~10時30分

東海道巡りの前に、茅場町に立ち寄り「山王日枝神社」の摂社「日枝神社日本橋摂社」を参拝しました。


東京メトロ東西線茅場町駅9番出口を出ると、東京証券会館の隣でした。
会館脇の路地を行くと、赤白の鮮やかな建物が見えます。日枝神社摂社のようです。


       茅場町駅9番出口           東京証券会館脇の路地



日枝神社摂社の前に、ひっそりと「鎧島山智泉院」がありました。
境内の「銅造地蔵菩薩立像」及び「天水鉢」は、共に中央区民登録文化財に指定されています。


       智泉院 寺院名碑              小さな境内           同 地蔵菩薩像(中央区民登録文化財)

   同 天水鉢(中央区民登録文化財)           同 剥落が激しい石仏
      天保十二年(1841)奉納


町内をぐるりと周って、「日枝神社日本橋摂社の参道を見つけました。
ビル街のなかの落ち着いた一角です。
境内には、遠吠えをしているような珍しいポーズの「狛犬」が配置されています。


         参道                  手水舎                 明神型鳥居

      社務所前 神社名碑               石灯籠                和風獅子型狛犬
                                               昭和九年(1934)奉献

      社殿前 四角の天水桶              社殿


社殿の左側に、末社の「明徳稲荷神社」がありました。


       稲荷大神の幟

        明神型鳥居                手水舎                  覆屋

      社殿前 お稲荷さま               社殿                   手水鉢



早々に、「山王日枝神社」の摂社「日枝神社日本橋摂社」を巡ることができました。
心置きなく、日本橋からの東海道巡りに向かいます。



        茅場町交差点              日比谷交差点