川越寺院 石仏巡り(2)


 10月に巡りきれなかった「小江戸川越七福神めぐり」の寺院に再挑戦しました。
 前回は、川越別院を巡っている途中で、デジカメのバッテリィが切れてしまうというアクシデントもあり中断してし
 まいましたが、今回は予備のバッテリィを持参し万全の態勢を取りました。
 直ぐにでも挑戦するつもりでしたが、既に予定のあった「旧日光街道巡り」とかテニス活動・IT講演の講師などの
 スケジュールが立て込んでおり、結局1ヶ月近くも延びてしまいました。


 前回より40分も早い9時40分に、西武新宿線本川越駅に到着しました。
 駅構内には、菊まつりの菊飾りが通行人の目を惹いていました。


 
          構内の菊飾り

 駅の北側のメイン通り川越中央通商店街を450mほど行くと連雀町交差点です。
 交差点を右折し、広小路商店街・喜多院不動通り商店街を600m進むと川越別院の山門に出ます。
 川越別院を右折した先には、先回巡った喜多院の寺院名碑が見えます。


 
       駅前の川越中央通商店街           通りのトイレも洒落ている           喜多院の寺院名碑


 前回の終点、関東三十六不動霊場二十七番札所「成田山川越別院本行院」(別称 川越不動) を再訪しました。
 今回は、山門の右側 恵比寿堂から北側山門にかけて工事中でしたので、一部前回撮った画像を使用します。
 山門の右には、川越七福神の第四番恵比寿天を祭る「恵比寿堂」・「出世稲荷社」「開山堂」があります。
 山門の左には、興教大師・弘法大師・理源大師を祀る「大師堂」があります。

 
           山門                 灯篭の前に百度石  
 
           本殿               本殿縁側に おびんづるさま
 
     川越七福神恵比寿天のお堂       同 拡大画像 恵比寿天像と大黒天像
 
     出世稲荷神社 明神型の鳥居            お稲荷さま 
 
          開山堂             同 拡大画像 石川照温師像              鐘楼    
 
          不動明王坐像               同 拡大画像 
 
          北側の山門               山門脇に地蔵菩薩像             水子地蔵尊像
 
      水掛不動尊と七福弁財天お社          同 拡大画像水掛不動尊像           同 脇に和風獅子型狛犬  
 
          大師堂            同 興教大師・弘法大師・理源大師 
 
          祈祷殿             同 拡大画像 不動明王坐像
 

 川越別院を140mほど北東に進むと「浮島神社」に出ます。
 参道に小さな池があり、昔この付近が湿地帯であった面影を残しています。


 
          明神型鳥居                境内の石橋                   拝殿  
 
    金網で保護されているお稲荷さま


 浮島神社を北上し御嶽神社を目指しますが、直進できないため大幅に迂回しました。
 450m程で「川越城址」の登り坂に着きました。


 
      川越城田曲輪門址の碑             70〜80段の急坂 
 
          川越城址の碑           同 碑の側壁に狛犬のレリーフ


 川越で一番高い所と言われる小高い丘の上に登ると、ひっそりと「御嶽神社」「浅間神社」二つの社殿がありました
 。
 この高台は、川越城本丸御殿跡の南に位置する「川越城富士見櫓跡」です。


 
         御嶽神社と浅間神社           御嶽神社と明神型鳥居              浅間神社と神明型鳥居  

 浅間神社の脇に、境内社「富士見稲荷神社」がありました。


 
         神明型鳥居                 お稲荷さま              奥に三峰神社の石碑
 
         木造の神明型鳥居           階段を降りた処に社殿               お稲荷さま  
 
         溶岩の祠に稲荷社


 富士見櫓跡を下り200m東に歩んだところに、川越市の指定史跡で天神様の愛称で親しまれている「三芳野神社」が
 あります。
 「三芳野神社社殿」及び「蛭子社・大黒社付明暦二年の棟札」も、埼玉県指定文化財に登録されています。
 境内の城址築山に群がる園児達をみて、昔の崖登りを懐かしく思い出しました。
 川越城内にある天神門をくぐる為 警護の侍に厳しいチェックを受けた様子を歌った、「わらへ唄 (通りゃんせ) 発祥
 の所の碑」もありました。


 
       三芳野神社名碑                築山に遊ぶ園児            わらへ唄発祥の所の碑
 
         明神型鳥居                  拝殿                   本殿 
 
          境内社 蛭子社              : 境内社 大黒社


 三芳野神社を抜けると、目の前は「川越城本丸御殿」でした。


 
        川越城本丸御殿             増上寺より寄贈の石灯篭   


 三芳野神社から北西600mほど進めば、県道に面した川越の総鎮守「川越氷川神社」にでます。
 境内は、折りしも七五三詣の親子連れでごった返していました。
 「本殿」と境内社「八坂神社社殿」は、埼玉県指定文化財に登録されています。

 氷川神社の置くに、境内社「柿本人麻呂 (人丸) 神社」がありました。


 
         神明型鳥居                  拝殿        
 
           本殿              本殿前の和風獅子型狛犬
 
        八坂神社 社殿              柿本人麻呂神社 社殿             社殿前に和風死獅子型狛犬
                                                 享保三年(1718) 造立

 更に奥に入ると、明治末期の神社合祀で移されたと思われる小祠が、本殿を取り巻くかの如く並んでいました。


 
    稲荷神社・日吉神社・加太栗嶋神社          菅原神社・松尾神社         馬頭観音・厳島神社・八幡神社
 
           稲荷神社                  春日神社             隙間なく配置された小祠
 
         子の権現社・              疱瘡神社・水神社               嶋姫神社・雷電神社
 
      三峰稲荷神社・蛇霊神社               御嶽神社                琴平神社

 氷川会館を結ぶ廊下の間に、境内社「川越市護国神社」がありました。


 
         神明型鳥居                 拝殿                 宗風獅子型狛犬

 東に向いて建つ、高さ15mの明神型大鳥居の中央にある社号額の文字は、勝海舟の手によるものだそうです。
 説明板には、この大鳥居は「木製としては国内随一の規模を誇る」と記されています。


 
      左向きの明神型大鳥居           勝海舟が書いた社号額

 

 西へ430m程進むと、中央通りに突き当たります。
 突き当たりの仏具店の傍らに、小さなお社がありました。


 
           朱のお社

   
 20mほど南下すると、「青鷹山慈眼院広済寺」がありました。 
 山門を入った右側に「地蔵堂」があり、堂内には 歯痛で困っている人がお参りにくる「腮(あご)なし地蔵」と、
 百日咳や風疹によく効くと言われる「シヤブキ尊」の二体の石仏が安置されています。


 
           山門                   鐘楼                  本殿 
 
          地蔵堂                 同 腮なし地蔵像             同 しわぶきばば像
 
       墓地入り口に4体の石仏              六地蔵像

 境内に神仏混合名残の鳥居があり、「琴平神社」がありました。


 
         明神型鳥居                金毘羅堂 
 
            宋風獅子型狛犬
          嘉永七年(1854) 造立 


 広済寺を北東に170m進むと、川越夜戦跡の「稲荷山称名院東明寺」があります。
 境内には、日本三大夜戦・戦国三大奇襲戦の一つとされる「川越夜戦場」の跡地を示す石碑がありました。


 
           寺院名碑                 山門                 川越夜戦跡の石碑
 
      境内社 朱の明神型鳥居              本堂 
 
      三面に彫られた六地蔵石憧            同 拡大画像   


 430m南下し、川越のレトロな町並みの終わり「札の辻」に出ました。
 ここからは、川越七福神の第六番布袋尊の見立寺を目指し高沢橋方向に進みます。


 
          札の辻交差点  


 西へ180m進んだ右側の路の奥に大蓮寺寺院名碑が見え、その隣に「出世稲荷社」がありました。


 
         出世稲荷社


 丁度、広済寺の西隣に位置する「来迎山紫雲院大蓮寺」です。


 
           寺院門碑 
 
           本殿                 本殿左側) 地蔵菩薩像             本殿左側) 地蔵菩薩像
 
           境内社                板碑(青石塔婆)        
 
        子育延命地蔵堂             同 延命地蔵尊像
 
           六地蔵像                同 拡大画像                宝篋印塔 
 
      墓地入り口に地蔵菩薩像            同 地蔵菩薩像              地蔵菩薩像が彫られた石碑 


 「菓子屋横丁」を左目に留めながら更に進みます。


 
       菓子屋横丁の入り口


 60m進んだ菓子屋横丁の斜向かい、高沢橋の手前に「六塚稲荷神社」がありました。


 
       明神型鳥居と拝殿              拝殿裏の本殿               お稲荷さま 
 
         懐中石 (?) 

 六塚神社の大鳥居の右奥にもうひとつの鳥居があり、ここに左から「琴平・三峯・八幡の三神社」がありました。
    

 
     琴平・三峯・八幡神社の明神型鳥居


 更に20m進むと、荒川の支流新河岸川に架かる高沢橋に出ました。


 
      高沢橋からの新河岸川


 高沢橋からは直ぐ袂に、川越七福神の第六番布袋尊を祀る「寿昌山了心院見立寺」が見えます。
 布袋尊のお堂前に布袋像がありましたが、本物は堂内に安置されていました。


 
           寺院名碑              墓地入り口に石仏・石塔              宝篋印塔 
 
           六地蔵像               ガンダーラの石仏               本殿    
       
          布袋尊のお堂             同 拡大画像 布袋尊像


 来た道を東へ100m戻り、「菓子屋横丁」を覗いてみました。
 鉤型になった横丁に12軒ほどの店があり、平日にも拘らず沢山の人出でした。
 かおり風景100選に選ばれたことが頷けるほど、懐かしい香りが鼻を過ぎります。


 
         昭和中期の風景


 100m足らずの菓子屋横丁を抜けると、広い門前の「青竜山養寿院」があります。


 
        寺院名碑と山門               山門 (内側)                本殿
 
        河越太郎の墓 (五輪塔)         墓地の入り口に三体の地蔵菩薩像            高着眼の碑 
 
       大きな地蔵菩薩頭部               同 拡大画像                浮彫りの菩薩像


 養寿院から東南へ150m、菓子屋横丁から続く裏路地を辿って歩けば「雪塚稲荷神社」に出ます。


 
         明神型鳥居                正面に三峰神社                  拝殿


 隣が、門前の佇まいが落ち着いている「冷月山長喜」です。
 本堂の前に、神々しいというよりはミイラのような「苦行釈迦像」が配置されていました。


 
           山門                   本殿                  鋳造の苦行釈迦像
 
          六地蔵像                 同 拡大画像


 西に直進すると、川越中央通りのレトロな町並みに出ました。


  
        蔵造りの町並み
 

 駅方向に130m進むと、向かい側に「自然山寳林院法善寺」があります。 
 境内に、四斗樽に腰掛けた奴髷を結った袴姿の侍の像を納めた「虫喰い奴の墓」のお堂がありました。


 
          寺院名碑                  本殿 
 
        虫食い奴のお堂                 同 拡大画像
 


 法善寺の次は、川越七福神の第七番弁財天を祀る「妙昌寺」へ向かいます。
 仲町交差点まで100m余りの町並みにも、レトロな建物が多くありました。

 
      江戸時代より続く老舗の菓子屋 


 仲町の交差点を左折、200mほど西に行くと仲町バス停前に「鴉山稲荷神社」がありました。


 
          神明型一之鳥居               神明型二之鳥居                拝殿 
 
        二基の石灯篭
      弘化二年(1845) 造立


 更に50mほど先に、「蓮信山妙養寺」の寺院門がありました。
 寺院門が締まっていたので、通用門から拝観させて頂きました。

 
       題目塔の寺院名碑と寺院門          通用門入って直ぐの題目塔            二つのお堂 
 
           本殿                  墓地入り口のお堂             同 拡大画像 新しい観音像


 路が入り組んでいるにも拘らず、親切な道しるべが要所要所に配置されて非常に巡り易かったと思います。


 
           道しるべ


 道しるべに従い120m程進むと、川越七福神の第七番弁財天を祀る「法真山妙昌寺」に着きました。
 本堂左手の坂を下ると、経ヶ嶋弁財天を祀る「弁天堂」がありました。
 堂内が暗すぎて、ついに弁財天の姿を拝観することは出来ず残念です。


 
          寺院門                   本殿                    水子観音像  
 
          巨大な題目塔                弁天堂          弁天堂前の涸れ池に宇賀大善神の祠


 妙昌寺を南下、県道に出て左折し東へ進むと、250mで連雀町交差点にでます。
 交差点傍の住宅の脇に、「庚申塔」がありました。
 中央通りを挟んで熊野神社の看板が確認できました。


 
         三袁のみの庚申塔              同 拡大画像 
 
         連雀町交差点付近


 中央通りを80mほど北上すると、川越七福神の第五番福禄寿を祀る「弧峰山寶池院蓮馨寺」通称 子育ての呑龍様 
 があります。
 本堂廊下に安置されている「おびんずる様」の横から、本堂奥の「福禄寿」を拝観させて頂きました。

 
          寺院門碑                  六地蔵像                同 拡大画像
 
           鐘楼                  同 梵鐘                水子地蔵尊像
                           元禄八年(1695) 造立
 
          呑龍堂          呑龍堂の縁側に木造のおびんづるさま          同 福禄寿像
 
       将監地蔵尊像                  本堂                   水舎  
 
        北側の寺院門碑


 中央通りに沿って伸びている瀟洒な連雀町商店街に面して、熊野神社の看板が見えました。


 
          連雀町商店街 


 蓮馨寺から100mで、旧村社「川越熊野神社」です。
 血液型みくじとか英文みくじがあったり、足踏み健康ロードがあったりして、いかにも都会型の神社という風でした
 。

 
         神明型一之鳥居                明神型二之鳥居                邪鬼が支えている盥石
        大正八年(1919) 造立              正徳3年(1713) 造立            明治四十一年(1908) 造立
 
           拝殿:                  本殿                 本殿前の和風獅子型狛犬
 
      境内社 大鷲神社 神明型鳥居         境内社 秋葉社 神明型鳥居  
 
:      境内社 稲荷社 神明型鳥居             同 社殿             同 劇画タッチのお稲荷さま


 連雀町商店街を左折し300m行くと、推定樹齢600年の巨大な2本の銀杏に支えられるように「出世稲荷神社」が
 ありました。

 
           神明型一之鳥居                明神型二之鳥居 
 
           社殿               劇画タッチのお稲荷さま


 中央通りまで戻り、そのまま南下すると400mほどで本川越駅に戻りました。 14時20分でした。


 
         本川越駅前



 雪塚稲荷でバッテリィが点滅しましたが、今回は予備を持参していたために全く動じることがありませんでした。
 逆光の撮影が多いと、バッテリィが数倍早く消費するようです。
 今回も、4時間半以上 二十数ケ所の寺院・神社などを巡り歩いていたことになります。
 前回、デジカメのバッテリィが切れたのは、私の体内バッテリィの消耗と連動していたのでしょうか。
 
 兎も角「川越七福神寺」を巡り終え、充実した気持ちで帰路に着くことが出来ました。



  <川越七福神寺巡り>

  ☆ 西雲寺〜日枝神社       ☆ 川越別院〜蓮響寺