朝霞市の庚申塔巡り3
今回は前回に続き、城山通りの南側「根岸台地区」の寺院・神社・路傍の庚申塔・地蔵をマッピングしました。
これで、朝霞市の庚申塔はかなり巡ったので一旦終わりとします。



9時30分、東武東上線朝霞駅東口の朝霞駅東口入口交差点を直進し、道なりに東へ進みます。
暫く進んだ突当りの手前に、
浄土真宗本願寺派新座布教所浄心寺が見えます。
突当りを左折して北へむかうと、五差路の正面に覆屋が見えます。
ここは和光~志木~新座への古くからの追分だったそうです。


        朝霞駅東口               駅前広場のオブジェ         朝霞駅東口入口交差点を直進

             東へ                  突当りの手前に寺院                  浄心寺

       突当りを左折して北へ          五差路の正面に覆屋が見える



根岸台観音堂」です。
これから向かう金剛寺が所有し、台雲寺が管理しているとのこと。
観音堂の前には、「観音菩薩御奉安三百年記念の石碑」と台雲寺への案内標識が配置されています。
堂宇内には、沢山の石仏・石碑が整然と配置されています。
左側には、剥落が進む六基の小さな「馬頭観世音碑」が縦に重ねて並べられています。
中央には「聖観音菩薩像」が配置されています。
右側には、新旧二体の「馬頭観世音像」が配置されています。 左の剥落が進んだ馬頭観世音像は、聖観音菩薩像の後に隠れるように配置されています。 左の再建された馬頭観世音像は、道標も兼ねて左側面に「左 引又道」右側面には「大村右根岸道」と陰刻されているとのこと。


        馬頭観音堂                堂宇内

     同 六基の馬頭観世音碑            同 聖観音菩薩像            同 旧新馬頭観世音像 
明治十二年(1879)~大正十五年(1926) 造立     天和二年(1682) 造立    文化十三年(1816)・昭和四十六年 (1961) 造立



観音堂の後ろに寺院が見えます。


         寺院が見える



日英寺別院」です。
狭い境内に、青銅の「水子観世音菩薩像」が配置されています。



           本堂                  境内に銅像                同 水子観世音菩薩像



案内標識に従い 観音堂の右側の路を北東へ向かうと、暫く進んだ先に寺院の白壁が続きます。
台雲寺が運営する葬儀式場台雲寺会館の左側に、参道の入口が見えます。


       音堂の右側の路を往く                北東へ                     寺院の白壁

   台雲寺会館の左側に参道が見える



西林山養安院台雲寺」です。
台雲寺会館に隣接した狭い参道の左右に、種々の石仏が配置されています。
左側には、「聖観音菩薩像」覆屋に祀られる「六地蔵像」二基の記念塔「四国八十八ヵ所巡拝記念塔(弘法大師修行像)」と「百観音巡拝満願記念塔(観音菩薩像)」などが配置されています。
右側には、「息災延命地蔵菩薩像」「英霊供養塔(聖観音菩薩坐像)」などが配置されています。


           参道                   自然石の寺院名碑                  一対の石灯籠

         同 観音堂               同 拡大画像(聖観音菩薩像)

        同 六地蔵の覆屋              同 拡大画像(六地蔵像)               同 お化け石灯籠

        同 二基の記念塔            同 拡大画像(弘法大師修行像)              同 拡大画像(観音菩薩像)

        同 地蔵菩薩像                 同 拡大画像                     同 蹲

       同 英霊供養塔            同 拡大画像(聖観音菩薩坐像)


寺院門より境内に入ると、左側に「八幡宮」 「水子地蔵像」「宝篋印塔」などが配置されています。
正面には、「一対の石灯籠」「大香炉」「弘法大師修行像」「十三層の石塔」などが配置されています。
東門の辺りには、「鐘楼」が配置されています。


            寺院門                   顕彰碑 

          境内左側                    同 八幡宮                   同 天然石の手水鉢

         同 水子地蔵像                  同 宝篋印塔

         一対の石灯籠                    大香炉

       本堂前 一対の天水桶                   本堂

      本堂右前 弘法大師修行像                同 拡大画像                   同 十三層の石塔

         石灯籠                  鐘楼                  同 撞鐘

           東門



台雲寺会館横の東門を出て道なりに北へ進むと、朝霞市と蕨市を結ぶ県道79号朝霞蕨線に出ます。
右折し 直ぐの根岸台第四分団交差点横に、ブロック塀に囲われて鳥居が見えます。


           北へ                   道なりに進む               突当りが県道79号

       根岸台第四分団交差点             鳥居が見える



高畠稲荷神社」です。
施錠されており、中に入ることはできません。 外から拝見させていただき、参拝しました。
ブロック塀内の境内には、銅製の「明神型鳥居」朱の「明神型鳥居」「一対の神狐像」「社殿」が一列に配置されています。


        明神型鳥居              一対の神狐像                 社殿



県道79号と分かれて、右の路を北東へと向かいます。
暫く進むと、変則四差路の中央に金剛寺への案内標識と覆屋が見えます。


         北東へ                道なりに進む               覆屋が見える



根岸台三丁目の馬頭観音堂」です。
最近、金剛寺参道から移設されたのでしょう。
新しいお堂には、二基の「普門品読誦塔」と「馬頭観音菩薩坐像」が並んで配置されています。


           前景                   馬頭観音堂               堂宇内 三基の石塔・石仏

       同 普門品読誦塔                 同 馬頭観音菩薩坐像               同 普門品読誦塔
      天明七年(1787) 造立             宝暦二年(1752) 造立            元治二年(1865) 造立



案内標識に従い左側の細い道を北東に進むと、二又路の角の道路脇に上部を縄で括られた石仏が見えます。


       金剛寺前を通過                北東に進む                 石仏が見える



金剛寺の庚申塔」です。
縄で支えられている「青面金剛像の庚申塔」が祀られています。


      青面金剛像の庚申塔             同 拡大画像
                           宝暦十三年(1763) 造立



路を戻り「不動山光照院金剛寺」に参拝します。
金剛寺は、練馬区石神井台にある三宝寺の末寺とのこと。
広い敷地は、左が参道・右が駐車場となっています。
参道の左側には、「朝霞高尾山碑」が配置されて 高さ3m程度の塚が見えます。
昭和五十五年 朝霞高尾講により築山された朝霞高尾山(高尾塚)」です。
金剛寺の開基となった高野勘兵衛が修験者だったこともあり、ここに祀られているのでしょう。
石段の左側には剣を振りかざした「烏天狗」、右側にはうちわを持った「大天狗」が配置されています。
山頂には、高尾山御本尊の「(飯縄大権現の)石祠」と篆書による「高尾山/不動明王の石碑」が配置されています。
参道の正面には、「阿吽の金剛力士像」に守られて 江戸時代に建てられた薬医門の茅葺き「山門(不老門)」が建っています。
山門の右側には、珪化木の台座に「弘法大師修行大師像」が配置されています。


       前景 寺院名碑               お化け灯篭

         高尾塚              烏天狗像・大天狗像                山頂

         同 石祠             同 高尾山/不動明王の石碑               同 山門を臨む

        阿吽の金剛力士像              不老門の碑                 山門

     山門右側 弘法大師修行大師像            同 拡大画像


山門をくぐると左手に、「勤労の徳・信仰の徳・勉学の徳」の三徳を体現した「三徳わらべ地蔵像」が配置されています。
その奥には、大きな杓文字二つが祀られている境内社の「稲荷社」「弘法大師碑」「九層の石塔」「筆供養塔」が配置されています。


           境内               三徳わらべ地蔵像               手水鉢

        境内の左奥

      稲荷社 神明型鳥居              同 一対の神狐像                 同 社殿

        弘法大師碑                 九層の石塔

          筆供養塔             同 拡大画像(弘法大師像)


境内の正面には、「一対の石灯籠」の先に八幡造の「本堂」が建っています。
本堂の右側には、井戸がありその前に「水神宮の小祠」更に枯山水の庭園が広がり「九層の石塔」が配置されています。
本堂の左前には、「慈母観世音像」と二基の蹲が配置されています。
本堂の左側には、駐車場への通路があり その右横には「六地蔵の覆屋」「檀越戦没精霊供養塔」が配置されています。


         一対の石灯籠                本堂

   本堂の右側 井戸と水神宮の小祠          同 枯山水の庭園              同 九層の石塔

     本堂の左前 慈母観世音像           同 拡大画像                同 二基の蹲

    本堂の左側 駐車場への通路            同 六地蔵の覆屋              同 拡大画像(六地蔵像)
                                              昭和五十九年(1964) 造立

   本堂の左奥 檀越戦没精霊供養塔            同 砲弾



本堂左側のスロープを下りていくと、広い駐車場に出ます。
その奥に鳥居が見えます。


      駐車場の奥に鳥居が見える



「水神尊天宮」です。
祠内に水神尊天宮の銘板を安置した「石祠」と「水神尊天宮碑」が配置されています。


        神明型鳥居           同 石祠と水神尊天宮の石碑           同 拡大画像(石祠)



駐車場を西へ 突当りを北に向かうと、再び 南北に走る県道79号に出ます。
県道79号をひたすら北へ進むと、朝霞根岸郵便局の横に朱の鳥居が見えます。


         駐車場を西へ              突当りを北へ              県道79号に出る

        北へ向かう            郵便局の横に朱の鳥居が見える



根岸台三丁目の御嶽山神社」です。
急な石段を上ると、「お堂」が建っています。 
堂宇内には、「不動明王を彫った石碑」と三体の像「巻物観音菩薩像・制咤迦童子像・矜羯羅童子像」が安置されています。 
周辺には、「御嶽山/一山霊神碑」「手水鉢」が配置されています。


           前景                神明型鳥居               石段の先にお堂

      御嶽山/一山霊神碑              手水鉢                   お堂

        同 堂宇内              同 不動明王を刻んだ石碑    同 巻物観音菩薩像・制咤迦童子像・矜羯羅童子像


更に石段を上ると、「板碑供養塔」と無数の「青石塔婆(板碑)」が纏められて安置されています。
周辺にも、「金刀比羅神社碑」「御嶽山/一心霊神碑」「薬師如来/開扇紀念碑」「明心霊神碑」が配置されています。


        石段を上る               金刀比羅神社碑               御嶽山/一心霊神碑

       横の広場に無数の板碑              板碑供養塔                 青石塔婆群

     薬師如来/開扇紀念碑              仰ぎ見ると社殿が               明心霊神碑


更に更に石段を上ると、やっと八幡造の「社殿」に行着きます。
周辺には、「手水鉢」「一信霊神/星心霊神/信心霊神碑」「行覚霊神碑」「孝心霊神碑」などが配置されています。
崩れた社や倒れた石碑が目立ち、全体的に荒れた印象です。


        石段を上る                 社殿                  同 堂宇内

         手水鉢            一信霊神/星心霊神/信心霊神碑             ○○霊神碑

        行覚霊神碑                 孝心霊神碑                県道79号を臨む



更に県道79号を北上し続け 黒目川手前の角を左折し、公園通りを湾曲しながら上る急峻な柊坂を進みます。
やがて、右側の丘の手前に開けた柊坂古墳歴史広場が見えます。。


       県道79号を北へ           バス停の先に公園通りの標識            左折し公園通りへ

        柊坂を進む             右側の丘が柊坂古墳             柊坂古墳歴史広場



県指定史跡「柊坂古墳」です。
馬形埴輪を模したモニュメント前の階段を上り、園路沿いに周回します。
途中、柵が開かれて路が付いているように見えたので 登頂を目指しましたが、粘土質のぬかるんだ急坂に危険を感じ志半ばで断念しました。
古墳への上り口は閉扉されていたので周回を続けると、向かいの高台に地蔵が見えます。


    馬形埴輪を模したモニュメント            園路

                    案内図                           柊塚古墳の模型

          柊塚古墳              上り口にも見える                  市街を臨む

         上り口は閉扉            向かいの高台に地蔵が見える



東側の階段を下り、向かいの高台に見えるお堂に向かいます。


        東側の階段               お堂への階段


根岸台二丁目の大日堂」です。
階段を上りきったところに「六地蔵像」が並んで配置されています。 よく見ると七体の地蔵像です。 台石を確認すると 他の六体には戒名が刻まれてますが、中央の地蔵菩薩像には「念佛講中」と刻まれていました。
境内には、古墳に背を向けた「地蔵菩薩像」「奉拝西国/秩父坂東/神社佛閣碑」「手水鉢」が配置されています。
中央には、「大日堂」が建っています。
社殿の右側は、小さな墓地になっていて「如意輪観音像」「阿弥陀如来像」「地蔵菩薩像」などが配置されています。


       柊坂古墳を望む               六地蔵像               同 中央の地蔵菩薩像
                          明和五年(1768) 造立

           境内                  地蔵菩薩像            奉拝西国/秩父坂東/神社佛閣碑
                           享保四年(1719) 造立

         手水鉢                 大日堂

           墓地                 同 如意輪観音像              同 阿弥陀如来像
                            享保十年(1725) 造立            天保七年(1836) 造立

      同 二体の地蔵菩薩像              同 二体の地蔵菩薩像
  宝暦三年(1753)・正徳六年(1716) 造立        左)宝暦七年(1757) 造立



公園通りを南西に進むと、朝霞市立朝霞第二小学校の敷地内に説明板が見えます。


        公園通りを南西へ          朝霞市立朝霞第二小学校             説明板が見える



一夜塚古墳址碑」です。
古墳自体は、小学校校庭拡張工事に際し 窪地を埋めるための土取りにあい完全に消滅しているとのこと。


       一夜塚古墳址碑              同 拡大画像



更に公園通りを南西に進むと、路の右側に社殿が見えます。


        更に南西に                社殿が見える



市岡一丁目の稲荷大明神」です。
公園通りに背を向けて建つ神社です。 並走する路側に正面が向いています。
狭い境内には、「一対の神狐像」の先に比較的新しい「社殿」が建っています。


           全景                   明神型鳥居                  一対の神狐像

           社殿                   同 堂宇内 社殿               社殿裏 古い神狐像



公園通りを南西へ向け暫く進み、和光市と志木市を結ぶ県道112号中央通りと交わる第二小学校入口交差点を左折します。
中央通りを南へ進み、仲町一丁目交差点で右折し 線路沿いに進むと朝霞駅東口です。
11時公園通りを南西30分、駅舎並びの「日高屋」でランチを摂り帰宅します。


      公園通り サツキが満開         第二小学校入口交差点を左折             中央通りを南へ

     仲町一丁目交差点を右折           線路沿いに進む               朝霞駅東口




「根岸台観音堂」では、沢山の馬頭観世音の石碑・石仏が集められているのに興味を惹かれました。
「金剛寺」の「朝霞高尾山(高尾塚)」は、興味深く拝観させて頂きました。 2021年「
志木の田子山富士塚巡り」で「宝蔵寺」を巡った際、「高尾塚」に出会っています。 このような高尾山信仰は 朝霞・志木周辺に多く見みられるとのことですが、ここでも体感できたのは。思わぬ収穫でした。
「根岸台三丁目の御嶽山神社」は、巡拝のついでに立ち寄ったのですが 無数の「青石塔婆(板碑)」や異様な雰囲気に包まれた山行に 若干の恐怖を感じました。
曇りがちで汗もかかない巡行日和りで、4kmのウォーキングは快適でした。