池上七福神巡り
年頭に縁起の七福神巡りを考えていましたが、小指の骨折で失念していました。
手軽に巡拝できそうな「池上七福神巡り」を計画しましたが、日蓮宗の大本山「池上本門寺」がルートにあるということを知り、細かく調べてみると、本門寺の周辺には塔頭が沢山あり、これらの小院をじっくり拝観するだけでも1日かかりそう。
また、寺院を結ぶ「車坂」「大坊坂」「此経難持坂」「紅葉坂」「めぐみ坂」「養源寺坂」「妙見坂」などを散策するのも興味深いです。
盛り沢山の拝観ルートになりそうですが、頑張って挑戦してみます。





9時50分に、東急池上駅南口を出立します。
西へ向かい、一つ目の角を左折し南へ向かいます。
暫く進むと、右手に寺院の塀が見えます。


          池上駅南口             一つ目の角を左折          南へ進むと寺院の塀が見える



池上駅からmで、
池上七福神の布袋尊を祀る「大乗山曹禅寺」に着きました。
境内の左側には、幾つもの「鬼瓦」と「池上平和観音像」などが配置されています。
境内の右側には、石組の塚が目を引き 登れるように石段が配されています。また、塚の各所に「井戸」「石灯篭」「十三層の石塔」などが配置されています。
入母屋造りの「本堂」前には、京都三条大橋の「欄干橋柱」が配置されています。
本堂の左側には、木製の「布袋尊像」「筆塚」「阿弥陀如来像」が配置されています。


          前景                    寺院名碑

        境内の左側 

       同 池上平和観音像              同 石灯篭                   同 手水鉢

----------------------------------- 同 鬼瓦 -----------------------------------

        境内の右側  

        同 上り口 石段               同 上り口 井戸              同 頂上 石灯篭

      同 頂上 十三層の石塔             同 頂上 上り口を臨む            同 頂上 下り口を臨む

       本堂前 欄干橋柱                 本堂

        本堂の左側

        同 布袋尊像                  同 筆塚                   同 阿弥陀如来像



曹禅寺の北東角を左折し、西へ向かいます。
二つ目の角を右折し北へ進むと、左右側面に「左 銀閣寺」「右 南禅寺」の陰刻がある道標が住宅の脇に置かれてありました。
更に進むと、先方に東急池上線の高架が見えます。
高架をくぐり、池上通り(都道421号線)の信号を渡ると毘沙門天看板が見えます。


          西へ進む                先の角を右折

          北へ進む               道標が置かれている            先方に東急池上線の高架

       池上通りの信号              毘沙門天の看板が見える



池上駅からmで、
本門寺塔頭覚源寺の一堂宇で池上七福神の毘沙門天を祀る「微妙庵に着きました。
社殿内には、木製の「毘沙門天像」が祀られています。
社殿左横の覆屋には、「地蔵菩薩像」と小堂に「馬頭観世音像」が配置されています。


          前景                     門の脇に題目塔

          社殿                   同 同宇内 毘沙門天               手水鉢

         社殿左横                   二体の石仏

        同 地蔵菩薩像              同 馬頭観世音像



更に北へ、信号を右折し東へ向かうと鳥居が見えます。


         信号を右折                  鳥居が見える


旧徳持村の鎮守「徳持神社」の北参道です。
敷地には、「寺院名碑」「狛犬」「手水鉢」が配置されているので表参道と勘違いしました。
境内社「徳持田中稲荷神社」の脇を通り、南側の表参道に回ります。


    北参道 神明型鳥居と神社名碑          一対の宗風獅子型狛犬               手水鉢
                              大正四年(1915) 造立           大正三年(1914) 造立

境内社「徳持田中稲荷神社」脇を通り表参道へ


池上通りに面する表参道は、思いのほか立派でした。
大鳥居をくぐり、「一対の石灯篭」「一対の狛犬」自然石の手水鉢の「手水舎」の先に、神明造りの映える「拝殿」があります。
拝殿の左横には、左の長寿石・右の健康石の間を素足で∞の字を描いて歩く足つぼマッサージの「健康歩道」が整備されています。まだ歩き始めですので遠慮しました。



       表参道 神明型鳥居              一対の石灯篭               一対の和風獅子型狛犬

          手水舎                   同 手水鉢                 一対の石灯篭

      玉垣で囲われた聖域              同 一対の石灯篭                 同 拝殿

             同 拝殿左横 那智黒石を敷き詰めた健康歩道


拝殿の右側には、境内社の「徳持田中稲荷神社」が配置されています。


         朱の明神型鳥居                 一対の石灯篭                  参道

        朱の明神型鳥居                 一対の神狐像

        玉垣内 石灯篭                   社殿



北参道にを出て東へ向かい、直ぐの信号を左折し北へ向かいます。
突き当りの駐車場に、大きな石碑が見えます。


          信号を左折              突き当りに大きな石碑が



池上警察署裏の題目塔」です。


         駐車場に石塔                同 題目塔
                             文政十三年(1830) 造立



突き当りを左へ、南西に進みます。
直ぐの角を右折すると、左側の高台に社殿が見えます。


         直ぐの角を右折               高台に社殿が見える



(池上七福神の大黒天を祀る
)「馬頭観音堂」です。
石段の先の山門に、「馬頭観世音」の看板が掲げられています。
境内には、コンクリート製の「馬頭観音堂」の六角堂が建っています。
尚、「2022年4月現在、池上七福神の大黒天尊は本光寺に遷座しています。」とのこと。


        参道の階段                   山門                 馬頭観音堂の六角堂



北へ進み突き当りを右折、直ぐの角を左折、はたまた突き当りを右折し北東へ向かいます。
暫く進み、呑川に架かる鶴林橋を渡ります。
渡って直ぐの池上稲荷橋交差点を直進し北東に向かうと、先方に神社が見えます。


       突き当りを右折              直ぐの角を左折                  突き当りを右折

     突き当りまで北東へ進む               鶴林橋                    呑川

     池上稲荷橋交差点を直進             神社が見える



本町稲荷神社」です。
境内の左側には「手水舎」、右側には「神楽殿」が配置されています。


          全景               前景 神社名碑と明神型鳥居

         手水舎                   同 手水鉢                  神楽殿

          境内                   一対の石灯篭                 一対の神狐像

      拝殿前 一対の天水桶                 拝殿



この辺りから、池上本門寺の領域に入ります。
池上本門寺の塔頭は合計36寺院ありましたが、移転・合併・廃寺などで現在は23寺院が残っています。
極力、これらの寺院も拝観していきたいと思います。
北方向の本堂に向かう車坂を横目に見ながら、塔頭7寺院が密集する北西の道を進みます。




         車坂(本堂方向)              塔頭寺院が密集する道              寺院の山門が見える



池上本門寺の塔頭廣布山覚源院」です。


          山門                   十三層の石塔                   花手水
        
        一対の天水桶                    本堂



少し進むと、南之院の案内看板と道標が立っていています。
案内に従い右折し少し進むと、寺院の山門が見えます。


        寺院が続く            南之院の案内看板と道標             山門が見える



池上本門寺の塔頭「南之院」です。
門前には、「題目塔」が配置されています。
境内には、「旧本堂の鬼瓦」が配置されています。
墓所に、 大田区指定史跡の 珍しく瓢箪型をした「狩野孝信の墓(狩野永徳の次男)」がありました。


          山門                   門前 題目塔

     本堂前 一対の天水桶                 本堂

        旧本堂の鬼瓦                 如意輪観世音像                  狩野孝信の墓



道を戻ると、直ぐに寺院の山門が見えます。


        山門が見える


池上駅からmで、
池上七福神の弁財天を祀る「慧光山嚴定院」に着きました。
門前には、弁財天が彫られた石碑が配置されています。
本堂の右手前にも、小堂に木製の「弁財天像」が祀られています。
本門寺総門前に建つ池上鬼子母神堂は、厳定院の別院になります。


          山門                 弁財天が彫られた石碑

          鬼瓦                  本堂前 一対の天水桶                   本堂

     本堂前 弁財天の小堂             同 弁財天像



1軒おいた隣に、寺院の山門が見えます。


        山門が見える



池上本門寺の塔頭西之院」です。


          山門                本堂前 一対の天水桶                 本堂



通りの左斜め前に、寺院の山門が見えます。


        山門が見える


池上本門寺の塔頭微妙山真性寺」です。
戦災で当地へ移転する前は「麻布の帝釈天」と称されたこともあり、門前に「帝釈天の石碑」が立っています。


          山門                  門前 帝釈天碑

      本堂前 一対の天水桶                 本堂



その右斜め前に、寺院の山門が見えます。


        山門が見える


池上本門寺の塔頭「妙玄山實相寺」です。
国登録重要有形文化財の薬医門形式の「山門」の前に、大きな「題目塔」が立っています。
山門をくぐると、右側に「水琴窟」「鳥獣魚虫萬霊供養塚」が配置されています。
更に、覆屋に「浄行菩薩像」が祀られています。
入母屋造りの「本堂」は、国登録重要有形文化財に指定されています。
本堂の左手奥には、妙玄庵の茶室が設けられています。



          山門                     題目塔

         水琴窟              鳥獣魚虫萬霊供養塚               鬼瓦

       浄行菩薩の覆屋              同 浄行菩薩像                同 水鉢

       本堂前 一対の天水桶                 本堂

         妙玄庵 中門                   同 茶室                    同 石灯篭



實相寺手前の角に、「日蓮大聖人御入滅之霊場/大坊」の碑が立っています。
角を左折し、大坊本行寺に向かいます。



  日蓮大聖人御入滅之霊場/大坊への道 



池上本門寺の塔頭「長祟山本行寺」です。
池上本門寺の支院並びに末寺を代表するお寺という意味の尊称「大坊」と呼ばれ、理境院・照栄院と共に池上三院家の一つです。
大坊入口の門の前にも、「宗祖日蓮大聖人御入滅之霊跡/大坊」の碑が立っています。
入母屋造りの「本堂」の後方には、日蓮聖人がご入滅になられたお部屋の跡に建てられたお堂「ご臨終の間」が配置されています。
本堂の右側には、「御硯井戸」「毘沙門堂」「瘡守稲荷社」「旅着日蓮大菩薩堂」「宗祖御灰骨堂」「萬霊供養塔」などが並んで配置されています。
山門に向かっての参道右側には、「鶴林殿」が配置されてその横には「題目塔・萬霊供養塔」が一列に並んでいます。
サツキに包まれた参道の先の、本行寺の正面玄関「赤門」をくぐり、大本山池上本門寺に通じる大坊坂に向かいます。




  宗祖日蓮大聖人御入滅之霊跡/大坊の碑       門の脇 水鉢と石灯篭                   境内

    ご臨終の間前 一対の天水桶             ご臨終の間                   本堂

         本堂 右側                   同 御硯井戸                   同 井戸

        同 毘沙門堂                 同 毘沙門天像

       同 瘡守稲荷社 神明型鳥居              同 水鉢                 同 朱の明神型鳥居

       同 社殿前 一対の神狐像              同 社殿

      同 旅着日蓮大菩薩堂             同 宗祖御灰骨堂

        同 萬霊供養塔              同 題目碑 拡大画像              同 台石脇 地蔵菩薩像

         同 手水鉢                  同 自然石の水鉢

         鶴林殿                   社殿横 石碑群

      同 左側三基 題目塔             同 中央四基 題目塔            同 右側三基 題目塔・萬霊供養塔

       サツキの中の宝塔                参道

          山門                  山門前 題目塔                大坊坂に向かう



大坊坂への途中に、火難・盗難除けの神様 妙法両大善神をお祀る「妙法堂」があります。


          前景



妙法堂の先には、本門寺へ向かう石段「大坊坂」が続きます。
此経難持坂も車坂もない時代には、大坊坂が本門寺の参道とのこと。
石段を上る途中、左側のぽっかりと開けた空間の奥に朱塗りの大きな「多宝塔」が見えます。
「題目塔」と「日蓮大聖人御荼毘處多寶塔」の碑が入口を形作っています。


         大坊坂          題目塔と日蓮大聖人御荼毘處多寶塔の碑            同 題目塔
                                                  宝暦十年(1760) 造立



日蓮聖人の荼毘所跡の国登録重要文化財「池上本門寺多宝塔」です。
多宝塔脇の「題目塔」には、台石に「祖師荼毘所」の陰刻があります。
多宝塔への石段を下りた所に「道標」が配置され、正面に「左祖師御硯水/右御廟處」と陰刻があります。


          全景                   一対の石灯篭                    多宝塔
                                                 文政十一年(1828) 造立

         題目碑                  題目塔                 同 台石
                           天明元年(1781) 造立

      大坊坂からの石段                    道標
                            元禄十年(1697) 造立



再び大坊坂を上ります。
上りきった所に、「宗祖御入滅旧跡」の石碑と、左右側面に「祖師御硯水道」「祖師御廟所道」の陰刻がある「道標」が配置されています。
ここで、南北に走る「車坂」と合流します。
車坂の東側は、本門寺の領域になります。
車坂を南へ下り、本町稲荷神社~理境院南門を経由して、総門から本門寺を参拝します。


       更に大坊坂を上る              宗祖御入滅旧跡碑                 道標 左右側面

        車坂と合流                   車坂                   覚源寺の辺り

       突き当りを左折               本町稲荷神社の辺り               理境院南門

        本門寺総門



日蓮宗大本山「長栄山大国院本門寺」の入口、大田区指定登録文化財のケヤキ造り高麗門形式「池上本門寺総門」です。
総門をくぐると、左側に寺院の山門が見えます。




       池上本門寺総門               寺院の山門が見える



池上本門寺の塔頭妙祐山理境院」です。
大坊本行寺・照栄院と共に池上三院家の一つです。
門前には、「日輪上人草庵跡碑」「不老門碑」が配置されています。
境内は、芝生のグリーンが「本堂」まで一直線に続いています。


          山門                   日輪上人草庵跡碑               不老門碑

          石碑                     石灯篭                   四面仏の水鉢

     本堂前 一対の天水桶               本堂



総門の前には、
加藤清正が寄進したビル5階に相当する大田区指定有形文化財の「此経難持坂」が立ちはだかっています。
「此経難持坂の決闘」(池波正太郎著)で、長谷川平蔵が刺客に襲われる石段ですね。
表参道九十六段の石段坂を照らす石灯篭も、四対あります。
「信仰の尊さと石段を登る苦しさを対比させた」と言われる石段を上りきると、前面に仁王門が立ちはだかる境内に辿り着きます。
境内の右奥の一角には、巨大な「日蓮大聖人説法像」と「日本看護婦会慰霊塔」が配置されています。


        此経難持坂               同 青銅灯篭                 同 一対の石灯篭

---------------------------------------------------- 同 一対の石灯篭 --------------------------------------------------

     上りきって下を望む            境内 一対の石灯篭                右奥の一角

      日蓮大聖人説法像              同 拡大画像

      日本看護婦会慰霊塔             同 拡大画像


境内の右側に、大黒天の幟がはためいています。
日蓮聖人が佐渡配流中に守護神となった長栄大威徳天を祀っている「長栄堂」です。


        境内の右側

        長栄堂 全景               明神型鳥居               一対の神狐像

         手水舎                 同 手水鉢                二対の神狐像

     本堂前 一対の天水桶                本堂


境内の左側には、「浄行菩薩堂」「手水舎」中興の祖日朝上人を祀る「日朝堂」が並んで配置されています。


        境内の左側

        浄行菩薩堂              同 浄行菩薩像

         手水舎                  同 手水鉢

         日朝堂               同 堂宇内 日朝上人像


境内の中央に、鉄筋コンクリート造入母屋造りの重層門「仁王門(三門)」が建っています。
「阿吽の仁王像」が、参拝者を睥睨しています。


        仁王門(三門)               同 阿吽の仁王像
     昭和五十二年(1977) 建立



境内の左側には、「日朝堂」に続いて 「鐘楼堂」(大田区指定有形文化財の「梵鐘」を仮安置)高さ4m池上山内最大の五輪塔で大田区指定有形文化財の「日樹聖人の五輪塔」高さ4m池上山内でも最大級の宝篋印塔で大田区指定有形文化財の「加藤清正供養塔」霊宝を永代に亘って保全する「霊宝殿」日蓮大聖人御尊像と御真骨を格護するための「奉安塔の相輪」八角輪蔵が収まる大田区指定有形文化財「経蔵」再建工事中の「加藤清正公堂」が並んで配置されています。


        境内の左側

          鐘楼                     同 梵鐘                 同 梵鐘(仮安置)
                                                   正保四年(1647) 寄進

       日樹聖人の五輪塔                同 拡大画像              加藤清正供養塔の方向

       加藤清正供養塔                同 拡大画像
      慶安二年(1649) 造立

         霊宝殿               霊宝殿前 題目塔

        奉安塔の相輪                 同 拡大画像

          経蔵                    同 八角輪蔵             加藤清正公堂(再建工事中)


境内の右側には、「手水舎」と「題目塔」が配置されています。


        境内の左側

         手水舎                 同 手水鉢                 題目塔


正面には、祖師の日蓮上人を祀る 鉄筋コンクリート造入母屋造りの「大堂(祖師堂)」が建っています。

大香炉のありがたい煙をたっぷり浴びて、心身の健康を祈願しました。
大堂の裏側は駐車スペースになっているようで、参拝の車で溢れていました。


      大堂 一対の天水桶                 大堂                     大香炉
                           昭和三十九年(1964) 建立

     大堂裏側 一対の天水桶               大堂裏側


駐車スペースの先は、大坊坂から続く「紅葉坂」が東西に走っています。


     駐車スペースの先に山門              紅葉坂が横切る


山門をくぐると、眼前に広大な境内が広がり 正面に鉄筋コンクリート造寄棟造りの「本殿」が建っています。
右側には、鉄筋コンクリート造りの「社務所」が横一杯に建っています。
本殿には、アントニオ猪木さんがモデルになった仁王像があるとのこと。


          山門                        境内

          本殿           アントニオ猪木氏モデルの一対の仁王像(転写)
     昭和四十四年(1969) 再興

        社務所入口                   社務所


本殿の左側は御廟参道になっていて、その先には「日蓮聖人御廟所」があります。
境内最奥の築地塀で囲んだ浄域にあり、大小三棟の八角堂の墓塔が配置されています。
中央には宗祖日蓮聖人の御灰骨を奉安する墓塔、左側には第二世日朗聖人の墓塔、右側には第三世日輪聖人の墓塔が安置されています。
御廟所の左側には、「題目塔」「六百五十遠忌報恩記念碑」「御真骨堂/参道敷石奉納碑」が配置されています。


        御廟参道碑                御廟参道              山門右横 十三層の石塔

          山門                     御廟所                  同 配置図
                          昭和五十四年(1979) 再建

        御廟所の左側

         題目塔             六百五十遠忌報恩記念碑           御真骨堂/参道敷石奉納碑


紅葉坂に戻り、五重塔に向かう130mほどの緩やかな坂を下ります。
やがて、墓地の間から高い塔が見えてきます。


         紅葉坂                突き当りを左折               五重塔が見える


二代将軍秀忠が寄進した関東に残る最大・最古の五重塔で、日本国重要文化財の「池上本門寺五重塔」です。
初層のみを和様・二層以上を唐様にしたり、初層~二層は本瓦葺・三層~五層は銅板瓦葺にして荷重を考えた極めて貴重な塔建築とのこと。


         五重塔                同 拡大画像
                         慶長十三年(1608) 建造


力道山のお墓」を訪れる人は多いようで、墓地には看板が立っています。
生前はファンでしたので、参拝させていただきました。
力道山墓へ向かう途中には、墓所の形状が際立つ「深徳院(徳川吉宗の側室)の墓」「永昌院(紀伊徳川宗直御息女)の墓」がありました。


         案内看板                  力道山のお墓                  同 拡大画像

        深徳院の墓               永昌院の墓



この辺りまでが、本門寺の領域のようです。
これよりは墓地沿いに東へ、塔頭の寺院を巡ります。


       墓地沿いに東へ              寺院が見える



妙教山法養寺」です。
山門が閉じられていて、拝観はかないません。


          山門                    山門前 題目塔



道を挟んで、神社の前に寺院が見えます。


      神社の前に寺院が見える



池上本門寺の塔頭「大経山心浄院」です。


          前景                本堂前 一対の天水桶                  本堂



心浄院の前が「堤方神社」です。
道路に平行に境内が伸び、左側に覆屋に保護された「一対の狛犬」が配置されています。
右側には、自然石の「八幡宮碑」切り妻造り屋根の「神楽殿」「手水舎」が配置されています。
正面には、各一対の「石灯篭」と「狛犬」の先に入母屋造りの「拝殿」が建っています。


          前景                       神明型鳥居
                              大正九年(1920) 造立

        狛犬の覆屋              同 一対の宗風獅子型狛犬

         八幡宮碑                    神楽殿
                               寛政九年(1797) 造立

         手水舎                 同 手水鉢                  手水鉢

      拝殿前 一対の石灯篭          拝殿前 一対の宗風獅子型狛犬               拝殿
       明治四十年(1907) 造立



道なりに南東に向かい、「めぐみ坂」を下ります。
少し進んだ先に「小堂」が見え、その横に掲示板が立っています。


         めぐみ坂                 下った所に標識                 小堂が見える



曙楼門柱跡」の掲示板と「妙雲寺の庚申塔の小堂」です。
「小堂」には、水をかけて祈願すると足腰が丈夫になると伝えられている「青面金剛像の庚申塔」が安置されています。



      曙楼門柱跡の掲示板                   小堂                  同 青面金剛像の庚申塔
                                                       延宝八年(1680) 造立



西へ進むと、寺院の山門が見えます。


        山門が見える



玄性山妙雲寺」です。
本堂」の左右手前 に、四基の「題目塔」と「日蓮大聖人御報恩碑」が配置されています。


          山門

      本堂前 一対の天水桶                  本堂

     本堂左前 四基の題目塔          本堂右前 日蓮大聖人御報恩碑             地蔵菩薩像



更に西へ向うと、覆屋に出会います。


         覆屋が見える



養源寺の柔心地蔵尊」てす。
覆屋には、千羽鶴に囲まれて「地蔵菩薩像」が祀られています。


          覆屋                    同 地蔵菩薩像



道なりに南へ吞川まで出ると、道沿いに山門が見えます。


     吞川沿いに山門が見える



池上駅からmで、本門寺歴代住職の隠居所であった 池上七福神の恵比寿を祀る「長荘山養源寺」に着きました。
山門をくぐると「恵比寿→」の案内板があり、住居の玄関に「ご自由にお入り下さい」と張り紙がありました。
引き戸を開けると、玄関先に木製の「恵比寿天像」が安置されています。(親切!)


          山門                     題目塔

        玄関の張り紙              玄関先に恵比寿天像                  同 拡大画像

          境内                  三体の地蔵菩薩像

      本堂前 一対の天水桶                  本堂



再び柔心地蔵まで戻り、すぐ先の「養源寺坂」の石段を上ります。
ここで、右膝を痛めたようです。(後々テニスに影響が出ました。)
道なりに西へ北へと進むと、開けた一画が現れます。


      柔心地蔵まで戻る                  養源寺坂                   同 見下ろす

         市街を臨む                  道なりに進む



大田区指定登録文化財の「芳心院墓所(万両塚)」です。
「万両塚」という呼称は、建設費が一万両に及んだとの俗説から生じた芳心院(紀州徳川頼宣の娘)墓所の俗称です。
墓所入口の向かいに背の低い「石門」が立ち、芳心院の侍女たちの墓と供養塔・題目塔が安置されています。
墓所の外堀に架かる石橋を渡ると、右側に「御尊骨御寶塔御入納碑」「 貯水盥石」が配置されています。
正面には、重厚な安山岩製の「宝塔型墓塔」が建っています。
万両塚調査の際に弥生時代の集落跡が発見され、そのレプリカが外堀の脇に復元されています。
更にその先には、 「堤方権現台古墳」があります。



          全景                    宝塔型墓塔(背面) 

          石門             石門内 芳心院の侍女たちの墓と供養塔          同 二基の題目塔

       外堀に架かる石橋              御尊骨御寶塔御入納碑                  貯水盥石
      寶永五年(1708) 造立

        一対の石灯篭                  宝塔型墓塔(正面)

   復元された弥生時代の住居跡               堤方権現台古墳



万両塚の向かいに、妙見大菩薩を奉安するお堂「照栄院妙見堂」に着きました。
お堂の裏側のようなので、表に向かいます。
境内には、「百度石」「手水舎」「一対の石灯篭」が配置されています。
石灯篭の竿部には、ヘビがとぐろを巻く様が彫られています。
この裏側には二つの小社があり、一社は池上七福神の弁財天を祀る「樹老人祠」、一社は「いぼとり地蔵像」が安置されています。
更に、草木に覆われて、三層の石塔と灯篭がミックスしたような珍しい「石灯篭」がありました。
石段を上った正面に、入母屋造りの「お堂」が建っています。


         妙見堂                お堂の裏側

         百度石                 手水舎                 同 手水鉢
      大正八年(1919) 造立

        一対の石灯篭              同 竿部 ヘビがとぐろを巻く

        境内の左側                 同
樹老人祠                    同 拡大画像

           同 地蔵の小社                同 いぼとり地蔵               珍しい石灯篭(右は転写)

     お堂前 一対の天水桶                   妙見堂



妙見堂の前の、「妙見坂」の石段を下ります。
石段の上り口には、「北辰妙見大菩薩碑」が建っています。。
そのまま南西に進むと吞川に出ますが、手前の寺院の角に「妙見堂の石標」が配置されています。


        妙見坂を下る                妙見坂を振り返る                 北辰妙見大菩薩碑

        南西に向かう                   妙見堂の石標


池上本門寺の塔頭朗慶山照栄院」です。
大坊本行寺・理境院と共に池上三院家の一つです。
四脚門の「山門」の左右には、「妙見大菩薩碑」「日朗菩薩草庵跡碑」が配置されています。
山門を入ると、整備された庭の各所に「題目塔」「南谷檀林跡碑」「水鉢」「五層の石塔」などが配置されています。
正面には、木造入母屋造りの「本堂」が建っています。


          山門                     妙見大菩薩碑                 日朗菩薩草庵跡碑 

        整備された庭                     題目塔                     題目塔

        南谷檀林跡碑                       水鉢                       五層の石塔 

       不許葷酒入山門碑              本堂前 一対の天水桶                   本堂



呑川沿いに西へ進み、霊山橋を右折します。
正面に池上本門寺の総門が遠望でき、参道の左右に寺院が配置されています。


        妙見橋辺り                   呑川緑道を西へ                   霊山橋



参道左側の寺院(左から巡拝)。


      参道左側の寺院



池上本門寺の塔頭長栄山中道院」です。
日蓮聖人の直弟子日頂聖人が開いた庵室を起源とするとのこと。
高麗門形式の黒塗り「山門」をくぐり、整備された庭伝いに進むと簡素な造りの「本堂」があります。


          三門                     整備された庭                 カルミヤが満開

          坪庭                       同 蹲                     同 石灯篭

          本堂



中道院の右隣りが、朱塗りで鮮やかな「
池上観音堂」です。
本成院とは棟続きになっています。
観音堂堂宇内と観音堂右手前に、「聖観音菩薩像」が安置されています。


          前景                     池上観音堂                 同 堂宇内 聖観音菩薩像

         お堂右脇                    同 聖観音菩薩像


池上観音堂と棟続きになっているのが、池上本門寺の塔頭で 池上七福神の福禄寿を祀る「喜昇山本成院」です。
日蓮大聖人の直弟で、中老僧の日源上人の庵室であったと伝わります。
池上観音堂が目立ちすぎ、後ろ側にひっそりと「本堂」がある感じです。


          山門                        蹲                    一対の石灯篭

-------------------------------------------------------- 石灯篭 -------------------------------------------------------

      本堂前 一対の天水桶                  本堂                      同 福禄寿


参道右側の寺院(左から巡拝)。


       参道右側の寺院



本成院の斜め前が、池上本門寺の塔頭朗栄山本妙院」です。
池上本門寺2世日朗聖人の直弟子日傳聖人が庵室として開創したとのこと。


          山門                       九層の石塔

      本堂前 一対の天水桶                  本堂


本妙院の右隣が、厳定院の別院「池上鬼子母神堂」です。
「鬼子母神」は、子授け・安産・子育てなど子供の守り神で、「鬼」から「神」に転身したので鬼子母神の「鬼」には角が無いそうです。
アートな門をくぐると、お堂を見上げる狭さの境内の右側に「聖観音菩薩の供養塔」が配置されています。


          前景                     アートな門                      お堂

         供養塔                同 聖観音菩薩像



池上鬼子母神堂の右隣が、池上本門寺の塔頭東照山常仙院」です。
日朗聖人の直系日範聖人の庵室跡といわれてます。
最上層は正方形、中層と下層は凸形の三層屋根の珍らしい造りの「本堂」です。


          前景                       山門

         石灯篭                   石灯篭                   本堂



呑川に架かる霊山橋を渡り、日蓮宗の大本山「池上本門寺」を後にします。
霊山橋を渡った先には、日蓮聖人の本願「一天四海皆帰妙法」の陰刻がある 高さ5mもの大きな「題目塔」が配置されています。
本門寺前交差点を右折し、旧池上通り(旧平間街道)を西へ進みます。


         総門を振り返る                    霊山橋                        吞川

        大きな題目塔                本門寺前交差点
      文化八年(1811) 造立


本門寺前交差点前の 和菓子屋池田屋の前に、「石灯篭(上部のみ)」が配置されています。


         和菓子屋池田屋                 石灯篭(上部のみ)



旧池上通りの 和菓子屋藤乃屋の前に、「元禄9年の道標」が配置されています。
道標には、右側面に「是よりひたり かわさきみち/古川道」、左側面に「是よりみき こすきみち/新た道」の陰刻があります。


         和菓子屋藤乃屋                      道標                     同 左右の側面
                                  元禄九年(1696) 造立



池上文化センター前交差点を左折し、池上本通りを南へ進みます。
13時40分に、池上駅交差点先の駅ビル内の池上駅北口に着きました。
池上駅改良工事および駅ビル開発工事により、2020年に改札階を2階に切り替えています。


    池上文化センター前交差点               池上本通り                   池上駅交差点

        池上駅北口                     同 改札口




万歩計を確認すると、28,000をカウントしていました。私の歩幅で計算すると、20kmを超えることになります。(それも、急峻な石段・坂道を経てです。)案の定、帰宅してから右膝関節の痛みに気が付きました。又しても、テニスなど激しい動きは自粛せざるをえません。幸い、日蓮宗の大本山「池上本門寺」を巡拝し終えたので悔いはありません。