深川七福神巡り

新宿に続き、深川のぶら歩きを楽しみたく「深川七福神巡り」を企画しました。
深川七福神は、森下駅・清澄白河駅・門前仲町駅周辺の3つの神社と4つの寺院に祀られています。
「深川神明宮」⇒「富岡八幡宮」がその逆かコース選択に迷いましたが、最初に見所満載の「深川不動堂」「富岡八幡宮」を拝観したく「富岡八幡宮」からの巡拝コースにしました。


10時に、東京メトロ東西線門前仲町駅の地上1番出口に降り立ちました。
出口の前には、深川不動堂の朱の鳥居が目立っていました。
ここから深川不動堂への参道が、「人情深川ご利益通り」となります。和菓子店・甘酒店・京漬物店・江戸小物店・宝飾品店・うなぎ屋など40ほどの店舗が並び、仲見世らしいにぎわいを満喫できます。帰りのコースにすればよかったと思いました。ただ、平日のためか人出はまばらでした。


     門前仲町駅の地上出口            深川不動堂の鳥居            人情深川ご利益通り



参道の中ほどに、門前仲町という地名の由来ともなる小さいながらも存在感がある「大榮山金剛神院永代寺」がありました。
塀の内側から「大慈大悲地蔵菩薩像」と「聖観音菩薩像」が通りを見守っていました。 
本堂左側の「地蔵堂」には、「子育地蔵尊」と共に祈願するといぼがとれるといわれる「取持地蔵尊」が安置されていました。


        寺院門                   本堂             庭前香炉と厄除大師の石碑

        水鉢                 水子地蔵菩薩像              同 拡大画像

        地蔵堂        同 左 子育地蔵菩薩像 中 地蔵菩薩像 右 取持地蔵菩薩像

        傍らの石造               同 三体の地蔵像            同 線彫りの地蔵像

  通りを見守る大慈大悲地蔵菩薩像        通りを見守る聖観音菩薩像 


人情深川ご利益通りを140mほど進んだ突き当たりが、大本山成田山新勝寺の東京別院「成田山深川不動堂」(通称は深川不動尊・深川不動堂)です。
正面に見える建物が「本堂」と思い境内に入ると、左側の外壁一面に梵字を散りばめてある(不動明王の真言梵字壁)迫力満点の空間に圧倒されました。
境内の中央に、沢山諸願成就・足災消除のおみくじをくくた大きな「わらじ守り」が二箇所に配置されていました。
正面に構える建物は、江東区指定登録文化財で区内最古の木造建築といわれる「旧本堂」です。
堂内の正面には、5.4メートルもある国内最大級の木造不動尊像「おねがい不動尊坐像」が配置されていて目を見張りました。


                   境内Map

        寺院門                 わらじ守り               真言梵字壁の本堂

        旧本堂         旧本堂前 不動明王脇侍の矜羯羅童子・制吐迦童子像

      おねがい不動尊坐像             同 拡大画像


境内左側には、「手水舎」・水を司る神として崇められてきた願掛けのパワースポット「深川竜神」・不動明王が見守る「納札所」がありました。
又、本堂脇の門を出て直ぐ深川公園の一角に、江東区指定有形文化財「石造燈明台」が配置されていました。



        手水舎                  深川竜神                同 拡大画像

        納札所                 同 不動明王坐像             亀鯉供養之碑    

       石造燈明台

境内右側には、開運・出世のパワースポット「深川開運出世稲荷」がありました。
「深川開運出世稲荷」の脇に、「勝軍地蔵尊」「不動明王」「百度石」「
不動明王脇侍の矜羯羅童子・制吐迦童子像」「八角のお堂」が並んでいました。


     深川開運出世稲荷               明神型鳥居               お稲荷さま

     総檜造り檜皮葺きの社殿             明神型鳥居   

      脇に配置された            同 不動明王像・勝軍地蔵尊           同 百度石

   同 矜羯羅童子・制吐迦童子像             同 八角堂               同 拡大画像

旧本堂の右横に
車の交通安全祈願を行う「祈祷殿」があります。
更に駐車場を囲むように、「御府内二十八箇所不動尊順拝の碑」「四十五貫目の力石」「大倉喜八郎翁寄贈の石不動」「五代目尾上菊五郎の碑」などの石造物が配置されていました。



        祈祷殿                  同 殿内               同 拡大画像 不動明王

      首都高速傍の石造        同 御府内二十八箇所不動尊順拝の碑        同 拡大画像 不動明王

     
  同 二基の石灯籠             右側に並ぶ石造物              同 力石           

     同 大倉喜八郎翁寄贈            同 拡大画像 石不動像         同 拡大画像 弘法大師坐像

       同 不動明王像               同 拡大画像            同 五代目尾上菊五郎の碑

       南側の鳥居 


南側の鳥居を出ると、正面に富岡八幡宮の案内板が見えました。
          


      正面に富岡八幡宮


富岡八幡宮の道をぐるり回って、深川七福神の一つ恵比寿を祀る富岡八幡宮(通称「深川八幡宮」)の大鳥居に着きました。
東京十社の一つに指定されています。
深川不動堂南側鳥居から200mの近さでした。
2017年12月の「富岡八幡宮殺傷事件」で脚光を浴びていますが、寛永四年(1627)創建江戸最大の八幡宮です。




      明神型鳥居と神社名碑  

また江戸勧進相撲発祥の神社でもあり、境内の右側には、明治時代に9代目市川団十郎と5代目尾上菊五郎により寄進された「大関力士碑」を中心に
「巨人力士身長(釈迦ヶ嶽頭身)碑」「力士手形足形碑」「強豪関脇力士碑」等が立ち並んでいます。
境内の左側には、
日本の測量に出立する「伊能忠敬像」日本一の黄金大神輿が収まる「神輿庫」「手水舎」が並びます。


   巨人力士身長碑と大関力士碑            力士手形足型碑             二基の石灯籠   

       伊能忠敬の像                神輿庫                  手水舎

西参道・東参道と交差して、本殿へと向かいます。
本殿への石段脇には獅子型狛犬が控えていますが、境内には合計「六対の狛犬」が配置されています。


      西参道 明神型鳥居            鳥居の横 以前の鳥居? 

      東参道 明神型鳥居             神馬像と神馬碑
             木場の角乗の碑

       本堂への石段             石段脇 和風獅子型狛犬              本殿
                          享保十二年(1727)造立

本殿の右奥に、江東区指定有形文化財の「横綱力士碑」など大相撲ゆかりの石碑が多数建立されていました。


    本堂右奥に相撲関連の石碑            ・横綱力士碑


更にその隣の一角は、弁天池に囲われて八幡様の地主神「七渡弁天社」と
女性の守り神「粟島神社」が併祀るされていました。
朱の橋を渡って、末社八社(「祖霊社・花本社」「天満天神社」「聖徳太子社」「住吉社」「野見宿禰神社」「客神社・車祈社」)と、近隣にあったお稲荷様が5つ合祀されている「永昌五社稲荷神社」がありました。稲荷神社ですが、お稲荷様ではなく二対の狛犬が配置されていました。


 七渡弁天社 明神型一之鳥居と寺院名碑        弁天池に架かる朱の橋              手水鉢
                                               成徳四年(1714) 造立


      明神型二之鳥居                社殿

      末社群への朱の橋         
     末社八社             末社社殿前 宋風獅子型狛犬

   永昌五社稲荷神社 神明型鳥居群        鳥居の中程 和風獅子型狛犬           同 手水舎
                          宝暦十三年(1763)造立     


     社殿前 宋風獅子型狛犬              社殿
     元治元年(1864)造立

本堂の右奥には、東京都無形文化財の民俗芸能「深川の力持」を記念した「力持碑」と六個の「力石」が配置されています。


      力石碑と六個の力石            左側 三個の力石              右側 三個の力石

更にその奥には、末社三社(「
富士浅間社・金刀比羅社」「大黒社・恵比須社」「鹿島神社・大島神社」)がありますが、深川不動堂から見えた北西鳥居と本殿から続く鳥居の両方から参拝します。
三社の中央に、深川七福神の恵比寿神を祀る「恵比寿社」があります。


      北西側の明神型鳥居           鳥居脇 宋風獅子型狛犬           伊予の青石の手水磐
                           大正十年(1921)造立


      本殿側の明神型鳥居          鳥居脇 宋風獅子型狛犬
                          安政六年(1859)造立

        末社六社            中央の恵比寿社(恵比寿神を祀る)

富士塚が見当たらず諦めていたが、三社の左社に「富士浅間社」の名があったのでその裏側を覗いてみると「深川新富士塚」がありました。
この富士塚はかつては6メートルもの高さがある富士塚でしたが、昭和40年代に壊され平成14年に再建されたものです。
高さ1.5m・径32mの溶岩で造られた塚ですが、小さくても山裾に湖に見立てた白石と、宝永山に見立てた石が置かれていました。



      左社 富士浅間神社          裏側に富士講同行碑と富士塚          深川新富士塚

         社殿                 傍らに地蔵像              山玉講同行碑



西側道路を北へと進むと葛西橋通りの交差点に出ます。


    道路から深川不動堂が見える     首都高速9号深川線のガードをくぐる        葛西橋通りの交差点


    葛西橋通りの向かい側に神社


富岡八幡宮から400m葛西橋通りに面した狭い一角に、深川七福神の一つ弁財天を祀る「宝珠山冬木弁天堂」に着きました。
本堂の磁器の弁財天像は蛇に乗っており、本堂右奥には沢山の蛇の造りものが祀られてる「お己洞」があったり、蛇との関わりが深いのでしょうか(蛇の化身?)。


     冬木弁天堂 寺院名碑            階段上 和風獅子型狛犬           慈眼観音のお堂

        本堂                  堂内 弁財天像              同 拡大画像

       同 弁財天像                手水鉢

       本堂の右億へ               右奥の一角               亀久稲荷水盤

        お己洞             同 洞内に沢山の蛇のオブジェ         奥に和風獅子型狛犬


葛西橋通りを西へ220mほど進むと、通りに面して「幽遠山玄信寺」がありました。


        寺院門碑                三層の石塔               三分咲きの紅梅


清澄通りと交差する深川一交差点を右折し、清澄通りを北上します。


        深川一交差点


玄信寺から120mで、日本最大の閻魔像を有する「深川ゑんま堂」として知られる「賢台山法乗院賢法寺がありました。
本堂の左側に建つ「ゑんま堂」には、平成元年に建立の名実ともに日本一の「閻魔大王座像」(寄木造・高さ3.5m・幅4.5m・重量1.5t)が安置されています。お賽銭を入れると、コンピューター制御で堂内に照明が灯り、スポットライトが回り、願い事に応じてありがたいお言葉が流れてくるのというのでハイテク闇魔とも呼ばれています。



        朱の山門                 亀塚


         本堂            本堂右側 聖観音菩薩像・地蔵菩薩像       本堂左側 三体の地蔵菩薩像  

        ゑんま堂               堂内 閻魔大王像


法乗院の隣に並ぶ、深川七福神の一つ福禄寿を祀る
雙修山養源院心行寺」に着きました。
境内の左側に、「福禄寿石碑」「福禄寿石像」六角の「福禄寿堂」が並んで配置されていました。
またその奥の一角には、江東区最古の「五重層石塔」・縁結びの地蔵様「影窓院地蔵菩薩像」・北州塚とも呼ばれる「宝筺印咒塔」が配置されていました。



       寺院門碑                  本堂                 境内の一角

       福禄寿の石碑                福禄寿像                福禄寿堂

       境内の石造群               三基の石造                同 五重層石塔
                                                元亨四年(1324)造立



      同 影窓院地蔵菩薩像             同 宝筺印咒塔


清澄通りを更に北上し、2つ目の角を右折します。


        清澄通り       



心行寺から180m進んだところで、江戸時代に禅宗の学舎として創建された「海照山増林寺」に出ました。
境内の左側が葬儀式場の増林寺会館で、浅葱色の曲面屋根が特徴的です。
境内の右側が、銅板貼り軒先のフラットルーフの「本堂」になります。
玄関前の「石燈籠」は、赤穂藩主浅野内匠頭が家綱供養のため寄進したものといわれています。


     寺院門碑と増林寺会館            四角な三層の石塔

      玄関前 二基の石造                同 石灯籠             同 四面仏の手水鉢
                          延宝九年(1681)寄進

         本堂                   境内              同 如意輪観音菩薩像     
                                              享保三年(1718)造立         

      同 阿弥陀如来像              
同 地蔵菩薩像              同 四面仏
                          享保三年(1718)造立

   墓地前 紅白梅の木の下に石仏           同 拡大画像 


増林寺から160m、近代的な本堂の「大音山響流院正覚寺」がありました。
敷地の角には、ヒゲを蓄えて精悍な顔つきをした「亀趺の寺院名碑」が設置されていました。
境内には、元の木阿弥をパロッた狂歌師「元の杢網夫妻の墓」がありました。
通りの向かいには、壁面一杯に天女が描かれている「深川はごろも御廟」があります。


       角に寺院名碑              亀趺(亀の台座)

        寺院門碑                 本堂

         境内                同 聖観音菩薩像              同 地蔵菩薩像
                                              元禄二年(1689)造立

        念仏塔                 ふれあい観音             二基の地蔵菩薩像

      狂歌師杢網夫妻の墓            同 拡大画像

      深川はごろも御廟            御廟前 聖観音菩薩像            御廟前 六地蔵像


工事中の三聖山寒光寺」を横切り、東へ進みます。


       工事中の寺院門              同 本堂   


先の木更木橋南の交差点を左折し北上します。
仙台堀川に架かる木更木橋を渡り、更に進むと平野交差点に出ます。


       木更木橋南交差点             木更木橋                 仙台掘川

        平野交差点      



正覚寺から330m、平野交差点の角に白壁覆堂の「上行堂」がありました。
釈尊の最初の久遠の弟子といわれる「上行菩薩立像」が祀られています
廣布山宣明院」の「本堂」は、通りに面していますが民家と同じようで分かりづらかった。


      平野交差点角に覆堂   
           上行堂                 上行菩薩像
                                               宝永五年(1708)寄進

      寺院門碑と本堂


平野交差点を渡り40mほどで、深川七福神の一つ大黒天を祀る妙献山円珠院」に着きました。
「本堂」は、都会らしい仏教的要素も加味しながら設計された現代建築の建物です。
本堂の左横に、石造の「大黒天像」が祀られていました。


        寺院門碑                  本堂                 石灯籠

      本堂左横面 大黒天像             同 拡大画像               居眠り小僧像



ここ江東区平野・三好地区は、都内でも有数の寺町でかなりの数の寺院がありますが、円珠院横の約130mの通りには浄心寺の塔頭寺院が軒を並べています。駆け足で拝観させていただきました。
狭い敷地を有効活用すべく、効率よく本堂や寺務所などを多層階にして利用しているケースが多く見受けられました。

玄龍山一乗院」は、寄贈者の名前が大きく彫られた「手水鉢」が目に付きました。


         本堂                 茅葺きの手水舎            同 ユニークな手水鉢

妙龍山善應院」には、手水舎の中に「竜神の手水鉢」と「水子観音」が設置されていました。
子育鬼子母神が祀られている


         本堂                  手水舎             同 竜神の手水鉢と水子観音

妙栄山本立院」には、本堂の前に「羅漢像」が設置されていました。


         本堂                 本堂前 羅漢像

長晶山玉泉院」には、山門不幸の立て札が設置されていました。


        本堂

妙運山圓隆院」には、歯磨きや歯ブラシの神様「歯神さま
が祀られています。


         本堂                 寺院名碑

      本殿前 二体の石仏             同 水子観音菩薩像             同 歯神さま

法輪山唱行院」は、この界隈にしては珍しく仏教寺院っぽい雰囲気を残していました。



         本堂 


平野交差点に戻り東へ50mほど進むと、浄心寺の堂宇「七面堂」がありました。施錠されていて中には入れません。


      浄心寺の堂宇 七面堂             常夜燈                五層の石塔

    お稲荷さまに守られる小社     

その隣に、江戸幕府より十万石の格式を許された名刹「法苑山浄心寺
がありました。
これまで回ってきた「一乗院」「唱行院」「円隆院」「善応院」「本立院」「玉泉院」「宣明院」「円珠院」は、浄心寺の塔頭寺院になります。
広い山門を通って境内に出ました。暫らく狭小寺院を巡っていたのでやっと落ち着きました。
境内の右側に、「手水舎(水屋)」「鐘楼」があります。


     寺院門碑と左右の念仏塔            左側 念仏塔               右側 念仏塔

        広い境内                 手水舎                  百度石
                          明治五年(1872)造立 

      水屋の由緒の石碑               鐘楼


境内の左側には、「有縁無縁供養のお堂」と「和合稲荷神社」があります。


      有縁無縁供養のお堂              同 地蔵菩薩像              同 石仏群

    和合稲荷神社 明神型鳥居            和合稲荷神社                同 お稲荷さま

         同 社殿    


境内の奥には、古代インド様式のパゴダを模している「本堂」があり、バックに薄っすらとスカイツリーを眺むことができます。


         本堂               本堂左側 無縁供養塔            本堂右側 石造物     
 
 
        同 水盤                 同 石灯籠?                  同 石燈籠
                                                享保十六年(1731)奉納


寺院門を出て東へ、平野二交差点を左折します。


       平野二交差点    


交差点を左折して間もなく、間宮海峡を発見した「間宮林蔵の墓」がありました。


       間宮林蔵の墓               同 拡大画像


通りの正面には東京スカイツリーが見えます。
街路の椿も今だキレイです。


    東京スカイツリーが見える            椿がきれい  


浄心寺から420m、深川七福神の一つ毘沙門天を祀る
龍光院」に着きました。
本堂の前には、高さ約3.5メートルという区内有数の大きな「五輪塔」が配置されています。


        寺院名碑                 本堂                 毘沙門天像(転載)

        五輪塔                 聖観音菩薩像               六地蔵像
     貞享三年(1686)造立


龍光院の40m先に、徳川家康の側室阿茶局の菩提寺「龍徳山雲光院」がありました。
門前に「阿茶局の墓」の碑があったので探してみたところ、墓所に江東区指定有形文化財の「宝篋印塔(阿茶局墓塔)」がありました。



        寺院門碑              門前 阿茶局の墓の石碑 

         本堂               本堂前 青銅の法然上人像           本堂前 石仏群

       弁財天のお堂               同 拡大画像

        念仏塔               三基の文字念仏碑            本堂右側墓所への道標

       水かけ不動尊              左側に並ぶ石仏              同 拡大画像

------------------------------------------------------ 同 拡大画像 ----------------------------------------------------

------------------------------------------------------ 同 拡大画像 ----------------------------------------------------

        六地蔵像                地蔵菩薩像     

       右側の石仏群            同 拡大画像(聖観音菩薩像)   同 拡大画像(聖観音像・地蔵菩薩像・如意輪観音像) 

   同 拡大画像(二基の地蔵菩薩像)          宝篋印塔(阿茶局墓) 
                          寛永十四年(1637)造立
     


白河三丁目交差点を右折し、深川資料館通りを東へ進みます。
二つ目の路を左折し進むと、鳥居が見えます。


        白河三丁目交差点              鳥居が見える


雲光院から200mで、「白笹稲荷神社」に着きました。
鳥居の横には、「子育地蔵尊のお堂」が安置されています。
お堂横の玉垣には、「元双葉山/時津風定次」の銘もありました。
境内には、大きな力石である「智加良石」が設置されています。


          地蔵堂                同 子育て地蔵尊像             元双葉山の玉垣

        明神型鳥居               朱の鳥居群                  智加良石

       鳥居の先に社殿                同 社殿                 社殿脇の神狐



再び白河三丁目交差点に戻り、そのまま深川資料館通りを西へ進みます


       深川資料館通り



白笹稲荷神社から300m、商店街の通りを左へ入ったところに「祥雲山善徳寺」がありました。
狭い境内が多いこの界隈の寺院ですが、こちらの寺院はかなり立派で広い境内です。
右手奥に、鉄筋コンクリート造ですが本瓦の屋根がのった風格を感じさせる「本堂」がありました。


        寺院名碑               有縁無縁供養塔              同 聖観音菩薩像

         本堂                 きれいな水鉢    



深川資料館通りを進むと、ひと際大きな建物が見えてきました。


       深川資料館通り   



善徳寺から170m、「深川江戸資料館」がありました。
地下1階から地上2階・3層にわたる高い吹き抜け大空間に、約170年ほど前の江戸深川の町並みを再現しています。
入って直ぐに、ねずみ小僧の気分が味わえます。
各家の中には生活道具類が配置され、実際に家に上がりこみ、それらの道具類に触れることもできます。
また、時折聞こえて来る猫の鳴き声や鐘の音、時間の移り変わりで演出されるライティングなど、細かい仕掛けが沢山ありました。
外人客が3組ほどいて、各々にボランティアのガイドがつき和気藹々と案内をしていました。
暫し、山本周五郎・池波正五郎・山本一力・藤沢周平・宮部みゆきの世界を感じながら一人散策を楽しみました。


       深川江戸資料館               館名碑                 町並み図

----------------------------------------------- (1階⇒地階)町並みを見下ろす -------------------------------------------

----------------------------------------------------- (地階)町並みを歩く -----------------------------------------------


深川江戸資料館の隣が、浄土宗の関東十八檀林の一つであった「道本山東海院霊厳寺」です。
丁度、隣接するれいがん寺幼稚園の終わりの時間帯だったのか、境内には迎えのママチャリが溢れていました。
境内の左側には、東京都指定有形文化財「江戸六地蔵(第5番)」が安置されています。
本堂の左奥には、国指定史跡で寛政の改革を行った「松平定信の墓」がありました。


        寺院名碑             門前 交通安全祈願の地蔵菩薩像


  境内右側 関東大震災慰霊の地蔵群           同 拡大画像              同 中には仁王像も…

    境内右側 江戸六地像の五番            同 拡大画像              境内右側 石灯籠

                          享保二年(1717)造立


     境内右側 法然上人奉安所    奉安所前 聖観音菩薩像・如意輪観音像・地蔵菩薩像 
                             元禄三年(1690)造立 寛永四年(1627)造立 


         本堂               本堂脇 三分咲きの紅梅

     本堂左側 松平定信墓所            同 松平定信の墓         同 松平定信夫人の墓(宝篋印塔)

     墓所の先に二体の石仏            同 馬頭観音菩薩像           同 如意輪観音菩薩像
                          享保十一年(1726)造立           享保元年(1716)造立


      更に奥 六地蔵像               同 拡大画像            

    
通りを挟んで霊厳寺の前に、長専院/出世不動尊の寺院名碑が目に留まりました。


    長専院/出世不動尊の寺院名碑 


先に鮮やかに彩られた「出世不動堂を参拝し、境内続きの深川の出世不動尊長専院不動寺」に詣でました。
境内には、江東区指定有形文化財の「五輪塔(榊原式部大輔政倫墓)」がありました。


        冠木門                 出世不動堂       お堂両壁のレリーフ 矜羯羅童子像・制吐迦童子像  
 
      堂内 不動明王像              お堂前 手水鉢

       寺院門碑                重厚な石積みの門               本堂

         梵鐘                  五輪塔

                          天和三年(1683)造立


長専院の隣に、霊巌寺の塔頭寺院「正覚院」があります。
境内には、江東区指定有形文化財の「石灯籠」がありました。


        寺院門碑                境内 石灯籠               境内 手水鉢
                          享保十年(1725)造立

         本堂               墓地の隣に地蔵菩薩像             同 拡大画像

     境内社 稲荷社 お稲荷さま            同 社殿



更に進むと、清澄通りに面する清澄庭園に出ますが、ここを右折します。
途中、都営大江戸線清澄白河駅を通過し、
清澄三交差点を渡り清洲橋通りを西へ向かいます。


        清澄庭園                 清澄通り             都営大江戸線清澄白河駅

       清澄三交差点               清洲橋通り          



正覚院から340m、清洲橋通りに面して「江月院」がありました。
ビルに挟まれた細長い参道の正面に「ふれ愛観音」が配置されていました。


      寺院門碑と参道              ふれ愛観音像

      墓地の前 薬師如来像             同 拡大画像 


その並びに、「常照院/本誓寺参道の門碑」と「本誓寺の寺院名碑」がありました。
参道は、清洲橋通りから清澄庭園に至る幅2m弱・長さ約70mの小道です。
参道を挟むように、常照院・本誓寺・臨川寺・江月院などの墓所が並んでいます。
本誓寺霊域の前に、「三体の地蔵菩薩を祀る小屋」がありました。


常照院/本誓寺参道の門碑と本誓寺の寺院名碑     放生碑(生き物供養碑)

     本誓寺霊域前 地蔵小屋           同 三体の地蔵菩薩像


参道の途中に、本誓寺の子院であった「常照院」がありました。
本堂の横には、覆屋に「常照地蔵」が安置されていました。


        寺院門碑                 本堂

       地蔵菩薩の覆屋              同 拡大画像



参道を抜けると、通りの向こうに清澄庭園の茂みが見えます。


        清澄庭園      


参道の終わりに、江戸時代の浄土宗触頭の一つであった当智山重願院本誓寺」があります。
寺院門を入ると、正面が円柱と白壁の近代建築の「本堂」です。
境内には、南アジアで広まっている迦楼羅信仰にもとづく「石造迦楼羅立像」がありました


        寺院門碑                 本堂          

        境内の石造               同 六地蔵石憧              同 念仏碑

    同 右手に珠を持つ観音像             同 龍の手水鉢            剥落が進んむ石仏

       本堂の左横                 同 小屋               同 白衣観音像

        同 石灯籠              境内 迦楼羅立像の小屋             同 拡大画像

        五層の石塔               十三層の石塔              五層の石塔


清洲橋通りに戻ると直ぐ「瑞甕山臨川寺」があります。
境内の正面には、芭蕉ゆかりの寺として 江東区登録有形文化財の玄武仏碑」をはじめ、「梅花仏碑」「墨直しの碑」「芭蕉由緒の碑」などの石碑が配置されていました。


        寺院門碑             境内 芭蕉ゆかりの石碑             同 玄武佛の石碑


中村学園北交差点を渡り北上します。
途中、元関脇寺尾が分家独立した「錣山部屋」がありました。


        清洲橋通り              中村学園北交差点              錣山部屋

        先に神社


臨川寺から160m、深川七福神の一つ布袋尊を祀る深川稲荷神社
に着きました。
この神社は無住社にして、町会によって管理運営されているようです。


       明神型一之鳥居            石柵に大鵬幸喜の名           神明型二之鳥居と拝殿

      拝殿前 お稲荷さま               拝殿                拝殿横 布袋尊像 


東へ進むと、民家の前に小さな「地蔵の覆屋」が祀られていました。


       お地蔵の覆屋               同 地蔵菩薩像


清澄3丁目の住宅街の中のさらに細い路地の奥に、神社の案内板が見えました。


        神社の案内板  


通りを回って三穂道別稲荷神社の名碑を見つけました。
幅員1mあるかないかの路の奥にありますが、もともと狭い境内で三坪しかなかったことから三穂となったらしいです。


        寺院名碑                 神明型鳥居           金網で保護されるお稲荷さま

         拝殿   


清澄通りに出ると、都営大江戸線清澄白河駅が正面に見えます。
左折し、北へと向かいます。


     都営大江戸線清澄白河駅             清澄通り


小名木川に架かる高橋を渡ります。
橋からは、遠くに開いている「小名木川水門」が見えます。
小名木川が隅田川と合流する少し手前に設置されていて、ゼロメートル地帯の下町エリアを水害から守ることが目的の水門です。



         高橋                   小名木川                水門

        清澄通り       


深川稲荷神社から680m、深川七福神の一つ寿老人を祀る深川神明宮」に着きました。
深川神明宮が鎮座する地域は、地域開拓に大いに貢献した苗字をとって「深川」とした地名発祥の地と言われています。
両脇に神輿庫が立ち並ぶ参道を進むと、「手水舎」があります。
その隣に並ぶ「注連縄柱」の正面に、コンクリート製の
神明造りの「拝殿」がありました。


       神明型鳥居                参道 神輿庫               手水舎      

       拝殿前 注連縄柱           拝殿前 宋風獅子型狛犬              拝殿

拝殿の右側に、境内社の「和合稲荷神社」と「寿老神社」がありました。


   境内社 和合稲荷神社 神明型鳥居           同 社殿

      五十五貫目の力石               社殿


    境内社 寿老神社 神明型鳥居            同 社殿               天祖神社の神社名碑


清澄通りに戻り森下駅前交差点を左折すると、新大橋通りに面して都営新宿線森下駅が見えました。
深川神明宮から330m、予定通りの14時に到着しました。


        清澄通り                森下駅前交差点             都営新宿線森下駅



今回は5Km弱のコースでしたが、七福神がまつられている社寺のほかにも由緒ある社寺や史跡が多く、また相撲部屋が並ぶ通り・個性的な商店が軒を連ねる商店街など、移動中の見どころも満載でした。
最初の「深川不動尊」「富岡八幡宮」で満腹感を味わいました。今回の目的の大半を費やした感がします。
巡行時間が予定より早めでしたので「深川江戸資料館」を見学しましたが、改めて、深川の歴史を身近に感じたひと時でした。