羽田七福いなり巡り2(産業道路大師線西側4社
今年3月に巡った「羽田七福いなり巡り」の続編です。前回は、産業道路大師線の東側4社を巡りました。今回、産業道路大師線の西側4社巡りを企画しました。
羽田七福が、他の七福神と大きく異る点は、
 1. 「七」は全て神社である。(後から「別格」として「玉川弁財天」が参加しています。)
 2. 七福神は祀られていない。(
神社毎に、身体安全・招福厄除・開運長寿・学業成就・開運招福・金運長寿・無病息災・
                     航空安全・家内安全・商売繁盛などのご利益を願うものです。)
 3. 「めぐり」には赤い鳥居も白い鳥居も混在している。 (稲荷神社は赤い鳥居だが、白い鳥居も神社もあります。)
といったことがあるようです。





9時45分、京急空港線糀谷駅からのスタートです。
京急空港線のガードをくぐり、糀谷商店街を南へ向かいます。
環状八号線(都道311号線)と交差する糀谷駅前交差点を渡り、糀谷商店街を更に南へ進みます。
糀谷商店街南端の信号を右折し糀谷商店街を西へ向かうと、神社の塀が見えてきます。


        糀谷駅改札                  糀谷駅中央口               糀谷商店街を南へ

  環状八号線と交差する糀谷駅前交差点         更に糀谷商店街を南へ             糀谷商店街の南橋

        糀谷商店街を西へ               神社の塀が見える



旧村社「萩中神社」です。
境内左側に、5個の「力石」と使用中止の「手水舎」が配置されています。
正面には、権現造の「社殿」と閉扉された「神楽殿」が並んで建っています。


         前景                     神明型鳥居                 一対の石灯篭

         境内                      力石群                    同 5個の力石

         手水舎                  同 手水鉢 

       一対の和風獅子型狛犬                 社殿                     神楽殿


社殿の左側に、境内社で 羽田七福いなりめぐりの一社 「東官守稲荷神社」があります。
「東官守(とうかんもり)」は「稲荷の森(いなりのもり=とうかのもり)」の転訛と思われると云うことで、語呂合わせで付けられた名前なんでしょうか。
天照皇大神を祀る羽田神社の兼務社である萩中神社の境内社として、稲荷信仰の東官守稲荷神社が配置されています。


    社殿の左側に東官守稲荷神社             朱の明神型鳥居

         手水舎                  同 手水鉢            金網に保護される一対の神狐像

      更に朱の明神型鳥居              社殿の覆屋                   同 社殿



更に西へ進み、萩中1丁目交差点を右折し北へ向かいます。
住宅の脇に、小さな祠が見えます。


      萩中1丁目交差点を右折                 北へ向かう            住宅の脇に小さな祠が見える



萩中の庚申堂」です。
コンクリート製の小型の堂宇に、「青面金剛像の庚申塔」と 首の取れた「石仏像」が安置されています。


       コンクリート製の堂宇              同 青面金剛像の庚申塔             同 首の取れた仏像
                             元禄十四年(1701) 造立



萩中1丁目交差点に戻り、南へ向かいます。
簡野学園前交差点の先に、寺院門が見えます。


    萩中1丁目交差点に戻り南へ             簡野学園前交差点              寺院門が見える



玉川八十八ヶ所霊場83番札所の「用明山秀明寺」です。
住宅に挟まれた参道の先には、薬医門形式の「山門」が迎えてくれます。
山門左横に、「聖徳太子の幼年時代像」を祀る小堂と「聖徳太子道」の道標が配置されています。


         寺院門                      山門

       山門左横に小堂と道標                同 小堂                 同 幼少の聖徳太子像

         聖徳太子道碑


山門をくぐると、左側に「三界萬霊塔」右側に「手水用の井戸」が配置されています。
正面には、コンクリート製宝形造り屋根の「本堂(太子堂)」が建っています。


        三界萬霊塔              同 中心仏 地蔵菩薩像                手水用の井戸

        本堂(太子堂)                   石灯篭               可愛らしい息災延命地蔵尊


墓地の西南奥に 、何故か「具足功徳蔵稲荷大明神」が配置されています。


         前景                     明神型鳥居                    社殿



更に南へ進むと、寺院の塀が見えます。


        寺院の塀が見える



池上本門寺末寺の「
朗長山本住寺」です。
薬医門形式の「山門」の前に、「念仏塔」が配置されています。


         山門                     念仏塔


山門をくぐると、正面に台石が四面佛の「十三層の石塔」が配置され、その奥に唐様の「本堂」が建っています。
墓地入口には、「三界萬霊塔」「念仏塔」「水子地蔵像」が並んで配置されています。


       十三層の石塔                  一対の用水桶                    本堂

       四面佛の水鉢                   石灯篭

      墓地入口 三界萬霊塔              同 田の神像

          同 念仏塔                  同 水子地蔵像



更に南へ向かうと、道路に背を向けるように(東向き)神社が建っています。


       神社が見える



「竹純稲荷神社」です。
駐車場の一角に全域を金網で囲われ建つ、企業の邸内社(屋敷神)のようです。


         全景                     明神型鳥居                    社殿



神社の角を右折し、西へ向かいます。
暫く進んだ先の突き当り変則四差路を右折し、北へ進みます。
上田稲荷児童遊園の入口辺りに、幟が見えます。


       神社の角を右折               西へ向かう               白の百日紅が涼やか

        変則四差路を右折            公園入口に幟が見える



羽田七福いなりめぐりの一社「上田妙法稲荷神社」てす。

南側は、遊具が備えられた上田稲荷児童遊園になっています。
入母屋造の「拝殿」の右横に、境内社「天祖神社」が配置されています。豊受大神を祀るお稲荷さんと天照大神を祀る天祖神社の組み合わせ(神宮の内宮と外宮)のようです。

    
         前景                     明神型鳥居                百度石

     金網に保護される一対の神狐像              手水舎                    同 手水鉢

       一対の用水桶                  拝殿

    境内社 天祖神社 神明型鳥居                同 社殿

         狐塚                 一連の朱の鳥居群              西参道 朱の明神型鳥居



道なりに南へ向かうと、大田区道主要第102号線に出ます。
信号の角に幟が見えますが右折し、一時逆行して西へ向かいます。
一つ目の信号の手前に、神社の塀が見えます。


         道なりに南へ                  信号を右折            大田区道主要第102号線を西へ

        神社の塀が見える



六郷八雲神社」です。
屋敷神として牛頭天王を勧請したのが始まりとされ、住民の増加により村の鎮守となった神社のようです。


         前景                     神明型鳥居                     拝殿

          力石(?)



大田区道主要第102号線を東へ、信号角の幟に戻ります。


         信号角に幟



交通安全の守護神「本羽田1丁目の馬頭観音」です。
狭い敷地に、「社殿」と「馬頭観世音碑」が祀られています。


         前景                       社殿                   馬頭観世音碑


大田区道主要第102号線を東へ進むと、道路に面して祭りの寄付を貼り出す「張り出し板」が用意されています。


   大田区道主要第102号線を東へ             張り出し板で覆われる



羽田七福いなりめぐりの一社「重幸稲荷神社」です。
多摩川の洪水に悩まされていた大野上田の住人達が、旧六郷土堤際に田畑の守護と五穀豊穣を祈願して祀った神社とのこと。
社前の道路は旧六郷土堤で、現在の社の高さが旧堤防の高さだったとされています。整備されて、多摩川の川幅が300m程後退したのでしょうか。


       前景 明神型鳥居                 手水鉢

       一対の神狐像                   社殿



更に大田区道主要第102号線を東へ進むと、五差路信号に行き着きます。
信号を左折し北へ向かうと、お寺の施設らしい建物が見えます。


        五差路信号を左折          お寺の施設らしき建物が見える



放光山海岸寺」です。
関東大震災後。築地本願寺塔頭から現在地へ移転したとのこと。
瓦屋根の付け庇の建物は、「客殿・庫裏」です。
こじんまりした庭園風の境内の先に、唐破風屋根妻入りの茶室のような「本堂」があります。


        客殿・庫裏                   寺院門                    本堂(方光殿)

--------------------------------------------------------- 石灯篭 ------------------------------------------------------

         道祖神                    水鉢



斜め前の駐車スペースの一角に、朱の鳥居が見えます。


        朱の鳥居が見える



竹駒稲荷大明神」です。
企業の邸内社(屋敷神)のようです。
日本三大稲荷とも言われる宮城県の竹駒神社からの勧請でしょうか。


      前景 明神型鳥居                     社殿



さらに北へ進むと、住宅(寺院)の塀が続きます。


       寺院の塀が続く



亀松山久寳寺」です。
全体的にモダンな雰囲気で、フラットな屋根が特徴的な「本堂」です。


         前景                       本堂



大田区道主要第102号線に戻り、信号を左折し東へ向かいます。
本羽田公園の向かいに、鳥居が見えます。


   大田区道主要第102号線に戻る              鳥居が見える



旧羽田村・中村の鎮守「中村天祖神社」です。
境内の中央は広場になっていて開放的な空間です。
正面には、八幡造の「社殿」が建ち、珍しく石製の賽銭箱が配置されています。


         前景                     神明型鳥居                     境内

       一対の宋風獅子型狛犬                社殿                 同 石製の賽銭箱


社殿の左横に、羽田七福いなりめぐりの一社 境内社の「高山稲荷神社」が建っています。
ここも、 天照皇大神を祀っる羽田神社の兼務社である中村天祖神社の境内社として、稲荷信仰の高山稲荷神社が配置されています。
高山の名は、遷座前の旧社殿が飛騨高山から来た大工によって建てられたことに因むと伝えられています。


         全景                     神明型鳥居                 朱の明神型鳥居

       一対の神狐像                    社殿



36℃超の酷暑の中での巡拝ですので、下着は汗まみれです。
向かいの
本羽田公園で、着替えのための休憩タイムです。
園内のテニスコートからは、元気な声が聞こえてきます。明日は私も、日比谷公園コートでテニスの予定です。
少し南へ進むと多摩川です。この辺りは土手が高く多摩川は望めません。


        本羽田公園                  テニスコート

          多摩川へ               わずかに大師橋が見える             多摩川は見えない



大田区道主要第102号線に戻り、信号を渡り南北に延びる道を一直線に北へと向かいます。
道路から、南に面した山門が見えます。


   大田区道主要第102号線に戻る          信号を渡り北へと向かう             山門が見える



羽田山長照寺」です。
もとは大師橋の辺りにあったが、明治時代の大洪水で本殿などが流されたため現在地へ移転したとのこと。
四脚門形式の「山門」の前には、左側に「念仏塔」右側に「寺院名碑と念仏塔」が配置されています。


         山門                     念仏塔                  寺院名碑と念仏塔


山門をくぐると、手入れの行き届いた境内が広がり、その先にコンクリート造本瓦葺き入母屋造千鳥破風付き唐破風軒流れ向拝の「本堂」と、右隣にコンクリート造本瓦葺き入母屋造り屋根妻入り流れ向拝の「鬼子母神堂」が建っています。


       整備された境内                  石灯篭                   九層の石塔

         本堂                    鬼子母神堂



少し進むと、萩中公園前交差点に出ます。
交差点から先の右側が萩中公園で、その向かいに住宅(寺院)の塀が見えます。


        萩中公園前交差点             寺院の塀が見える



聞見山福泉寺」です。
正面に、入母屋造の「本堂」が建っています。


         前景                       本堂                     石灯篭



暫く北上を続けると、環八通り(都道311号線)に出ます。
環八通りを渡ると直ぐに京急空港線の踏切があり、隣接してお堂が見えます。


          環八通り                 同 糀谷駅方向             踏切に隣接してお堂が見える



糀谷観音堂」別名 みそ観音 てす。
踏切に隣接する切妻造「本堂」はコンクリート造りの階段を登った上にあります。
階段の右脇に、踏切事故の犠牲者の供養のための「地蔵堂」が配置されています。
隣接する三徳稲荷神社の縁起から、三徳稲荷神社の合社のようです。


         全景                     観音堂

         観音堂地蔵尊                 同 地蔵菩薩像



左隣が、浜竹村の鎮守「三徳稲荷神社」です。
三徳とは「三つの徳を授ける」と言う意味で、七福神の福禄壽が起源とされているとのこと。
 「福」 幸運 になりますように
 「禄」 封禄 が授かるように
 「壽」 長生 き出来ますように
西向きの一之鳥居をくぐると、南向きに二之鳥居と金網で保護された一対の神狐像そして流れ造りの「拝殿」が建っています。


         前景                朱の明神型一之鳥居

         手水舎                   同 手水鉢

      朱の明神型二之鳥居             一対の神狐像                     拝殿


拝殿の右隣には、境内社の「天満宮」があります。
コンクリート製の「手水舎」の脇には、 「 二十八メ/古うじ谷」の陰刻がある「力石」が配置されています。


        明神型鳥居                 手水舎                    同 手水鉢

         力石                    社殿



外観も奇抜な煉瓦造りの「観音湯」向かいの角を左折し、西へ糀谷駅へ向かいます。
突き当りを右折し南へ進むと、二差路の左に祠が見えます。


     観音湯向かいの角を左折              西へ向かう

       突き当りを右折            二差路の左に祠が見える



糀谷地蔵堂」です。
コンクリート製の小堂には、剥落した三体の「石仏(地蔵菩薩像?)」が安置されています。


         地蔵堂                   同 三体の石仏

       同 左側の石仏                 同 中央の石仏                  同 右側の石仏 



道なりに西へ進むと、巨大な神社風の宗教施設「神命大神宮」が現われます。 
更においで通りを西へ向い、12時丁度に京急空港線糀谷駅に着きました。


       道なりに西へ                   神命大神宮                 おいで通り

       道なりに西へ                 糀谷駅に出る                  改札口




「羽田七福いなり」を構成するのは、小規模な神社が多いと感じました。
 「東官守稲荷神社」は萩中神社の境内社・「高山稲荷神社」は中村天祖神社の境内社・「玉川弁財天」は龍王院の境外仏堂です。
 「白魚稲荷神社」「鴎稲荷神社」「中村天祖神社」「重幸稲荷神社」「妙法稲荷神社」「萩中神社」は、羽田神社が兼務社です。
炎天下の中5Km弱の巡行でしたが、ルートが「糀谷駅を南下」⇒「六郷八雲神社から東行」⇒(大田区道主要第102号線)⇒
「中村天祖神社を北上」⇒「三徳稲荷神社から西走」⇒「糀谷駅帰着」という具合に四角く回る比較的わかり易いものでしたので、汗はかきましたが疲れは残りませんでした。