北区王子・十条寺院巡り
今回は、東京十社巡りの最後「王子神社」と「十条富士塚」を主として巡る計画を立てました。
当初は。赤羽周辺までの寺院・神社巡りも計画に入れていましたが、後期高齢者の域に達しましたので無理をせず東十条までと予定を短縮しました。


京浜東北線王子駅中央口を出ると、前には明治通り(国道122号)が走っています。
駅を出てすぐ「さくら新道」の標識があったので、明治通り沿いの綺麗な道かと思い歩を進めました。
飛鳥山公園に沿った明治通りを進むにつれ、目的の音無親水公園から離れていくのがわかりましたが、横断するところがありません。
結局、飛鳥山交差点手前の歩道橋を渡り、音無親水公園まで戻りつくことができました。


         王子駅中央口             さくら新道の標識               明治通り        

     飛鳥山交差点手前の歩道橋         歩道橋から明治通りを望む         音無親水公園に架かる橋

                 音無親水公園


公園の途中に、神社入口の石柱を見つけました。


       神社入口の石柱              神社への石段



王子駅から800mもかかって、東京十社の一つ「王子神社」に着きました。
音無親水公園からの参道は、手水舎辺りに出ましたので、改めて旧岩槻街道沿いの表参道から拝観に向かいます。
大鳥居の先には参道が真っ直ぐに延び、正面に黒と白を基調とした「拝殿」が見えます。
境内の右手に「手水舎」があります。
境内の左手に「布袋尊像」があります。


          表参道               岩槻街道に面した常夜灯             神社名碑

         明神型鳥居               鳥居奥の常夜灯                手水舎

     拝殿前 宋風獅子型狛犬               拝殿

        境内の隅に石像             同 石祠と布袋尊像


拝殿の左奥は、末社で全国でも珍しい「髪の祖神」である「関神社」があります。
関神社には、日本ではじめてカツラを開発したといわれる蝉丸法師が祀られています。
社殿の左側には、毛髪報恩のため建立されたと言う「毛塚」が建っていました。


         境内の奥に境内社              関神社の一角                 手水鉢

           毛塚                   社殿前 石灯篭                社殿



関神社寄りの出口から神社に沿って右折し、更に1つ目の信号を左折します。
いなり幼稚園の角に 王子稲荷参道の案内がありましたので、左折し王子稲荷の坂を上ります。
坂の中腹辺りに神社がありました。


        神社に沿って右折            信号を左折し北へ           いなり幼稚園角に案内版

         王子稲荷の坂              中腹辺りに神社



王子神社から450m、豊島八十八ヶ所霊場55番札所「王子稲荷神社」に着きました。
鳥居の脇には、二対の「神狐像」と二対の「石灯篭」が配置されています。
境内には、いくつもの「石灯篭」が点在しています
「拝殿」前の二之鳥居からは閉扉されていて、一之鳥居までの石段を下りることができません。


         明神型鳥居              鳥居脇 神狐像              鳥居横茂み 神狐像
                         宝暦十四,年1764) 造立

        鳥居左脇 石灯篭             鳥居右脇 石灯篭             鳥居脇茂み 石灯篭

          神楽殿                   石灯篭                  石灯篭

      境内 神明型二之鳥居           同 和風獅子型狛犬               同 手水鉢

           拝殿              境内より明神型一之鳥居

拝殿の右横の社務所に、「願掛けの石/狐の穴跡」の案内板がありました。
案内に従い鳥居をくぐり奥へ進むと、正面に境内社「本宮稲荷神社」があります。
社殿の右横には 朱の鳥居が連なり、その正面に「亀山稲荷神社・嬉野森稲荷神社・北村稲荷神社の三社殿」があります。
三社殿の左隣には、「御石稲荷神社(御石様)」があります。社殿内には、持ち上げた際に重く感じるか軽く感じるかで願い事の成就を占う願掛けの石「おもかる石」がありましたが、恥ずかしながら全くもって持ち上がりませんでした。
御石様の横に「御穴様」への石段があります。覆殿の奥には、当地にいた狐の住処だったというお穴様の洞穴が見えます。狭いながらも神気に満ちた空間でした。



     「願掛けの石 狐の穴跡」の案内          本宮稲荷神社 明神型鳥居             同 参道

         同 手水鉢               同 参道の神狐像             同 社殿前の神狐像

         同 社殿

      社殿横 三社殿への鳥居群            社殿前 神狐像                三社殿

       御石様への鳥居             社殿前 保護された神狐像            御石様 社殿

       同 おもかる石

       御穴様への鳥居と石段          石段前 保護された神狐像            御穴様 社殿

          社殿内                   同 石祠                同 お穴様(狐の穴跡)

    お穴様から見た三社殿・御石様


通りに戻り幼稚園沿いに進むと、幼稚園の入口が立派な山門になっていました。
エェ~…と思いましたが、幼稚園の庭を突っ切った正面に 王子稲荷神社「一之鳥居」が見えます。
ここが表参道のようです。でも…神社なのになぜ山門が…?。
王子稲荷神社付属のいなり幼稚園が開園時は、出入り禁止のようです。


        幼稚園入口の山門           幼稚園庭の正面に鳥居             同 拡大画像


朱格子の塀沿いに通りを進むと、寺院が見えます。


         塀沿いに進む                寺院が見える
    


王子稲荷神社から130m、豊島八十八ヶ所霊場55番札所「王子山金輪寺」に着きました。
境内の左側には、「青面金剛像の庚申塔」と下部の磐座に二童子が浮き彫りされる「不動明王像」が配置されています。
境内の右側には、青銅の「南無大師遍照金剛(弘法大師)像」と五基の「宝篋印塔」が配置されています。
「本堂」の階段下には、弘安時代の「板碑」がありました。
駐車場に、「西國一番 紀国那知山うつし」と彫られた「西國移霊場石塔」と「庚申塔の石碑」が配置されています。


          寺院門               青銅の弘法大師像              地蔵菩薩像

         二基の石仏              同左 青面金剛像の庚申塔           同右 不動明王像
                          正徳二年(1712) 造立            天保二年1831() 再建

       五基の宝篋印塔               石灯篭                  六地蔵像
       元文二年(1737) 造立

          本堂                   板碑                 聖観音菩薩像
                          弘安七年(1284) 造立

       駐車場に二基の石碑             西國移霊場石塔               庚申塔の石碑
                           安永六年(1777) 造立              文化五年(1808) 造立



直ぐ隣が、北区立「名主の滝公園」です。
園内は回遊式の庭園となっていて、「男滝・女滝・独鈷の滝・湧玉の滝」の4つの滝が復元されています。
広い敷地なので、いずれゆっくりと観賞に訪れたいと思います。


        通りに面した入口               藥医門                  園路

           女滝                  男滝                 正面入口


名主の滝公園に沿って北へ、更に左折し西へ三平坂を上ります。
直進を続けると、旧岩槻街道(都道455号線)に出ます。
信号を右折し進むと変則三叉路信号に出ますが、直進し旧岩槻街道(都道460号線…呼称が変わる)を行きます。
ここからの旧岩槻街道は、道路拡張工事中です。
工事中の道路の先に、寺院が見えました。


          三平坂                信号が見える               旧岩槻街道

   右)本郷赤羽線道、左)旧岩槻街道            道路拡張工事中               寺院が見える



金輪寺から1,000mかかり、豊島八十八ヶ所霊場28番札所「條山東光院地福寺」に着きました。
工事中の参道の先の「山門」前には、「六地蔵像」が配置されています。
一番左の地蔵が「鎌倉街道の地蔵様」と呼ばれているようです。
山門を入ると、右側に「手水舎」「水琴仏」が配置されています。
境内には、貞明皇后(大正天皇の皇后)像が安置される「慰音堂」工事中の「四国八十八カ所お砂踏み」などがあります。


       参道は工事中                 山門

        山門前の六地蔵像              同 左の三体               同 右の三体
                 左から 寛保元年(1741)・享保六年(1721)・享保三年(1718)造立  左)正徳四年(1714)造立

          手水舎                  水琴仏                 同 拡大画像

       本堂前 宋風獅子型狛犬               本堂              本堂階段下 五層の石塔

         境内の石仏群              同 拡大画像                青面金剛像の庚申塔
                                                享保五年(1720) 造立

           慰音堂               同 堂内 貞明皇后像            二体の石仏と宝篋印塔

        同 地蔵菩薩像               同 宝篋印塔               同 如意輪観音像
                                               延宝五年(1677) 造立

         地蔵菩薩像                  石灯篭               四国八十八カ所お砂踏み

      東日本大震災復興祈願之碑             南側寺院門



更に進み、中十条二丁目交差点を右折し東へ東十条駅方向に進みます。
中十条交番前交差点の辺りに、地蔵堂が見えます。


      中十条二丁目交差点              駅方向に進む             地蔵堂が見える


地福寺から250m、「子育て地蔵堂」があります。
堂内には、「子育て地蔵像」を中央に四体の石仏が安置されています。
地蔵堂手前の「庚申搭の石碑」は道標を兼ねていて、左側面に「右より練馬みち/左より豊島みち」と陰刻されています。


          地蔵堂                堂内 四体の石仏 

   同 地蔵菩薩像・剥落が激しい石仏・         同 子育地蔵菩薩像               同 剥落が激しい石仏

         庚申塔の石碑              同 左側面の道標              自然石の石碑
       寛政三年(1791) 造立



中十条二丁目交差点まで戻り、旧岩槻街道を北へ進みます。
街道の右奥に山門が見えます。



         旧岩槻街道               右奥に山門が見える


子育て地蔵堂から250mで、豊島八十八ヶ所霊場29番札所「隆照山桂徳院真光寺」に着きました。
山門の前には「地蔵堂」があり、「地蔵菩薩像」が安置されています。
境内には、勢至菩薩を安置している「六角堂」や「おびんずる様のお堂」が配置されています。


            山門                 山門前 地蔵堂             同 地蔵菩薩像籠

       おびんずる様のお堂              同 拡大画像                六角堂

          石灯篭                  本堂                   本堂2階に鐘楼


通りを挟んだ斜め前に、深い木立に囲まれて「
世界文化遺産登録/富士山」の看板が掲げられています。
別に、ここが世界遺産という訳では無いのですが…。


       木々に覆われた一角             鳥居が見える



真光寺の斜め前に、王子神社の境外末社で北区指定有形民俗文化財の「十条富士塚」があります。
古墳と推定される塚は、直径18m・高さ5mの円墳に溶岩を配し 頂上に「石祠(奥宮)」を祀っています。
頂上までの石段の左右には、伊藤元講などの建てた石造物が30基ほど配置されています。
石段の中段には 一対の「狛犬」が配され、その右側に 富士山の五合目近くの「小御岳神社の石祠」が鎮座しています。




    登山口 富士神社 明神型鳥居           石段左側の石碑             同 道了大埵の碑

           同 登山道               石段右側の石碑                出羽三山神社の碑 

         冨士講社の碑            石段中段の和風獅子型狛犬           小御岳神社の石祠 

     富士登山三十三度大願成就の碑            供養塔・永久元講の碑                頂上

         頂上 奥宮               頂上より顧みる                下山口



更に、北進を続けます。


         旧岩槻街道



道路沿いに、境内整備工事中の道路豊島八十八ヶ所霊場30番札所「無量山龍谷院西音寺」が見えました。


        工事中の寺院前   


環状七号線と交差する中十条三丁目交差点角に、木々に包まれた神社が見えます。。


     環状七号線との交差地点 



十条富士塚から400mで、「八雲神社」に着きました。
境内は一段高い位置にあり、入口の鳥居からは直角に社殿が配置されています。
境内の右奥に、台座に三猿を彫った「庚申塔」が配置されています。
道標を兼ねていて、庚申塔の左脇に「是れより左り いたばし道」と陰刻されています。


         明神型鳥居                  境内                  手水鉢

       宋風獅子型狛犬                 社殿

       境内の一角に石塔                庚申塔                同 左側に道標
                          天明四年(1784) 造立


旧岩槻街道をUターンして信号まで戻ります。
信号を左折し、京浜東北線東十条駅北口前の連絡用エレベータにて1階に下ります。
線路沿いに北進すると、西音寺の裏側辺りに朱の鳥居が見えました。


         駅近の信号                東十条駅北口付近            連絡用エレベータで下りる

        線路沿いに進む



八雲神社から400mで、「荒沢不動」に着きました。
朱の鳥居の先の社殿には、「不動明王像」が安置されています。
手前の湧水は、昔は水垢離にも使われていたらしいのですが、今は鯉が泳いでいした。


     道路に面して社殿と鳥居            社殿の前に湧水

            社殿                 同 不動明王像


再びUターンして帰路につきます。
ボーと歩いているうちに、駅北口を通り越して駅南口辺りまで来てしまったようです。
地蔵坂を上ると、先に拝観した「子育て地蔵堂」に辿り着きました。
十条
跨線橋を渡り、京浜東北線東十条駅南口着いたのは11時40分です。
荒沢不動から500mかかりました。


       来た道を戻る                地蔵坂を上る                    子育て地蔵堂

       東十条駅南口




2時間余りで4Km強の軽い歩行でしたが、最近はこの程度が丁度良くなってきました。
赤羽辺りの巡行は次の予定といたします。